大人のピアノ ハーバード流 育脳ピアノレッスン その3 リベラルアーツと科学 

皆さんこんにちは。

今回はハーバード大学にとって最も中心的な教育理念であり、

目標である、リベラルアーツと科学の教育についてお話ししたいと思います。

 

ハーバードの学生達は世界に貢献できるようになる前に、

まずはリベラルアーツと科学の教育をとうして広い知識の

基礎を学び、比較分析学、判断力、表現力を得るのです。

 

カテゴリー

 

「ハーバード大学は音楽で人を育てる」によると、

ハーバード大学の一般教養科目はカテゴリーに大別されています。

 

美学的・解釈的理解

文化と信念

経験的・数学的思考

論理的思考

生態系の科学

物理的宇宙の科学

世界の諸世界

世界の中心のアメリカ合衆国

 

この中の「美学的解釈的理解」カテゴリーの中に芸術関連科目

が含まれています。

このカテゴリーの目的は、文学・絵画・彫刻・建築・音楽・映画・

舞踏・宗教・装飾などの文化的表現を理論的かつ批判的に解釈し

芸術の世界と知的に関わり合うこと。

 

教養人

 

「芸術の世界と知的に関わること」

これこそが教養人であるということですね。

なんか、かっこいいですね。でも教養を身につけるって結構大変!

 

ですから芸術科学学部の学生達は、それらのクラスを

満遍なく履修しなくてはなりません。

それだけ音楽の授業の価値を感じていることなのでしょう。

日本の大学にも、教養科目がありますが、ここまでではないですね。

私自身も学生の頃、「音大にも教養課程があるのか」と思いましたが、

あるとないとでは大違い、社会に出たときにわかりました。

 

スポーツ選手や科学者など、人としてバランスが取れている人は

音楽等でバランスを鍛えた結果、教養人としても優れた人間形成を

されたのではないでしょうか。

 

音楽は数学系?

 

アメリカでは音楽学部が総合大学にあり

コロンビア大学、ニューヨーク大学、マサチューセッツ工科大学

スタンフォード大学、イエール大学にも音楽学部があります。

 

マサチューセッツ工科大学に音楽部があるのは意外です。

でもあの、アインシュタイン博士は、バイオリンが大変お上手でした。

「相対性理論」を説明しても理解できそうもないと思い

バイオリンを弾いた、というお話は、とても素敵ですね。

 

金澤正剛著「中世音楽の精神史」によると

リベラルアーツとは、自由7科とも呼ばれ、言語に関わる三科目

(文法・修辞学・弁証法)と数学に関わる四科目(算術・幾何・天文・音楽)

があり音楽は後者に属している。

 

音楽は幾何や天文学と同じく数の理論で説明されるもので、

古代ギリシャ思想を源流としたキリスト教的世界の調和を

象徴していた。

 

中世の大学においてはこの自由7科の要素を引き継いだ

教養学が教えられており、音楽の授業では専らこの理論書が使用

されていた。

 

ということで、音楽は数学系なんですね?

音楽と数学は何となく近いと思います。

私は数学が苦手でしたが、父は数学と物理の教師でした。

音楽が大変好きで、ギターを習ったり、オーケストラ音楽をよく聞いていました。

 

バイオラ大学

 

米国バイオラ大学のピアノ講師でいらっしゃいます

河村まなみ先生によりますと、バイオら大学の場合

 

芸術科目(音楽・美術のいずれか)は全学生必須だそうです。

また音楽一般教養クラスがあるそうです。内容は、

(音楽史入門・ピアノクラス、など)で経験があれば

専門クラスやレッスンも受けられるそうです。

 

音楽各部生出なくてもオーデイションに通れば、

合唱団、オーケストラ、吹奏楽団に参加できて、

奨学金がもらえる場合もあるそうです。

 

また音楽学部主催の演奏会も見ることができて、

専攻(メジャー)、副専攻(マイナー)という学位を

とることもできるそうです。

 

いいですね。留学したくなります。

一般の学生さんにもこんなに音楽を学ぶチャンスが

あって、それだけ音楽の必要性を感じているのですね。

 

まとめ

 

 アメリカの音楽教育と

日本の音楽教育との違いに気づき

日本の個人のピアノ教室の先生たち

が全てを背負い、ピアノ指導をしている感じを受けます。

次回は育脳に関してお話しします。

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

育脳とは? 音楽が効果的な理由について解説します。 そして大人の脳活にも音楽が良い。

こんにちは。

今まで3回にわたり、ハーバード大学などで実践されている

音楽教育についてお話ししてきました。

 

今回は現在日本でも「育脳」や「脳活」が興味を持たれていますので、

その辺りについて私の経験を交えてお話ししたいと思います。

 

育脳

 

