リラックスできるピアノ曲、ドラマチックなピアノ曲のご紹介 「ピアノ名曲集」より

みなさんこんにちは。

おげんきですか。

連休明けの週末、私はなぜか少しだるい感じです。

多分休みすぎたのでしょう。 はい、連休中充分お休みいただきました。

 

さて今日は、リラックスできるピアノ曲と、ドラマチックなピアノ曲の2つを

お届けいたします。

 

まずは「子守唄」、おお、なんということか、今の私にぴったりの選曲。

 

ショパンの子守歌

 

あまりショパンの子守歌は聴いたことがありませんね。

でもショパンも人の子、子守歌は知っているでしょう。

早速聴いてみましょう。

 

子守歌 変ニ長調 作品57

 

 

どうですか? とても愛らしい曲ですね。

ですがやはり、かなりの技巧を必要とする「子守歌」です。

元々の題名は「変奏曲」であったそうです。

何度も何度も同じ様なフレーズが出てくると本当に眠りに入りそうです。

 

さて、では次にシリーズ4として、「ドラマチックなピアノ曲集」を

お届けします。もう寝てはいられません。

 

ドラマチックなピアノ曲

 

次もショパンなのですが、皆さんよくご存知の

『革命』です。

エチュード第12番 ハ短調「革命」

 

 

はいもう皆さんよくご存知の曲ですね。

もう寝てはいられません。目が覚める様な辻井さんのテクニック、素晴らしい。

 

この曲はショパンの最初の練習曲集の12番目として出版され、友人のリストに

献呈されました。

 

ロシアによるワルシャワ侵攻

 

この曲は1831年の、ロシアによるワルシャワ侵攻に同じくして公表された。

ショパンは肉体的脆さのため暴動に参加することはできず、その怒りの感情を

代わりにそのとき作曲した多くの作品にぶつけたとされている。

 

失敗に終わったポーランドのロシアに対する革命が終結したとき、ショパンは

「これは私に多くの痛みを残した。それをわかっていたのかもしれない。」と

泣いたと伝えられている。しかしこれは作り話であるそうです。

彼自身は「革命」を全くイメージすることなくこの曲を作ったとする説が

今では有力であります。

 

テクニック

 

ご覧の通り、左手のテクニックが必要な曲です。

ショパンのエチュードの中では難易度は高い方ですね。

 

次にフジ子さんの演奏をお聞きください。

 

 

いくつもの困難を乗り越えてきた彼女の演奏は、やはり深いですね。

そしていつも思うのは、この手の分厚さ。

この険しそうな表情も素晴らしい、魂が震える様な感じです。

演奏後に彼女の表情をみていますと、すぎた昔のことを少し思い出している様に

感じます。いろいろあったフジ子さんの人生、そして皆さんの人生。

 

まとめ

 

 

かなり個人的な趣味で2人のピアニストを選んでしまいました。

ですが、このお2人は日本を代表する世界的な名ピアニストであります。

お二人は全てが順風満帆であったわけではありませんよね。

辻井さんはハンディがあり、フジ子さんの人生もまた紆余曲折があった。

しかし今は押しも押されぬ人気ピアニスト。そしてその実力や表現力は

他の追従を許さない。

 

これを含めてお二人のピアニストとしてのご活躍が、私は称賛されるべき事と

常々思っています。

このドラマチックなピアノ曲シリーズは、気持ちが入りそうです。

 

ではまた。

 

 

ショパンのノクターン第8番 変ニ長調、ショスタコービッチのピアノ協奏曲第2番 ヘ長調

みなさんこんにちは。お元気ですか?

連休も終わり、今日から学校も始まりましたね。

毎回思うのは、連休前のワクワク感と終わってからの、なぜかほっとする感。

「やっぱり、いつもの生活がいいのかな」などと呟く。

 

皆さんはいかがですか?

