今までになかった 大人のためのやさしい楽典 第7回 『テンポ』

皆さん、こんにちは。
お元気ですか?

関東甲信地方は、やっと梅雨明けしました。

これから晴天が続き、精神的には良いですけれども

どうか熱中症にご注意を!

 

速度記号

 

今回は速度についてです。

 

音楽の速さをテンポと言います。

速度記号は数字で表します。

♩=60   とか

M.M.♩=120 などと数字で書いてあります。

 

数字は、1分間に♩(しぶ音符)をいくつ打つ速さなのかを

表しています。

 

♩=60 なら、1秒の間隔と同じですね。

ですから数字が大きいと速い曲になります。

 

そして、M.M. とは、メルツェル氏の作ったメトロノームという意味です。

♩=60などと、M.M.はつかない場合の方が多いと思います。

 

遅いを示す

 

遅いにもいろいろあります。

数字で表されていないものには、例えば

Largo, Adagio, Lento

などがあります。全て遅いのですが、

 

Largo(ラルゴ)   は、ゆったりとして広びろとした感じで

Adagio(アダージオ)   は、落ち着いたゆったりした感じで

Lento (レント)  は、のびのびと静かな感じで

 

と、かなり表現力が必要になりますね。

と同時に、曲の雰囲気を決めることになります。

どんなふうに仕上げるのか?というときに

必ず必要になってきますね。

 

では次は、ゆっくりです。

 

ゆっくり

 

ゆっくりと遅いは違います。

ゆっくりのものには

Andante, Andantino などがあります。

Andante(アンダンテ) は、ゆっくり歩く様な速度で

Andantino(アンダンティーノ)は、アンダンテより速く

 

この場合、かなり速度を決めづらいですが、

♩= がついていると目安になりいいですね。

 

中くらいの速さ

 

Moderato  (モデラート) 中くらいの速さです。

中くらいとは、速くもなく、遅くもないテンポですね。

その曲にふさわしいテンポでしょう。

 

やや速いもの

 

Allegretto  (アレグレット)、Allegro Moderato (アレグロ モデラート)

 

Allegretto は、少し早めに。

Allegro Moderato  は、元気な速めのモデラート。(要するにモデラートで、元気良い)。

 

速いもの

 

Allegro, Vivo, Vivace, Presto などがあります。

 

Allegro (アレグロ) 軽く速めに

Vivo (ビーボ)  元気よく速く

Vivace (ビバーチェ) 生き生きと元気よく速く

Presto (プレスト) 大変速く

 

添えて使うもの

 

Assai (アッサイ)、Molto (モルト) などは付け加えて使用します。

例えば、Allegro assai うんと軽快に速く

Molto Allegro  もっと軽快に速く   同じ意味ですね。

 

他には、

poco a poco  (ポコ ア ポコ) 少しずつ

Poco  (ポコ)、Unpoco (ウンポコ)  少し

 

などがあります。

 

早さが変化する時

 

だんだん〜 を示すもの

 

rit. (Ritardando)   リタルダンド      だんだん遅く

rall.(Rallentando)  ラレンタンド       だんだん緩やかに

Allargando       アラルガンド      だんだんゆっくり、だんだん強く

Accelerando    アッチェレランド    だんだん急いで速く

 

Tempo rubato    テンポ ルバート    自由な早さで

a tempo        ア テンポ          元の速さで

Tempo I      テンポプリモ      はじめの速さで

 

などなどたくさん他にもあります。

調べると本当にたくさんありますので、ご覧になってください。

今の自分に必要なものを調べて、演奏に反映するとより良い理解に

繋がるはずです。

 

まとめ

今回の速度標語はイタリア語がほとんどですが、音楽用語として世界中で使用されています。

 

音楽は言葉を超えて世界中で愛されています。

ですので世界共通語として、これらの音楽用語を覚えて楽曲に

生かせるとグローバルに楽しめそうです。

 

ここまでは、初めて音楽や楽器などを習い始めた方向けの

楽典の導入部としてご覧ください。

 

もう少し知りたい場合は、検索したら良いものがたくさんあります。

必要に応じてご覧になると、いいですね。

 

このシリーズは、この辺で!

 

ではまた。