お子さんが生まれて、最初は可愛いだけで充分ですが少しずつ

気がかりになってくるのが、「お稽古ごと」「しつけ」「お受験」

などではないでしょうか。言い出したら、もっとあると思いますが。

ご自分のお子さんを大切に思うからこそ、親はいろいろと悩むのです。

 

日本にも育脳教育や英才教育は実践されています。

東京都内にはいわゆる「英才教育の塾」や「お受験のためのスクール」

がありますね。 お近くにあって通えそうな場合は良いですが、

都心以外にお住まいの方、(ほとんどがそうでしょうか)

にとっては通えることができません。中にはお子さんの将来を考えて

シンガポールに移住する方もいらっしゃいます。

 

これには経済的な問題や、住居を移すことができる場合に限られて

誰でもできることではありませんね。

 

では地方に住んでいる人たちは育脳など、できないのか。!

そんなことはありません。

1つには、インターネットの普及により、通わずに受けるチャンスが広がったことや

塾だけでなく、育脳のやり方は多岐にわたってきていること、などがあります。

 

育脳ピアノ

 

そしてその一つに『育脳ピアノ』があります。

昔から、何となく言われてきた、指先を鍛えるのは頭に良いらしい。

ということを脳科学者や教育評論家などの先生たちが、エビデンスをもとに

発言されるようになってきました。

 

アメリカのでは高校生全国模試の結果から、「音楽教育を4年間とった学生は

一年半以下しか取らなかった生徒より平均点が高かった。」

という研究が発表されています。

高校生になるまでの間に4年以上、音楽教育を受けてきたことになります。

 

この音楽教育とは、日本の学校の音楽の授業とは少し違います。

小学生のうちから、学校内でピアノのレッスンを受けることもできるし、

テストにパスできれば、ブラスバンドなどに入ることができます。

ですから積極的に音楽を追求した年数が何年あったか、が問題です。

もちろんこの、ピアノや器楽の演奏などは、内申書にプラスになります。

中には、「医学部に入りたいので、ピアノを教えてください」と申し出てくる生徒さん

もいるそうです。

 

育脳音楽

 

日本では中学生の部活動が盛んなために、ピアノをやめてしまうことがありますが、

ピアノは小さいうちから始めないと弾けるようにならない、とか

育脳のためのピアノレッスンは6歳まで、という観念が強いせいではないでしょうか。

 

育脳ピアノは小学校入学までしかできない、ではなく続けることの方にメリットが

あるように感じます。なぜなら「音は脳が一番喜ぶものだからです。」

譜面を読み、頭で考え、音を聞き、指先に伝える、この一連の動作は

理屈ではなく体験しなくては理解できません。すごく頭を使います。

そして大変なピアノ演奏ですが、曲が仕上がったときの「達成感」「充実感」は、

小さな成功体験となり、自分に自信が持てるようになってきます。

この小さな、「成功体験」は音による「癒し」を伴うので、大変に満足します。

 

脳活

 

よくシニアの方向けの言葉に、「脳活」があります。

若い頃は受験勉強したり、スポーツしたり、徹夜で仕事したり、力一杯遊んだり、

エネルギッシュに活動していましたが、だんだんと勉強もしなくなったり、体を動かすのが億劫になったり、

徹夜なんてとんでもない、遊ぶのも疲れるし、などと活動が消極的になっていくのは自然ではありますが、

その後に「介護される立場」になっては、いけません。

 

そのための、「大人の塗り絵」とか「大人の計算ドリル」なども

出版されています。 どちらも手先を使い、頭を使うことですね。

それなら、ピアノはいかがですか?

 

子供の頃から習わないと、ピアノは弾けるようにはならない、というのは

ありません。 この固定概念が今まで習いたかったけど、ピアノ教室に行けずに

悶々としていた大人の方達ではないでしょうか?

 

若い頃に好きだった曲をピアノで弾く、これはもう、何とも言えない気持ちになります。

この気持ちは、若い人にはわからないと思います。

音楽は、時間と空間を超えてしまうのですから。

この体験を大人の方には、ぜひ味わってきただきたい、と思っています。

 

習うより慣れろ、との言葉どうり楽しくなってしまいます。

何か始めたいな、と思ったら「ピアノやってみたい」という気持ちを

心に押し込めないで、チャレンジしてみてください。

人生が変化していきますよ。

 

ではまた。

 

大人のピアノ ハーバード大学は「音楽」で人を育てる その2 『リベラルアーツ』とは

皆さんこんにちは。

今日は前回に引き続き、アメリカでの音楽教育の考え方についてお話しいたします。

 

日本で音楽を勉強しようと思ったら音楽大学にゆくとか、音楽学校に学びにゆく、

ということになるでしょう。

 

もちろんアメリカにも音楽学校はありますが、日本ほど多くなく、総合大学のなかに音楽学部がある、

というのが一般的です。 ですからバイオリニストの五島龍氏はハーバード大学に進学されましたね。

五島さんはインタビューの中で、「ハーバードには、ものすごく音楽家がいる」と言っておられました。

 

ハーバード大学の創立は1636年で、初めて音楽学部を創設したのはイエール大学で1890年です。

その後の1896年にコロンビア大学でリベラルアーツ(音楽人文科学)が創設されました。

 

リベラルアーツ

 

日本でも「リベラル アーツ」のある大学がありますが、

一般教養的な感じでしょうか?

