みなさんこんにちは。

お元気ですか?

さて今日からは、「ピアノ名曲集 100選シリーズ」より

シリーズ3、として「リラックス ピアノ」をお届けいたします。

ゆったりとしてお聞きください。

 

ジムノペディ

 

まず、この曲が浮かびます。力が抜けてゆくような透明な響きをおき聴きください。

 

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ジムノペデイ 第1番 エリック・サティ作曲

 

この曲は、サティがキャバレーでピアニストとして働き始めた22歳の時の作品です。

キャバレーでは、あまり大きな音でピアノを演奏することはできませんでした。

お客様の会話を邪魔しないように弾くのが、キャバレーピアニストの役割でした。

そんな中で生まれた、繊細な和音の数々、その頃サティは何を思っていたのでしょうか。

 

 

サティの珍しい写真です。何か悪戯っぽい表情で「変人」と言われた

彼らしい表情ですね。

 

ジムノペデイの意味

 

この言葉はサティが作った造語です。さすがですね。

語源としてはギリシャ語の、gymnos(裸の)とpais(子供、少年)という

意味から、裸の子供や少年たちが踊ったり、体操風の遊戯を行ったりする

スパルタの神々を祀るための儀式の名称が、「gym noppaedic」である。

 

ですが、このことに関しては検証可能な参考文献や出典が全く示されて

いないか、不十分である、とのことです。

 

第1番から第3番まで、三曲で構成されています。

第1番は、ゆっくりとした3拍子で独特の愁を帯びた旋律が特徴で、

彼の代表曲の一つとして大変に有名です。

 

 

彼の友人であったドビュッシーがオーケストレーションした作品です。

サティが依頼したわけではなく、あまり表舞台に出たがらないサティのために

ドビュッシーが編曲したそうです。 やはりドビュッシー色が濃く出ていますね。

 

さて次の曲をサティでいきましょう。

 

グノシエンヌ 第1番

 

この曲は辞ジムノペディ から2年後に書かれた作品です。

 

 

この題名もサティの造語であるらしい。

これも3曲からなるこの「グノシエンヌ」は、幻想的な響きですね。

のちに彼の作品が多くの作曲家に影響を与え、そして音楽の方向性も

変化していく、一つのきっかけになりました。

 

この曲を演奏する方への助言としてサティが書いているのは。

「思考の端末で」「自惚れずに」と、大変奇妙な注意書きがあるそうです。

この作品には小節線もなく拍子記号もありません。

この辺りがのちの音楽家に与えた(本人はそのような気持ちはあったかどうか

分かりませんが)、影響ではないでしょうか。

 

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この楽譜を初めてみた方は、驚きを隠せませんが、この独特のリズム感や

退廃的な(私見です)響きは、やはりこのようにして表現されるのかしら、と思います。

とにかく興味が尽きないサティですね。

 

まとめ

 

今回はサティの作品をご紹介いたしました。

繰り返し、続いていく一定のリズムの上に響く旋律が

独特の世界観を醸し出していますね。

割と弾きやすいと思いますが、「表現する」のは難しいかもしれません。

でも自分の感性で表現すればいいのではないかと、私は思います。

 

一人で弾くのは、すごく不思議な世界に入っていきます。

是非お試しください。

 

ではまた。