まあ現在は移動の規制があったりして、自由気ままに旅に出るなんて

出来ませんからね。

そんな今、音楽を自宅でゆっくりと聞くとか、じっくりと弾くという時間を

持つのは大変に優雅な趣味となるでしょう。

昔の貴族の方達は皆さん、そのようなご趣味というより、教養として音楽を

嗜んでおりました。

 

日本の皇族の方々も楽器を嗜み、楽しんでおられます。

そして、かなりの腕前でございます。すばらしいですね。

 

さて本日はショパンとショスタコービッチの作品をお届けいたします。

 

ノクターン 第8番 変ニ長調 作品27−2

 

 

フジ子・ヘミングさんのノクターンはこころに滲みますね。

もう一つ上から運指をみてみましょう。

 

 

この曲には個人的に思い出があります。

忘れもしないあの3月11日。電気もつかず、暗く寒い中、ふと思ったのは

「ピアノは電気がなくても弾けるし。」 そして、

その時この曲を弾いたのです。自分のピアノの演奏でしたが、心にしみていきました。

 

その後は毎日の様に、津波の様子や被害の様子など、言いようのない悲劇でしたよね。

ある日、新聞に乗った写真を見て、私は涙せずにはいられませんでした。

ある吹奏楽部の中学生が、全て流されてしまった家があった場所にたたずみ

泣きながらお母さんの好きだった曲を吹いている写真です。

 

そうか今の私は何も出来ないけど、ピアノを弾いて亡くなった方のご冥福を祈ることは

できるであろう。 そして助け出されて絶望の中にある方たちに一時でも美しい音楽を

捧げる気持ちで弾こう、そう思い毎日弾きました。

実は、それまではショパンのノクターンはあまり好きではなかったのですが、

今では好きとか嫌いではなく人生の一場面になくてはならない曲になりました。

 

 

この作品は、テレーズ・ダボニー伯爵夫人に献呈されている。

大変に美しい曲想でしばしば「貴婦人の夜想曲」と呼ばれている。

夜想曲ですので、やさしく、ゆったりとした曲想ですね。

 

では本日のもう一つの曲、ショスタコービッチのピアノ協奏曲を聞きましょう。

 

 

ピアノ協奏曲第2番 ショスタコービッチ

 

 

一般的にピアノ協奏曲は長く傑作が多いのですが、その中でも有名になる楽章というのがあります。

「あれ、どこかで聴いたことがあるみたい。」と聴いていて感じます。

もちろん親しみやすかったり、覚えやすかったりいろいろですが、そのときの聴いている本人の

心の状態にもよるかもしれません。

 

 

ショスタコーヴィッチ

 

こちらが若き日のショスタコービッチしです。

ショパン国際コンクールの出場するほどのピアノの名手でした。

ですから音楽院を卒業してからは作曲家になるかピアニストになるか

真剣に悩んでいたそうです。(贅沢な悩み。)

しかし後年は小児麻痺の影響で右手が不自由となり、ピアノを弾くことが

出来なくなりました。

 

彼の作品数はかなり多く、

交響曲  15作

弦楽四重奏曲 15作品

協奏曲  6作

室内楽曲  13作

オペラ  6作

声楽曲  13作

映画音楽  37作

ピアノ曲  12作

編曲作品 24作品

そのた吹奏楽曲や合唱曲、バレエ音楽など、かなりの作品数ですね。

 

まとめ

 

今回は少し、物思いにふけるときに良いか、よくないか悩むところです。

この様な曲を聴いて、余計に気持ちが沈んでしまうこともありますし、

懐かしく過去を振り返ったり出来ますしね。

 

皆さんはいかがでしたでしょうか。

ではまた。

 

 

 

 

 

 

ドビュッシーの「版画」より(塔)、 スクリャービンのノクターン変ニ長調 作品9−2

みなさんこんにちは。お元気ですか?

今日は穏やかな日です。外に出たくなる陽気です。

お出かけは難しいですので、庭いじりやお散歩をしましょうか。

近所にも藤の花が見事な公園がありますが、昨年同様ひっそりとしています。

 

こう考えてみると、人混みというのは一種のパワーを感じさせてくれる事なのですね。

まあ、沈んでいても仕方ないので、北欧の人たちのように家の中で楽しく暮らす工夫を

考えてみるのも良いですね。

 

さて本日はドビュッシーとスクリャービンの作品です。

まずドビュッシーの「版画」より(塔)です。

 

「塔」ドビュッシー

 

 

この曲は1889年のパリ万国博覧会で耳にしたバリ島のガムラン音楽の影響が

あると言われています。ガムラン音楽? 聞いたことありますか?

一つ聞いてみましょう。

 

ガムラン音楽

 

 

いかがですか? 長い曲が多いのですが、この曲は短い方です。

ほとんどが打楽器で同じテンポでずうーと続いていきます。

幻想的でなんか良いですよね。

初めて聞いたドビュッシーは、かなり衝撃を受けたことでしょう。

これはバリ島で聞かれるものですが、他に有名なのが「ケチャ」と呼ばれるもので

バリの民族舞踊音楽のことです。 これも圧巻ですから是非みましょう。

 

ケチャ

 

 

どうですか? すごいでしょう?