 

アメリカでのリベラルアーツの目的としては

[全人格的教育を目指す]、ことです。 ですからリベラルアーツを全米で初めて創設した

コロンビア大学では、音楽は必須の授業となっています。

 

この音楽の授業には、グレード試験  MTMA(1〜10段階)があります。

9からは大学生になるので、1から8までを高校生までにうけることになります。

内容は、 『実技 理論・音楽史 聴音 初見』 になっています。

 

それ以外にも、社会奉仕活動のクレジットは大学の内申書にプラスされるために

ピアノの演奏を、デイサービスのサロンなどでボランテイアとして披露します。

 

スタンフォード大学

 

ハーバードと並んで名門大学である、スタンフォード大学では、

「音楽が脳の注意力を高めさせることを発見した。」

それは音楽が脳内の注意力、集中力、計画性、予想力などを高めるからだそうです。

そうですね、私も同感です。ピアノに限らず、器楽は練習の段階から

注意、集中、計画して、予想を立てることが必要ですから。

 

そして何と言っても、耳が育つことが挙げられます。

音を聴くことを常に注意していますから、音には敏感になります。

ですから学校でも、国語や英語の音読が好きになります。

私も音読は大好きでした。

 

音読は文字だけでなく、音を読むことも含まれます。

音名で歌を歌うとか、リズムをつけて歌うとかを、練習時に行って

いますから、皆さん耳は良いです。

 

ですから英語の発音も良いです。微妙な音の違いを聞き分けられますから。

私の教室の生徒さんたちも皆さん英語は得意です。

 

この音読は、いわゆるアウトプットですから、インプットだけでなく

アウトプットの大切さを知ることになります。

学校のお勉強はインプットが多いですね。でも実社会で役立つことはインプットしたことを

アウトプットすることですよね?

 

また音楽は算数的とも言われます。

1小節の中に何拍分音が入れるか、など数字の概念が必要です。

 

リベラルアーツ

 

リベラルアーツとは、ギリシャ ローマ時代に生まれた理念で

「人が持つ必要がある実践的な知識、学問」とされており音楽の他に、

文法、修辞学、論理学、算術、幾何、天文、合わせて7科のことを言うのです。

 

バランスの取れた人格形成を目指す、全人格的教育であるので

総合大学に音楽学部があるそうです。

ですからアメリカに於いて音楽を専門的に学ぶということは

ここ100年来年の傾向に過ぎなかったそうで、今は多くの教科と並行して

音楽が存在する形が主流になっているそうです。

 

ハーバード大学

 

現在ハーバード大学では、学部生徒数6600名の約半数にあたる

3000人以上が何らかの芸術活動に携わっているそうです。

中でも音楽活動は活発でキャンパス内では年間薬450の学生コンサートが

行われているとのことです。

 

五島龍さんが「ハーバードには音楽家がいっぱいいる」ということですね。

それと五島さんはこうもおっしゃっています。

「音楽を勉強するのに音楽大学に行く必要はない。行っても何も学ぶことがない。」

これは、幼い頃からアメリカで暮らしてきた彼が言える言葉ですね。

 

まとめ

 

今回のまとめとしては、リベラルアーツがなぜ必要なのか、ということでした。

次回は、その一般教養科目のカテゴリーなどについて

お話ししたいと思います。

 

ではまた。

 

 

大人のピアノ ハーバード大学は「音楽」で人を育てる(一般書)

皆さん、こんにちは。

私は今回、夏休みの間に「ハーバード流 育脳ピアノ レッスンの教科書」のセミナーを

受講しました。

 

以前より、ピアノは脳に良いと漠然と言われていましたが、

アメリカでは具体的に効果を発表しています。

説得力があって、なるほどと思いましたので少しお話しします。

 

音楽教育と学業

 

 

学業は大切ですから、ピアノばかりを弾いていては成績は上がりませんが、

統計上音楽のクラスを4年間とっていた生徒は、1年半以下の生徒よりも

平均的に、総合点が92点高かった。

ちなみに、このテストの総合点は2400点だそうです。

 

このように数値化されると納得できますね。

勉強中の気分転換にも良いのでは無いでしょうか?

