皆さんこんにちは、お元気ですか。
いつもこのブログをご覧下さりありがとうございます。
本日は祭日の春めいた良いお天気です。昨日は埼玉県立高校の入学試験があり、無事終わったようですね。
ご本人にとってもご家族にとってもホッとしている事でしょう。
さて今日もアルツハイマーについてのお話ですが、これは予防ができて、さらに早く始めないとならない
理由などをお話しさせていただきます。
アルツハイマー型認知症
認知症にも何種類もありますが、その多くは「アルツハイマー型認知症」です。」
脳が萎縮してしまい認知機能の低下や記憶障害が起きてきます。そして日本人に多く男性より女性の方が罹患しやすいと言われています。
現在では「根治治療」の方法はなく、初期の認知症はある程度進行を止める薬は開発されてきているそうです。ですがその効果はまだ十分なものではないそうです。さらに進行している場合には残念ですが効果はないそうです。
アルツハイマー型認知症の遺伝的要素は約1%程度と少なく、そのほとんどが個人の生活や環境が
原因である、孤発性の病気です。特に中年期の生活習慣病が与える影響は大きく特に糖尿病の場合は
発症リスクが2倍になるそうです。
中年期からの糖尿病は一般的ですから、気をつけ始める時期がかなり前になりますね。そして
アルツハイマー型認知症は「35年の病気」と言われているそうです。この病気は穏やかに進行するために罹患し始めてから25年くらいで初めて診断がつくのが特徴だそうです。
例えば75歳で認知症と診断されたなら、実は25年前の50歳の時からすでに始まっていた、という事です。
わたしも少し心配になってきます。25年間は結構長いです。
穏やかに進行するために発見が難しいのですが、「25年間の予防期間」があります。
診断をされてしまったなら、根治はできませんが、前段階の MCI までは発症を遅らせることができます。さらに病理学的には初期認知症であっても、実際に大きな症状が出ないこともあるそうです。
この25年間の予備軍時代に何をするかが最大のポイントになります。
予防できる認知症
これから認知症予防に関する有名な検証例をご紹介いたします。先ほども言いましたが、発病しても
症状が現れない人が存在します。それはなぜなのか、その研究です。
「ザ・ナン・スタディ」(米国修道女試験)と呼ばれています。
75歳から106歳までの678人の修道女たち「ナン」(Nun) の人生と脳を対象にした研究で、
1986年からケンタッキー大学のデヴィッド・スノウドン博士(1952~)が初めて現在も
継続されています。
修道女たちのほとんどは未婚で妊娠経験もなく、喫煙もしません。食事や生活様式が一定であるなど、
調査対象として条件が統一されています。閉ざされた環境で外部からの要因も少なく、
さらに死亡するまで追跡調査が可能です。
そして全ての修道女が研究のために死亡後は脳を献体することを認めています。
日本でも書籍化されているそうです。タイトルは「100歳の美しい脳 アルツハイマー病解明に
手を差し伸べた修道女たち」です。このタイトルだけでなんとなくわかりますけれども。
なんと明らかに認知症と診断できる脳の修道女たちでも、人生の最後まで支障なく生活しているケースが大半だった、ということです。修道女たちの規則正しい生活や信仰による心の使い方などが、はっきりと結果として出ているようです。
まとめ
現代に生きる私たちと隔離された修道女たちの生活を、横並べにはできませんが、高齢になるまで
修道院で生活する方が、認知症になっても最後まで支障なく生活されているのは大変に興味深いですね。
まずは暴飲暴食をせずに慎ましく食事をいただくことから、わたしは始めたいと思います。
皆さんの心には何が残ったでしょうか。修道院の女性たちは生活の中で讃美歌を歌ったり、
畑を耕す方たちもいるようです。ある意味では生活行動はあまり変わらないと思いますが、
問題は「心の持ち方」ではないでしょうか。
ではまた。