大人のピアノ ハーバード大学は「音楽」で人を育てる その2 『リベラルアーツ』とは

皆さんこんにちは。

今日は前回に引き続き、アメリカでの音楽教育の考え方についてお話しいたします。

 

日本で音楽を勉強しようと思ったら音楽大学にゆくとか、音楽学校に学びにゆく、

ということになるでしょう。

 

もちろんアメリカにも音楽学校はありますが、日本ほど多くなく、総合大学のなかに音楽学部がある、

というのが一般的です。 ですからバイオリニストの五島龍氏はハーバード大学に進学されましたね。

五島さんはインタビューの中で、「ハーバードには、ものすごく音楽家がいる」と言っておられました。

 

ハーバード大学の創立は1636年で、初めて音楽学部を創設したのはイエール大学で1890年です。

その後の1896年にコロンビア大学でリベラルアーツ(音楽人文科学)が創設されました。

 

リベラルアーツ

 

日本でも「リベラル アーツ」のある大学がありますが、

一般教養的な感じでしょうか?

 

アメリカでのリベラルアーツの目的としては

[全人格的教育を目指す]、ことです。 ですからリベラルアーツを全米で初めて創設した

コロンビア大学では、音楽は必須の授業となっています。

 

この音楽の授業には、グレード試験  MTMA(1〜10段階)があります。

9からは大学生になるので、1から8までを高校生までにうけることになります。

内容は、 『実技 理論・音楽史 聴音 初見』 になっています。

 

それ以外にも、社会奉仕活動のクレジットは大学の内申書にプラスされるために

ピアノの演奏を、デイサービスのサロンなどでボランテイアとして披露します。

 

スタンフォード大学

 

ハーバードと並んで名門大学である、スタンフォード大学では、

「音楽が脳の注意力を高めさせることを発見した。」

それは音楽が脳内の注意力、集中力、計画性、予想力などを高めるからだそうです。

そうですね、私も同感です。ピアノに限らず、器楽は練習の段階から

注意、集中、計画して、予想を立てることが必要ですから。

 

そして何と言っても、耳が育つことが挙げられます。

音を聴くことを常に注意していますから、音には敏感になります。

ですから学校でも、国語や英語の音読が好きになります。

私も音読は大好きでした。

 

音読は文字だけでなく、音を読むことも含まれます。

音名で歌を歌うとか、リズムをつけて歌うとかを、練習時に行って

いますから、皆さん耳は良いです。

 

ですから英語の発音も良いです。微妙な音の違いを聞き分けられますから。

私の教室の生徒さんたちも皆さん英語は得意です。

 

この音読は、いわゆるアウトプットですから、インプットだけでなく

アウトプットの大切さを知ることになります。

学校のお勉強はインプットが多いですね。でも実社会で役立つことはインプットしたことを

アウトプットすることですよね?

 

また音楽は算数的とも言われます。

1小節の中に何拍分音が入れるか、など数字の概念が必要です。

 

リベラルアーツ

 

リベラルアーツとは、ギリシャ ローマ時代に生まれた理念で

「人が持つ必要がある実践的な知識、学問」とされており音楽の他に、

文法、修辞学、論理学、算術、幾何、天文、合わせて7科のことを言うのです。

 

バランスの取れた人格形成を目指す、全人格的教育であるので

総合大学に音楽学部があるそうです。

ですからアメリカに於いて音楽を専門的に学ぶということは

ここ100年来年の傾向に過ぎなかったそうで、今は多くの教科と並行して

音楽が存在する形が主流になっているそうです。

 

ハーバード大学

 

現在ハーバード大学では、学部生徒数6600名の約半数にあたる

3000人以上が何らかの芸術活動に携わっているそうです。

中でも音楽活動は活発でキャンパス内では年間薬450の学生コンサートが

行われているとのことです。

 

五島龍さんが「ハーバードには音楽家がいっぱいいる」ということですね。

それと五島さんはこうもおっしゃっています。

「音楽を勉強するのに音楽大学に行く必要はない。行っても何も学ぶことがない。」

これは、幼い頃からアメリカで暮らしてきた彼が言える言葉ですね。

 

まとめ

 

今回のまとめとしては、リベラルアーツがなぜ必要なのか、ということでした。

次回は、その一般教養科目のカテゴリーなどについて

お話ししたいと思います。

 

ではまた。