 

出席率

 

音楽の授業はアメリカでは、無い学校も存在していて、私立校には

音楽の授業はほとんどあるそうです。

そして学校内でピアノのレッスンを受けることもできるのだそうです。

良いですね。わざわざピアノ教室に通わなくてもいいのです。

音楽の授業があると学校に行きたくなるでしょう?

体育が好きな子供が運動会が好きなように。

 

成績

 

なぜ英語や数学の成績に影響するかというと、

まず耳が育つからです。 ピアノはじぶんの音を良く聞いて弾かなくてはなりません。

語学の習得にはリスニングがありますが、これは音楽やっている方は本当に発音良いです。

そして国語の音読も得意になります。

 

算数、数学については、数の概念が音楽には不可欠なので、

数学的な部分が好きで、良く理科系の方もピアノが好きだったりします。

お医者さんで音楽好きな方々、そして楽器を演奏される方々、意外と多いように思います。

 

まだまだ続きがあります。

今回はこの辺で。次回はリベラルアーツについて

お話ししたいと思います。

ではまた。

 

 

 

 

 

 

ピアノ教室に大人の初心者が通うことと、ピアノ経験者がもう一度習うことについてふ

皆さんこんにちは。お元気ですか?

 

今日はいわゆる「ピアノ教室」に大人の初心者または経験者が通って習うことについて

お話ししたいと思います。

 

ピアノをずっと習いたかった大人の方や、少し習っていたけどもう1度習いたい、と

思っている方は意外と多いのではないでしょうか。

特に最近はおうち時間が増えましたからね。

そのような方に向けて少しアドバイスをできたらと思います。

 

初心者のおとな

 

幾つになっても初めてと言うのは、ドキドキするものです。

ましてや大人になれば、(どんな先生か、ついていけるか、怖くないか?)

など、余計な心配もいたします。

 

また、先生の方も、(男性はお断りとか、お友達と連れ立ってくるのは嫌、)

などと、お子さんの生徒さんとは同じようにはいきません。

その先生が若い女性なら、尚更心配事も増えます。

その理由としては、キャリアが少ないとか、大人の初心者を受け入れたことがない、男性と密室は避けたい、

などもあるでしょう。

 

お互いに大人なのですから、大丈夫でしょう? とはいかないのです。

先生が年配ならば問題ないでしょう。! 言いたいことも若い女性の先生よりも言えますし、

男性の生徒さんでも問題は起こらないでしょう。 キャリアもあるでしょうから。

 

では、どこへいけばいいの?

そうですね、現状では大手楽器店さんは閉めているところが多いようです。

コロナの影響ですね。

 

でもオンラインでレッスンでしたら、問題ありませんから、

大手のお教室で、オンライン レッスンをしているところを探してみましょう。

でも、全くの初めてでしたら、たまには対面レッスンが必要だとは思いますが。

個人教室でもオンラインなどに対応している教室を選びましょう。

 

ですが、対面レッスンが素晴らしいのは、もちろんです。

先生との信頼関係も築けて、共通の音楽の話しで盛り上がり、

仲間も増えそうですね。

 

自主学習用DVD

 

最近は結構便利なものが増えてきています。

自分のペースで進められる自主学習のためのDVDなどです。

オンラインに近いですね。

時間の取れるときに活用できます。

中には、通うよりずっと良い、という感想もあります。

どなたにも満遍なく、細かな指導をしているのでしょう。

 

わからない箇所は何回も見直しできます。ですから、

自己管理できる大人向け、といったところでしょうか。

 

少し通ってみる

 

何もかも初めては、どうして良いかわからないので、

少しだけ通ってみる、というのもありだと思います。

 

ピアノクラスには、3ヶ月単位のクラスなどもありますから、

とりあえず3ヶ月通ってみよう! それからは、その後考えるのでも

良いですね。 3ヶ月お試しレッスンとでも言いましょうか。

通ううちに、もっと続けたいと思ったら続ければ良いのです。

 

まとめると

 

もし通うのをためらうような場合であるなら、DVDなどで自主学習するのもいいですね。

そこで、どうしても理解できないことがあったときは、ググってみる。

今や何でも調べればわかります。調べてわかるならそれでもいいでしょう。

そしてある程度自信がついてから、教室に通うのもいいですね。

 

少し通ってみて、思ったより難しいか、やさしいか、それにもよりますが、

さらに通ってみたり、少し考えたりしてゆっくり進んでいけばいいと思います。

一番続くのは、ピアノをとうして音楽の楽しさを感じられたら、

「もっと、もっと上手になりたい」とか「いつかどこかの駅で弾いてみたい」

と思うかもしれません。

意外と夢中になれるものですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人からの初めてのピアノ 独学編 一人でどこまで行けるか

皆さんこんにちは。

今回もまた、大人から始めるピアノ。

しかも独学でできるのか? そしてどうやったら独学で弾けるようになるか、と言う問題についてです。

 

そうですね、結論から言うと、かなり危険な感じです。

なぜそうなのか、そしてその解決方法をお話ししたいと思います。

 

大人の独学ピアノ

 

まず、皆さんの周りに独学でピアノを弾いている方がいますか?

