皆さんこんにちは。お元気でしょうか?
気付いたら、もう5月も最終週! 早いときの流れ。
昨日小学3年生の男子に「時のたつのが早いなー、って感じることある?」
と質問しましたら、「全然思わないよ」という回答でした。
やっぱり大人になると、時間が早く感じるのでしょうね。
さて今日から「ロマンチックなピアノ曲たち」を第5シリーズとして始めます。
ロマンチックといえば、「ロマン派時代」が思い起こされますが、
必ずしもロマン派の作品ばかりではありません。そしてロマン派時代の作曲家でも
ロマンチックな作品だけ描いていたわけではありません。
人の気持ちが揺れ動くように、常にロマチックな気分でいられませんから。
では、なんと言っても「ロマンチックな曲」の代名詞の愛の夢からです。
リスト 愛の夢
愛の夢 第3番 変イ長調
この曲はもともと歌曲として作曲した「3つの夜想曲」という副題を持ち、特に
第3番は有名です。
数々の波乱の恋愛に生きたリストが、フライリヒラートの詩句「愛しうる限り愛せ」
という詩に曲をつけたものです。内容は人間愛の大切さを説いています。
フランツ・リスト
リストが若い時の肖像画ですが、かなりの美男子ですね。
そして超絶的な技巧を持つ当時最高のピアニストであった彼は「ピアノの魔術師」
と呼ばれていたそうです。なぜかというと、どんな曲でも初見で弾きこなしたというのです。
そ演奏技術の技巧と音楽性から、活躍していた時代には「指が6本あるのではないか」
という噂がまともに信じられていた。
6本指は誇張ですが、幼少期から指を伸ばす練習を重ね、指が長く12度の音程も軽々と
抑えることができた彼は、10度を超える和音が連続する曲を作曲している。
のちにそれを8度(オクターブ)に改訂している曲もある。
しかし、そんな彼でもショパンの「12の練習曲 作品10」だけは初見で弾きこなすことが
できなかったという。
その影響で彼はパリから突然姿を消し、数週間後に全曲を弾きこなしショパンを驚愕させた
ことから、ショパン が同曲を献呈したという話があった。
高い演奏技術で万人受けしたリストの演奏に、初めはショパンも「あんな風に弾いてみたい」と
好意的であったが、あまりの技術偏重に呆れた後期は否定的だったという。
さてもう一つの作品はフランスの作曲家ドビュッシーの「月の光」です。
月の光
「ベルガマスク組曲」より月の光。
曲の出始めがよく聞こえませんがご了承ください。 この曲は、
26日のスーパームーンの日に聞くべきでしたかね。 ですがこの曲の月はどう考えても
「皆既月食」ではなく、満月の光が冴え渡り、静かな夜に降り注ぐ月光ですよね。
ぜひ、次の満月の日に明かりを消してこの曲を聴いてみてください。
作曲したドビュッシーも同じように、月の光を感じていたことでしょう。
クロード・アシル・ドビュッシー
彼は10歳でパリ音楽院に入学した。この時の合格者はたった33名だったそうです。
もともとピアニストになるつもりでいた彼は、学内コンクールでも優秀な賞を次々と
とっていたが、次第に第2次席となって、賞が取れなくなり、ピアニストになることを
諦める決心をしたそうです。
その後ピアノ科を去り、ピアノ伴奏法のクラスに入りました。
まとめ
どんな人にも紆余曲折があるのですね。
そしてそれが人生ですよね。
皆さんにも色々なことがありますよね?
長く生きていればいるほど、結構あります。
人生100年時代を迎えて、どうか皆さんもがんばっていきましょう。
ではまた。