育脳とは? 音楽が効果的な理由について解説します。 そして大人の脳活にも音楽が良い。

こんにちは。

今まで3回にわたり、ハーバード大学などで実践されている

音楽教育についてお話ししてきました。

 

今回は現在日本でも「育脳」や「脳活」が興味を持たれていますので、

その辺りについて私の経験を交えてお話ししたいと思います。

 

育脳

 

お子さんが生まれて、最初は可愛いだけで充分ですが少しずつ

気がかりになってくるのが、「お稽古ごと」「しつけ」「お受験」

などではないでしょうか。言い出したら、もっとあると思いますが。

ご自分のお子さんを大切に思うからこそ、親はいろいろと悩むのです。

 

日本にも育脳教育や英才教育は実践されています。

東京都内にはいわゆる「英才教育の塾」や「お受験のためのスクール」

がありますね。 お近くにあって通えそうな場合は良いですが、

都心以外にお住まいの方、(ほとんどがそうでしょうか)

にとっては通えることができません。中にはお子さんの将来を考えて

シンガポールに移住する方もいらっしゃいます。

 

これには経済的な問題や、住居を移すことができる場合に限られて

誰でもできることではありませんね。

 

では地方に住んでいる人たちは育脳など、できないのか。!

そんなことはありません。

1つには、インターネットの普及により、通わずに受けるチャンスが広がったことや

塾だけでなく、育脳のやり方は多岐にわたってきていること、などがあります。

 

育脳ピアノ

 

そしてその一つに『育脳ピアノ』があります。

昔から、何となく言われてきた、指先を鍛えるのは頭に良いらしい。

ということを脳科学者や教育評論家などの先生たちが、エビデンスをもとに

発言されるようになってきました。

 

アメリカのでは高校生全国模試の結果から、「音楽教育を4年間とった学生は

一年半以下しか取らなかった生徒より平均点が高かった。」

という研究が発表されています。

高校生になるまでの間に4年以上、音楽教育を受けてきたことになります。

 

この音楽教育とは、日本の学校の音楽の授業とは少し違います。

小学生のうちから、学校内でピアノのレッスンを受けることもできるし、

テストにパスできれば、ブラスバンドなどに入ることができます。

ですから積極的に音楽を追求した年数が何年あったか、が問題です。

もちろんこの、ピアノや器楽の演奏などは、内申書にプラスになります。

中には、「医学部に入りたいので、ピアノを教えてください」と申し出てくる生徒さん

もいるそうです。

 

育脳音楽

 

日本では中学生の部活動が盛んなために、ピアノをやめてしまうことがありますが、

ピアノは小さいうちから始めないと弾けるようにならない、とか

育脳のためのピアノレッスンは6歳まで、という観念が強いせいではないでしょうか。

 

育脳ピアノは小学校入学までしかできない、ではなく続けることの方にメリットが

あるように感じます。なぜなら「音は脳が一番喜ぶものだからです。」

譜面を読み、頭で考え、音を聞き、指先に伝える、この一連の動作は

理屈ではなく体験しなくては理解できません。すごく頭を使います。

そして大変なピアノ演奏ですが、曲が仕上がったときの「達成感」「充実感」は、

小さな成功体験となり、自分に自信が持てるようになってきます。

この小さな、「成功体験」は音による「癒し」を伴うので、大変に満足します。

 

脳活

 

よくシニアの方向けの言葉に、「脳活」があります。

若い頃は受験勉強したり、スポーツしたり、徹夜で仕事したり、力一杯遊んだり、

エネルギッシュに活動していましたが、だんだんと勉強もしなくなったり、体を動かすのが億劫になったり、

徹夜なんてとんでもない、遊ぶのも疲れるし、などと活動が消極的になっていくのは自然ではありますが、

その後に「介護される立場」になっては、いけません。

 

そのための、「大人の塗り絵」とか「大人の計算ドリル」なども

出版されています。 どちらも手先を使い、頭を使うことですね。

それなら、ピアノはいかがですか?

 

子供の頃から習わないと、ピアノは弾けるようにはならない、というのは

ありません。 この固定概念が今まで習いたかったけど、ピアノ教室に行けずに

悶々としていた大人の方達ではないでしょうか?

 

若い頃に好きだった曲をピアノで弾く、これはもう、何とも言えない気持ちになります。

この気持ちは、若い人にはわからないと思います。

音楽は、時間と空間を超えてしまうのですから。

この体験を大人の方には、ぜひ味わってきただきたい、と思っています。

 

習うより慣れろ、との言葉どうり楽しくなってしまいます。

何か始めたいな、と思ったら「ピアノやってみたい」という気持ちを

心に押し込めないで、チャレンジしてみてください。

人生が変化していきますよ。

 

ではまた。