細かいリズムをいくつかのパートに分かれて刻んでいます。

これはかなりの練習が必要ですね。 体を揺らしてリズムをとっていますね。

昨年、今年はマスクをしてやっているそうですが、やはり迫力に欠けます。

マスクなしでのパフォーマンスを現地で是非みたいものです。

 

さて、だいぶ話がずれてきましたが、ドビュッシーはこのような音楽を見聞きして

驚いたわです。 そりゃ驚きますね。初めて聞いたときの衝撃は私も覚えています。

やはり民族音楽というものは長い時間をかけて完成されたものですから、

その土地独特のリズムや音階を持っています。

それに触発されて、曲を書いた、ということでしょうか。

 

版画

 

ドビュッシーのこの「版画」は3つの異なる土地を連想させる。

 

1  塔        ガムラン音楽の影響がみられるが、ペンタトニックを用いて

インドシナの民族音楽を模倣しており、アジアを暗示している。

 

2  グラナダの夕べ  ジプシーの音階の利用によってスペイン情緒を掻き立てている。

 

3  雨の庭      フランスの童謡が引用され彼の母国フランスの庭園に降る雨が

描写されている。

 

この3つは単独で演奏されることもよくあり、全てが有名です。

 

次にスクリャービンの作品をご紹介します。

 

ノクターン 変ニ長調 作品9−2

 

では早速聞いてみましょう。

 

 

この曲は、学生時代に右手が一時麻痺した際に左手用に作った作品です。

 

アレクサンドル・スクリャービン

 

ロシアのピアニストであり作曲家でもありました。モスクワ音楽院に在籍し、

彼の同級生にあのラフマニノフがいました。手の大きかったラフマニノフに比べ

スクリャービンは小柄で手も小さかったのですが、学生時代に同級生らと

超絶技巧の難曲の制覇数を巡って熾烈な競争を無理に続けて、ついに右手を

故障するに至った。

 

回復するまでの間に、左手を特訓するとともに、ピアニストとしての挫折感から

作曲にも力を注ぐようになりました。

そこから生まれたのが、この曲なんですね。

 

まとめ

 

今日はかなり脇道にそれた部分がありましたが、私個人としては

民族音楽もまた良きものかな、と思っています。

音楽は成熟期をすぎると、外に題材を求めて、当時のヨーロッパのアーテイストたちは

アジアなどへの関心が出てきました。ドビュッシーにとっては、行ったこともない異国ですが、

その初めて聞いた音楽に何かを感じずにはいられなかったのでしょう。

 

スクリャービン の右手を痛め麻痺してしまうほどの練習は、どのようなものだったのでしょうか。

シューマンもそうですがスクリャービンも気難しい性質であったようです。

かなり特異な練習をしたのではないでしょうか。

皆さんも指を炒めるほどの練習はおやめくださいね。

 

ではまた。

 

 

バッハの「ゴールドベルク変奏曲」よりアリア、シューマンの「森の情景」より予言の鳥

みなさんこんにちは。

連休をいかがお過ごしでしょうか?

 

では今日も2曲お届けします。(2曲ではないときが、結構ありますが、)。

バッハとシューマンの作品を、お届けしますよ。

 

まずはバッハの曲からどうぞ。

 

ゴールドベルク変奏曲よりアリア

 

J.S.バッハの作品です。

 

 

「ゴールドベルク変奏曲」は長いのですが、その中のアリアの部分です。

ヨハン・セバスチャン・バッハによる2段の手鍵盤のチェンパロのための変奏曲。

1741年に出版されました。

当時はピアノがなく、ピアノが主流となった時代から20世紀初頭まで演奏されることは

少なかっタノだそうです。

 

しかし1956年にピアニスト、グレングールドは、レコード会社に反対されながらもデビュー版に

この曲を選択して世界的な大ヒットとなりました。

 

 

グレングールドについて

 

この作品で忘れてはならないピアニストがグレングールドです。

独特の演奏スタイルとしても有名でした。

カナダ生まれのピアニストですが、彼の母親は、ノルウエーの作曲家グリーグの

親戚でありました。

 