そして、その方がなかなかの腕前でしたら、是非どのように練習したか

聞いてみてください。

 

おそらくそのかたの身近に指導できる人がいらしたり、(例えば、お母さんがピアノの先生をしているなど、)

あるいは独学の方法を自分で順序立てて実行した方でしょう。

そしてそのやり方のアドバイスも、指導できる方から、ちょっと教えてもらった。

などど言うケースが多いと思います。

 

そうです、独学であっても自分で進んでいくだけではなく、軌道修正してくれる人が

いた方が、全然いないのとでは、かなりの差が出てきます。

 

ですが今までお話ししてきたように、楽譜を読むのは本人ですし弾くのも本人です。

ですから独学でいけそうなのですが、それを客観的にアドバイスできる人が、

どうしても必要になるのです。

 

それは自分の演奏を録画したり録音して、客観的に分析してみることでも

できますが、なかなか自分のクセに気付きずらい傾向にあります。

例えば3拍子の曲を4拍子で弾いていたりなど、録画して本人がみても

気が付かないことも、結構あります。

 

そんな時は、同じような独学仲間がいると、いいですね!

 

過去の経験

 

以前に音楽教室などに通ったことがある、と言うケースはいいですね。

「若い頃に少し」とか「子供の頃にちょっと」などと、経験があると

弾いているうちにいろいろ思い出してきます。

それをきっかけにして、進めていくと良いでしょう。

 

以前に弾いた曲などは是非もう一度弾いてみましょう。

懐かしくて、そしてその頃のことが思い起こされて、何とも言えない気持ちになります。

音楽は時空を超えてしまいますから、一瞬にして過去に行ったり、また元に戻ったりします。

 

アルツハイマーの患者さんでも、若い頃に聞いた曲を簡単に思い出すことができ、

それと同時にその時のご自分の交友関係なども、事細かくお話しするそうです。

脳内のどこかに音楽と共に記憶が残っているのですね。感動的です。

 

習っている人に聞く

 

今現在、ピアノ教室に通っている人にいろいろ聞いてみる。

これも結構いいですよ。

 

人は自分が習得したことを、他人にお話しすることで、より理解が深まります。

人から習う(インプット)ことと 人に話す(アウトプット)です。

 

良くお子さんなどは、自分のお友達にピアノを教えたがります。

得た知識を他人に誇らしげに話すのは、実はとても楽しいことであり

お互いに知識を共有することで、絆も深まるでしょう。

 

共有する

 

そもそもコンサートやリサイタルが、なぜあるのか。

考えたことありますか?

 

音楽会とは、演奏家と聴衆が感動を一緒に共有することではないでしょうか。

その場での一期一会。 時と共に流れていく音楽。時代も流れていきますが、

記憶に強く残ります。共有した時の状況も思い出として残ります。

 

ですから基本的に音楽は一人では完成されないのです。

誰かと音楽を共有する事は、かけがえのないものなのです。

ですから独りで演奏するより、2人、3人で演奏すると、もっと楽しいです。

 

音楽仲間を作れるといいですね。そして情報を共有したり、

楽しみながら腕を上げていく。 一緒にやりませんか?と共有できる仲間を持つといいです。

 

まとめ

 

大人からの独学ピアノについて、いかがだったでしょうか。

大人であるからこそ、仲間を作ってやってみる。ちょうど高校生が友達とバンドをやるように

ワイワイと楽しくお互いに切磋琢磨して上を目指す。

自分の活動に賛同してくれる仲間がいると、もっといろいろな活動へと

広がっていくことがあります。

もちろん独りで引きこもって練習するのも賛成です。

そんな時間も絶対に必要だからです。

一人も楽しい、仲間と一緒も楽しい。

それが理想的ですね。

 

ではまた。

 



大人からの初めてのピアノ練習 『譜読みは習うより慣れろ』 3つのポイント

皆さんこんにちは。

今日は楽譜についてお話しします。

譜面を読むのって本当に面倒ですよね。アレさえなかったら、もっと楽に弾けるのに、、、。

そう感じることはありませんか?

