皆さん、こんにちは。
いよいよ新学期がスタートして、フレッシュな学生さんたちが
初々しい姿を見せてくれていますね。本当に可愛らしいです。
でもとうの本人は期待と不安でいっぱいだと思いますが、これも人生の
試練ですから、乗り越えていただきたいです。
さて本日は「夜のガスパール」よりオンディーヌ、と
即興曲 第2番です。まずはラベルの作品からお届けします。
夜のガスパールよりオンディーヌ
題名のオンディーヌとは「水の精」のことです。
この幻想的な世界観は、フランス印象主義の特徴ですね。
「夜のガスパール」は、ルイ・ベルトランの詩集、及びそれを題材にした
ラヴェルのピアノ組曲です。
詩の内容
人間の男(ガスパール)に恋をした水の精オンディーヌが、結婚をして湖の王になってくれと
愛を告白する。男がそれを断るとオンディーヌは悔しがってしばらくなくが、
やがて大声で笑い、激しい雨の中を消え去る。
というストーリーに忠実に音楽で表現したと、言われています。
次に、フォーレの即興曲 第2番 ヘ短調です。
毎回色々なピアニストの動画を聞いていただいていますが、こちらの動画は
ゆったりとして、しっかり弾いていますね。とても参考になります。
フォーレ
フォーレの肖像画です。彼は1845年の5月12日生まれのフランスの作曲家です。
ちょっと食事がしづらそうな、お髭ですが。
ガブリエル・フォーレは教師だった父より教会のリード・オルガンに
触れることから才能を見出された。なんと9歳の時に音楽学校に入学して
1861年にカミーユ・サン=サーンスにピアノと作曲を師事した。
卒業後は教会のオルガニストとして活躍した。
フォーレは小規模編成の楽曲を好み、室内楽作品に名作が多い。
また多くのピアノ曲、歌曲を作った。しかし晩年に、難聴になり
高い音が低く、低い音がより高く聞こえるという症状に悩まされながら
作曲を続けた。そのため次第に簡潔で厳しい作風へと向かって行った。
まとめ
今回の2曲を聴き比べると、作風の違いがよくわかると思います。
どちらもフランス人ですが、生きていた時代が少し違うだけです。
フォーレは1896年にフランス国立音楽・演劇学校の作曲科教授になって
その門弟には、ラヴェル、デュカスなどがいました。
お父さん同様良い音楽教育者であったそうです。
フォーレは若い頃数々の女性との交際があり、彼の孫とされる
日仏混血の、フォーレ・ハラダという画家がいました。
本人によると、フランス人の父(ピアニスト)、日本人の母(ピアニスト)で
アヴィニヨン生まれで、国籍は日本。フランス、ドイツ、日本、インドなどで
教育を受け、日本とアメリカに暮らしながら、禅アーチストとして外国人に
墨絵を教えていたそうです。
ではまた。