皆さん、こんにちは。お元気ですか。
いつもこのブログを御覧くださり、ありがとうございます。
早朝に終わった、サッカーのワールドカップはご覧なりましたか?
私はみてはいませんが、朝の情報番組などで皆さんが口をそろえて、
「ものすごくいい試合だった。」と感動している様子でした。夫にも聞きました。
「いい試合ってどんな試合だったの。」
夫曰く「両チームのエースの対決姿勢が良かった。」とのことで、一言では
言い表せない様子でした。両チームは元々優勝候補でしたから、レベルは高くて
どちらが勝って、どちらかが負けるだけのことです。
でも心の中では私はアルゼンチンを応援していました。その理由はメッシ選手が
ワールドカップはこれで最後にして引退すると話していたからです。
彼は大変な才能に溢れていながら、身長が伸びずに(成長ホルモン分泌不全)治療を続け、
しかし今でも169cmというサッカー選手としては小柄です。
そんな彼の人生を知って、なんとなく応援していました。ですが試合は見ません。
他の選手にもさまざまな人生があって、全ての選手のことを知ったら、
誰を応援するかわからなくなります。
良い人生とは
少し前置きが長くなりましたが、いい試合とか良いドラマとかを説明するのは、
結構難しいかもしれません。ですから私たちの人生も、どんな人生が良いのかなんて
簡単には言えませんよね。
全ての人の人生は一冊の小説のようになっている。と言われます。
良いことばかりの人生を送る人はいませんし。一見なんの欠点もないと
思われている方も、本当の姿は見えてはきません。ですから「幸せ」の定義を
言葉にするのは難しい。
ところが今までに「幸せとは」について何度か次の言葉を目にしました。
幸せとは、
- 愛されること
- 褒められること
- 人の役に立つこと
- 人に必要とされること
この言葉は、障害者雇用を積極的に進めていた、あるチョーク製造会社の会長さんの言葉です。
褒められること
この4つの言葉の中で「褒められること」に私はずっと注目してきました。
なぜなら子供時代を終えると人は、誰からも褒めてもらえなくなる、からです。
家族はもちろんのこと、仕事場でもいかがでしょうか? そして褒めるのと
チヤホヤするのは違いますよね。
ピアノのレッスンの時に私はつとめて「褒める」ことを実践しています。
特に中高年の方々には褒めます。なぜなら「褒められること」が日常生活の中で
少なくなってしまっているからです。それでは幸せ感が半減してしまいます。
シニア世代だって「もっと褒められたい」のです。子供の頃はあんなに
褒めてもらえたのに、今では誰も褒めてくれないなんて、やっぱり「褒められたい」です。
まずレッスンにきたことを褒め、ピアノを弾けることを褒め、練習したことを褒め、
元気でいることを褒め、明るく生きていることも褒め、などと思いつくままに褒めまくります。
まとめ
褒められてレッスンをおえた生徒さんたちの顔は、皆さん輝いています。そして私も
「良いレッスンだった。」と振り返り、やはり嬉しさを共有しています。
1曲ひとつずつ仕上げることが目的ではなく、練習した生徒さんたちを「褒める」のが、
私の大切な仕事と思っています。
私は生徒さんたちに、完璧な演奏やミスのないピアノ演奏を求めているのではありません。
生徒の皆さんはレッスンに来るまでには人それぞれ、さまざまな理由があったことでしょう。
自分の体調や家族のこと、仕事のことや友人関係のことなど、そしてレッスンにお越しになります。
私は人生の一部を、音楽を通して生徒さんたちと時間共有しているわけですから、
短い時間ですが、案外深く接していると思っています。そして「良い幸せな人生」のために
良いレッスンをこれからも続けていきます。
ではまた。