ですが、音楽と楽譜は切っても切れない仲ですですから、もう慣れるしかありません。

 

でも少しでも楽に読めるように今回は3つのポイントとして説明いたします。

 

ポイント1 音の高低

 

まず音の高さを読みましょう。

音の長さよりも何の音か、ということが先の方が良いと思います。

知っている音ばかりではないでしょう。良くわからない音は知っている音から注意深く数えて、

カタカナをふっても良いと思います。練習をしているうちに気にならなくなってきますから。

 

初めからカタカナがふってある楽譜もあります。

大人の方で初心者の方にとっては、すぐに演奏できて楽しいと思います。

また曲を進めていくうちに、いつの間にか音が分かっていくようになります。

 

ポイント2 音の長さ

 

これはリズム、ということにもなりますが、音符の長さを見ていきましょう。

長い音符か、短い音符か、いくつ伸ばすのか? などを短く区切って手で打ったり

タン タン ターアー などと口に出して言ってみます。

歌っても良いですね。音程を気にする必要もありません。

 

音程もそうですが、口に出して言ってみる事は大変に良い練習方法です。

無言で練習するより、ずっといいです。

特に良く引けない箇所は、音を口に出して読みますと良く弾けるようになります。

是非やってみてください。

 

ポイント3 音の高低と長さ

 

音名がわかり、音の長さが分かったら、それを合体します。

まず足などで拍子をとり、音の長さを手でうち、口で音名を言う。

これを少しずつやってみてください。一度に全曲やらずに少しずつやります。

音程は外れていても大丈夫です。

その後ピアノで弾いてみると、譜読みに大変強くなります。

 

そしてより多くの譜面を読んでいく事で、楽譜に強くなり、どんな曲の譜面でも

読めるようになっていきます。 要するになれていくわけです。

ここでも無言でやるのではなく必ず口に出して、音名や、音の長さを言ってみると

理解が深まります。

 

まとめ

何事も「習うより慣れろ」です。

毎日コツコツ積み重ねていく事です。

そんな事は誰でも知っていますが、なかなか習慣として定着しないこともありますが、

音を読んで、リズムとって、そしたらピアノが弾けるんだ、と言う楽しさを

味わって頂けたら毎日の練習に楽しさがプラスされて、

いつの間にか音符も読めて、ピアノが弾けるようになっていきます。

そうなると本当に楽しいです。

 

ではまた。



 

ピアノ練習のための「ハノン」とは? 「ハノン」とは人の名前です。

皆さんこんにちは。

前回、ピアノを独学で練習するためのヒントをお知らせしましたが、

その中で『ハノン』という言葉が出てきました。

『ハノン』とは何でしょう?

 

それはフランス人、「シャルル ハノン」氏の残した、

ピアノを弾くために10本の指を1本1本独立して、

それぞれを強くしていくためのテキストです。

 

ハノンとは

 

ピアノ学習者にとっては、「ハノン」の1冊は練習のまず最初に

弾く教材でしょう。

 

ハノン氏はフランス人であるため、ドイツでは使用されることが少ないと

聞いたことがあります。またアメリカでも使用されないと言われますが、

ジャズピアニストの「オスカー ピーターソン」氏や「ジェリー グレー」氏

などは、『ジャズ ハノン』という練習曲集を出しています。

 

オスカーピーターソンはカナダの音楽学校を出ています。クラシックを勉強していましたから

「ハノン」は使用していたでしょう。

指のためによかった、と思ったから『ジャズ ハノン』を出版したのだと思います。

実際のところ、個人の先生によって大きく異なると思います。

 

ハノンによって得られる事

 

1 正しい手の形、指の使い方

2 手の脱力の技術のマスター

3 あらゆる種類のタッチのマスター

4 筋力と持久力を身につける

 

以上のような効果が期待されます。

それ以外にも、最近ではピアノを弾く年代に応じた色々なテキストが出ていますが、

基本的には、このハノンを元にしたものであると思います。

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上の動画で良い手の形がみられます。

手の形

 

手の形については、もう本当に生徒さんは先生から、何度も言われていると思います。

でも大切な事なんです。

 

わたし自身は、あまり手の形について、うるさく言われたことがないいまま大人になりました。

ある時、セミプロのピアニストの方から、手の形が崩れている、との指摘を受け

愕然としました。ショックでしたね。思えば肩こりがするし(高校生の時も)、すぐ疲れるし、と感じてはいました。

 

それから、その方の指導を仰ぎ徹底的にフォームとタッチを直しました。

数ヶ月はかかりましたが、その時によくハノンを使用して手のフォームを見直しました。

 

その後は肩こりがなくなり長時間の練習に耐えられるようになりました。

やっぱりハノンは必要です。

 

