ラベル「道化師の朝の歌」(鏡)・スカルラッテイ「ソナタ ニ短調」(田園)。「ピアノ名曲集」より

皆さんこんにちは。お元気ですか?

いつもご覧くださりありがとうございます。

 

このピアノ名曲集は、初め100作品をご紹介する予定でしたが、

だんだん増えてしまいました。まあいろいろな音楽を聴くのは良いことですし。

では、なんで色々聴くのが良いのか少しお話ししたいとおもいます。

これは私なりの考えですが、まず曲にはテンポが遅いものや早いものがありますね、

するとその時の人の心の状態によって、その作品がぴったりきたり、

煩く感じたりします。ですから逆にリラックスしたい時には、ゆったりとした

「この曲!」と選曲できるようになります。

 

元気を出したい時に、早めの曲を聞くのも良いですが、かえって疲れるようでしたら

とにかく好きな曲を聞くと、エネルギーが湧いてくるような感じがします。

明るい曲は前向きな気分にしてくれます。ですからお店(飲食店、服屋さん、美容室、スーパー

など)テンポのある明るい曲を流していますね。それがカフェなどでは少しテンポを落として

ゆっくりと寛げるようにしています。こういう場所では自然と耳に音が入ってきますから、意識して

聴いていないことがほとんどだと思いますが、お店側でも工夫をしているのでしょう。

 

ですから皆さんも何か、インパクトが欲しい時には定番曲を決めておいたりすると、意外と便利なこと

があります。よくアスリートが本番前に何を聴いているか、質問されていますが、全て明るい積極的な

イメージの曲です。

楽器を弾く方は、とにかく好きな曲を弾くとスッキリすると思います。

 

前置きが長くなりました、本日はラベルとスカルラッテイの作品です。

 

道化師の朝の歌

 

 

この作品は1905年に作曲されたピアノ組曲「鏡」のなかの一曲です。ラベル自身は

「私の和声法の発展の上では非常に顕著な変容を示している作品なので、これまで

私の作曲法に慣れていた音楽家たちを驚かせてしまうようなピアノ曲集になった。」

と、のちに述べている。

 

5つの小品からなるこの曲はスペイン風のリズムとメロディが印象的です。

ではラベルはオーケストレーションの天才でしたから、次にオーケストラ版を

小澤征爾さんの指揮でお聞きいただきます。

 

 

やっぱりオーケストラにすると、音に色がついて、さらに迫力が違いますね。

ところでラベルといえば、「ボレロ」が有名ですし、そう気分が最高に盛り上がります。

バレー(踊り)にもなっていますし、ここで少し私自身も気分を高揚させたいので

聞きましょうか?(押し付け?)

 

ボレロ

 

 

この映像も素晴らしいですね。始まる前の指揮者や演奏者の緊張感が伝わります。

スネアドラムをはじめから最後まで、狂うことなく正確に叩き続ける打楽器奏者や、

pp(ピアニッシモ)からfff(フォルテシモ)に徐々に強くしていく技術など、何度も

繰り返される旋律を手を替え品を替えて仕上げていくラベルの匠の技!

しかしきになるのは指揮者がタクトを振っている時に持っているのは「爪楊枝」?

 

 

ラベルは管弦楽の魔術師と言われる卓越した管弦楽法、スイスの時計職人と

称された、精密な書法が特徴です。

入念な「完璧さへの腐心」と同時に「人間的豊かさを併せ持った表現力」は

心の奥深く隠された領域に沈み込みます。

 

スカルラッテイ「ソナタ 」

 

もう一つの作品スカルラッテイ「ソナタ 」田園です。

 

 

少し手前のラベルで熱くなりましたが、それを落ち着かせるようなしっとりとした曲です。

このピアノの音色良いですね。少し前のスタンウエインのようです。

 

 

こちらは現代的な演奏と譜面が同時進行するタイプです。

1683年から1757年に活躍した、スカルラッテイですが、このような一定のリズムを

刻み軽やかに進んでゆく曲も精神的に安定して良いそうです。

譜面を見て部分的に弾けそうな気がしますね。

このようなシートミュージックの良いところはどこを、どのように弾いているのかが

わかる点です。独学には良いと思います。

 

まとめ

 

前半で少しはしゃぎましたが、それほどにボレロは素晴らしいと、いうことです。

皆さんにもお好きな曲があると思います。

いろいろなタイプの好きな曲があって当然ですし、その時に必要だったり、なんとなくだったり

して生活の中に音楽があると、人生が音楽とともに進行していきます。

ちょっと良い感じですよね。「人生は音楽とともにあり。」なんてね。

 

ではまた。