今までになかった 大人のためのやさしい楽典 その6 『タイとスラー』 動画説明付き

 

皆さまこんにちは、お元気ですか。?

鬱陶しい毎日ですが、来週ごろ梅雨があけそうですね。

あけたら毎日暑くて大変ですが、毎年のことです。

 

さて今日は、『タイとスラー』についてご説明したいと思います。

 

 

スラーとタイ

 

スラーとタイは、どちらも曲線ですが、

タイは同じ音どうし、スラーは異なる音にかかっている。

ということになります。

 

ではスラーと、レガートは違うのか?ということについて。

 

スラーとレガート

 

レガートとは、滑らかに弾くことです。

滑らかに弾くべきところに、かかっている線が

スラー、ということでしょう。

ですから同じ意味です。

フレーズという意味もあります。

歌を唄う場合、息継ぎのところが、スラーの切れ目だったりします。

音楽的にも息継ぎする場所でしょうか。

 

また、タイで結んだ音は、その分長くなります。

でもスラーで囲まれた部分は、音の長さに変化はありません。

 

記号と標語

 

今回は、もう少しご説明します。 音楽記号と標語です。

 

音楽を表すには記号や言葉が必要です。

記号は万国共通ですが、言葉は楽譜を出版した国によって、

異なる場合もあります。

記号は印ですが、それを言葉にして標語とすると、

英語だったり、フランス語だったりします。

 

強弱記号

 

p(ピアノ)とか、f(フォルテ)は

記号です。 その昔、ピアノという楽器は、小さい音から大きい音まで出せる

ので、ピアノフォルテと言われていました。

それ以前の鍵盤楽器は強弱が出せなかったためです。

 

しかし、それがいつの間にか、ただのピアノになったのです。

なんでも省略されてしまうのでしょうか。

 

小さな音から順番に

p  mp  mf  f   (ピアノ、メゾピアノ、メゾフォルテ、フォルテ)

という順番ですが、p や f はいくつも足す事ができます。

例えば、 ppp  ピアニッシモ(ピアニッシシモ)とか

fff  フォルティシモ(フォルテッシシモ)

などの様に。 一人ではある程度限度がありますが、オーケストラの様に

大勢で演奏される曲には、この様に、フォルテがいくつも書いてある事があります。

 

また mf (メゾ フォルテ)のメゾは少しという意味ですから

少し強くという意味になります。

これもイタリア語です。

 

弱い音から、だんだん強くするのを

cresc.     クレシェンド と言います。 その反対が、

decresc. デクレシェンド と言います。(だんだん弱く)

dim.    ディミヌエンド も(だんだん弱く)です。

 

上記の様な、音楽記号や音楽標語は、よく曲集の裏表紙などに、

まとめて書いてありますので、是非ご覧くださいね。

 

まとめ

 

音楽の表現には、言葉も必要なわけですね?

音の高低、音符の長さ、だけではなく

どの様に表現するか、という事です。

 

一通り弾けた曲を、もう一度、強弱を確認したり、

スラー、レガートに注意して弾いてみると格段に

音楽が生きてきます。

 

旋律を歌う様に、呼吸する様に弾くのですね。

ですから歌の曲を歌いながら、またはメロデイーを意識して弾くと

息継ぎの場所や、気持ちが入るところを発見できると思います。

特に歌には、サビの部分がありますし、その箇所に特に気持ちが入ると思います。

 

ピアノを習いはじめの頃に、たくさんの記号や標語を

全て覚える必要はないと思います。

現在知っておくべき項目を実際に弾いてみる事で、

器楽の習熟度は、だんだんと上手になっていきます。

 

そして気持ちも入りやすくなります。

『弾けると気分が良い』 ということがありますね。

誰に聞かせるわけでもありませんが、「気分が良い」

と、もっともっと弾きたくなります。

 

そうして、どんどん上手くなっていくのです。

 

次回は、テンポについてお話ししたいと思います。

少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

 

ではまた。