手の形は、胸の前で『お化け』のようにブラブラして

全ての指が脱力して伸びきっていない状態が良いです。

この形についても時代と共に少し変化していますが、要するに

力を抜くことが大切です。

小さな子供さんだどは、まだ指が弱くて「脱力」が理解しづらいですが、

時々親御さんなどがチェックしていただけると手の形が定着します。

 

タッチ

 

生のピアノを弾く時には必ずタッチも問題が出てきます。

電子ピアノが大変普及していますが、生のピアノのタッチとは残念ながら同じではありません。

生の楽器で練習した場合とでは、大きな違いが出てくるのは、このタッチです。

タッチは音色に影響しますから、強弱だけでなく自分の耳で音色をよく聞くことも大切です。

自宅の楽器が電子ピアノの場合は、機会があったらなるべく生のピアノを弾くようにしましょう。

 

筋力と持久力

 

筋力とは力を入れることではなく、練習の結果得られることです。

持久力は、だんだんと長い曲を弾いていくことが要求されていくうちに

必要になっていきます。

それには毎日ある程度の練習時間を弾くことです。

曲が長くなれば練習時間も長くなります。

ハノンを繰り返し弾いたり、2番と3番を続けて弾くなりして持久力をつけられます。

ピアニストの方は毎日ハノンを一冊全て弾くといいます。

もちろんそれだけではありません。それくらい重要視しているわけです。

いきなり1冊とはいいませんが、大切なことですので毎日弾くことをお勧めします。

 

まとめ

 

ハノンの使い方は、まだまだありますが、まずは「手の形」と「脱力」について

実践してみていただければと思います。

音が苦にならずに、音楽(音を楽しむ)になりますように!

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人の初めてのピアノレッスン 独学でやってみる方法

皆さん、こんにちは。

お元気ですか?

 

今回は、独学で初心者の大人がピアノの練習をして、

上達するか? について書いてみます。

 

教材

 

独学練習に教材は必ず必要です。

なるべくたくさんの教材を見て、ご自分が好きになれそうな

テキストを選ぶと良いと思います。

好きというのは、気に入る表現だとか、説明のものです。

いいな、と思うものは気持ちが入りますし、

気分良く進むことでしょう。

 

それとご自分のレベルに合っているかどうか、も

大切です。

自分で思うより難しいものは、選ばない方が無難でしょう。

 

教材は何冊?

 

教材は、まず

指のためのもの(ハノンなど)、楽典(必要に応じて)、

練習曲集、そして曲集など。

少し多く感じる方は、ハノン(大人用があります)、練習曲集は

用意しましょう。

 

練習曲集とは、テキストのことですが、最近では

大人用のテキストが以前より、多くなりました。良いことです。

自分が知っている曲が多く入っているテキストを、選びましょう。

 

 

知らない曲を弾くのは、余程楽譜が読めないと、厳しいです。

楽しく感じませんからね。

知らない曲が出てきても、YouTubeなどで検索して、その曲を何回も聞いてみることを

お勧めします。

何度も聞いていると、どんな曲だかわかりますし、もしかしたら好きな曲かもしれません。

 

練習方法

 

何事も毎日することが基本です。

大人であっても、経験者であっても、毎日が望ましいです。

一日15分でも毎日が良いです。

4日に1時間ではありませんよ。

 

テキストの中でご存知の曲をまず、メロデイーから弾いてみます。

次に左手も弾いてみます。そして少しずつ両手で合わせてみます。

両手で合わせるのは、はじめは1小節ずつでも良いです。

 

子供ではあるまいし、そんなことはわかっている、とは思いますが、

毎日とりあえず弾いていると、ある日気づくことが出てきます。

『あれ、弾けなかったところが、今日は弾けた』。

そうです、そう思える時まで、続けて欲しいのです。

 

それはいわゆる小さな「成功体験」です。

この積み重ねが自信になっていきます。

 

そしてその時は、喜び、自分を褒めましょう!

大人になっても褒められたいものですよね?

大人になると、誰も褒めてくれませんが、やっぱり褒められたい。

いわゆる承認欲求というものです。

これがないと、あるとでは気持ちが違います。

 

録音、録画

 

独学でなくても、録音したり、録画することはお勧めです。

客観的に自分の練習を見れるからです。

先生についている場合は、先生が他人目線で指摘をくださるはずですが、

独学の場合は、これが大変有効です。

 

楽器について

 

いきなりグランドピアノを用意することは、ありません。

でも余裕のある方は、是非どうぞ!

アップライトのピアノも良いですね。

 

今では様々な鍵盤楽器が登場しています。

生のピアノそっくりとまではいきませんが

良い感じのものもあります。

 

電子ピアノですと、他の音色が楽しめたり、リズムを入れたりできるのは

良いですね。進化しています。先々軽音楽をなさりたい方は良いでしょう。

そしてよく、デモンストレーションとして、何曲も楽曲が入っていているものも多く、

電子ピアノとしての価値は高いと思います。

私も欲しいくらいです。

中には200曲ぐらいのクラシックの名曲が、

譜面台に内蔵されたタブレットから自動に出てきて、

演奏に合わせて譜面も進む、などと進化しています。

 

まとめ

 

ピアノは弾くことであり、考えることであります。

今では大人の初心者のかたが、ピアノ演奏を楽しんでいます。

年齢や経験ではなく、練習です。

 

大人としての集中力や、表現力を発揮して、

練習に生かしていただけると良いと思います。

 

ではまた。

 

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典 第7回 『テンポ』

皆さん、こんにちは。
お元気ですか?

関東甲信地方は、やっと梅雨明けしました。

これから晴天が続き、精神的には良いですけれども

どうか熱中症にご注意を!

 

速度記号

 

今回は速度についてです。

 

音楽の速さをテンポと言います。

速度記号は数字で表します。

♩=60   とか

M.M.♩=120 などと数字で書いてあります。

 

数字は、1分間に♩(しぶ音符)をいくつ打つ速さなのかを

表しています。

 

♩=60 なら、1秒の間隔と同じですね。

ですから数字が大きいと速い曲になります。

 

そして、M.M. とは、メルツェル氏の作ったメトロノームという意味です。

♩=60などと、M.M.はつかない場合の方が多いと思います。

 

遅いを示す

 

遅いにもいろいろあります。

数字で表されていないものには、例えば

Largo, Adagio, Lento

などがあります。全て遅いのですが、

 

Largo(ラルゴ)   は、ゆったりとして広びろとした感じで

Adagio(アダージオ)   は、落ち着いたゆったりした感じで

Lento (レント)  は、のびのびと静かな感じで

 

と、かなり表現力が必要になりますね。

と同時に、曲の雰囲気を決めることになります。

どんなふうに仕上げるのか?というときに

必ず必要になってきますね。

 

では次は、ゆっくりです。

 

ゆっくり

 

ゆっくりと遅いは違います。

ゆっくりのものには

Andante, Andantino などがあります。

Andante(アンダンテ) は、ゆっくり歩く様な速度で

Andantino(アンダンティーノ)は、アンダンテより速く

 

この場合、かなり速度を決めづらいですが、

♩= がついていると目安になりいいですね。

 

中くらいの速さ

 

Moderato  (モデラート) 中くらいの速さです。

中くらいとは、速くもなく、遅くもないテンポですね。

その曲にふさわしいテンポでしょう。

 

やや速いもの

 

Allegretto  (アレグレット)、Allegro Moderato (アレグロ モデラート)

 

Allegretto は、少し早めに。

Allegro Moderato  は、元気な速めのモデラート。(要するにモデラートで、元気良い)。

 

速いもの

 

Allegro, Vivo, Vivace, Presto などがあります。

 

Allegro (アレグロ) 軽く速めに

Vivo (ビーボ)  元気よく速く

Vivace (ビバーチェ) 生き生きと元気よく速く

Presto (プレスト) 大変速く

 

添えて使うもの

 

Assai (アッサイ)、Molto (モルト) などは付け加えて使用します。

例えば、Allegro assai うんと軽快に速く

Molto Allegro  もっと軽快に速く   同じ意味ですね。

 

他には、

poco a poco  (ポコ ア ポコ) 少しずつ

Poco  (ポコ)、Unpoco (ウンポコ)  少し

 

などがあります。

 

早さが変化する時

 

だんだん〜 を示すもの

 

rit. (Ritardando)   リタルダンド      だんだん遅く

rall.(Rallentando)  ラレンタンド       だんだん緩やかに

Allargando       アラルガンド      だんだんゆっくり、だんだん強く

Accelerando    アッチェレランド    だんだん急いで速く

 

Tempo rubato    テンポ ルバート    自由な早さで

a tempo        ア テンポ          元の速さで

Tempo I      テンポプリモ      はじめの速さで

 

などなどたくさん他にもあります。

調べると本当にたくさんありますので、ご覧になってください。

今の自分に必要なものを調べて、演奏に反映するとより良い理解に

繋がるはずです。

 

まとめ

今回の速度標語はイタリア語がほとんどですが、音楽用語として世界中で使用されています。

 

音楽は言葉を超えて世界中で愛されています。

ですので世界共通語として、これらの音楽用語を覚えて楽曲に

生かせるとグローバルに楽しめそうです。

 

ここまでは、初めて音楽や楽器などを習い始めた方向けの

楽典の導入部としてご覧ください。

 

もう少し知りたい場合は、検索したら良いものがたくさんあります。

必要に応じてご覧になると、いいですね。

 

このシリーズは、この辺で!

 

ではまた。