母親は声楽の教師でピアノも弾き、父親は声楽同様にヴァイオリンの演奏ができました。

7歳にしてトロントの王立音楽院に合格し、地元トロントでのピアノ演奏のコンペティション

で優勝し、1945年にオルガン奏者としてデビューしました。

トロントの王立音楽院を最年少で最優秀の成績で卒業。

そのが1947年に初リサイタルを行って国内での高い評価を得ました。

 

その後、アメリカや海外での公演をこなし、絶賛されましたが、50歳という若さで

脳卒中のために他界しました。

やはりバッハのこの作品で一番に浮かぶのはこの、グレングールドです。

 

次の曲はシューマンの作品です。

「森の情景」より予言の鳥 作品82−7 です。

 

森の情景より予言の鳥

 

 

「森の情景」作品82はシューマンが作曲した全9曲からなるピアノ独奏曲集です。

森を題材にした作品は、ロマン主義において重要な要素の一つであったそうです。

 

1曲目からの題名を書きますと。

1。森の入り口

2。待ち伏せる狩人

3。寂しい花

4。気味の悪い場所

5。懐かしい風景

6。宿屋

7。予言の鳥

8。狩の歌

9。別れ

 

となっています。

森に分け入って、お話が始まる、という感じですね。

この「予言の鳥」は不思議な雰囲気の漂う曲ですね。

 

森には精霊が住んでいるとか、森林浴など、不思議な現象が起きたりしそうですね。

また、よくいうのが「木こりにはげ無し」と昔から言われていまして、森に分け入って

気を切る方達には、はげている方はいないそうです。

本当でしょうか?

 

まとめ

 

 

今日の2つの作品は私的には、午睡にぴったりな感じでした。

それというのも、バッハの知り合いの14歳少年が不眠症で悩んでいる、ということで

この曲を書いた、という本当かどうかよくわからないお話があるくらいです。

 

お昼寝ができるのも連休の特権ですよね?

えっ、こんなこと考えてるの私だけ? 実は

昨日は見事にお昼寝を堪能いたしました、が起きるときのなんとも言えない

気怠さ、「ああ、寝るんじゃなかった、」と後悔しきり。

 

もっと良い休日を皆さま、お過ごしください。

ではまた。

 

 

 

 

 

メンデルスゾーンの無言歌、ショパンの前奏曲 「ピアノ名曲100選」よりリラックスする曲

皆様こんにちは。

いよいよ連休に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか?

帰省や旅行などは自粛するように、とのことですので連休の話題は

寂しいものですね。

是非家でゆっくりと音楽をお楽しみください。

 

本日は、メンデルスゾーンの「無言歌」第1巻 第1曲 ホ長調 作品19bー1

それと、ショパンの前奏曲 第7番 イ長調 作品28−7

をお送りいたします。

 

無言歌 第1巻 第1曲

 

 

無言歌集はメンデルスゾーンによって作曲された1連のピアノ独奏のための作品集である。

言葉のない歌、という意味ですが、なるほどメロディーが歌のようですね。

当時のドイツ・ロマン派音楽の中で作曲されたピアノの性格的小品集の中でも最も

有名な傑作の一つとなっています。

 

全体的に曲想が優美で温かく、技巧的にも難しくないことから、発表の当初から

多くの人々に愛されてきました。

そして、メンデルスゾーンといえば「結婚行進曲」がありますね。

大変に華やかで気分が上がる曲ですので、お届けします。

 

結婚行進曲

 

 

今でもこの曲は結婚式で使用されることがありますね。

まあ現在は式そのものが少ないですが、やっぱり華やかで良いですね。

これから式を挙げる方は是非ご参考にしてください。

入場の時によく使用されますね。

まさかメンデルスゾーン も、日本の結婚式で使われるなんて思ってもみなかったでしょうね。

 

フェリックス メンデルスゾーン

 

    

少年の頃のメンデルスゾーンと大人になってからのメンデルスゾーンです。

どちらも美しいですね。

 

そしてこちらが、メンデルスゾーンが大好きだったお姉さんです。

彼が38歳の時にお姉さんが他界してから体調を崩して、間も無く亡くなったを

言われています。

大変裕福な家庭に育ったので、まるで女神のようにきれいですね。

 

 

ショパン 前奏曲 第7番

 

 

短かな曲ですが以前コーマーシャルで使用されていました。

では楽譜も見てみましょう。

 

 

なんとなく弾けそうな感じですね。是非チャレンジしてみてください。

 

  このお写真は亡くなる少し前の様子を撮ったものですのでかなり具合がよくなさそうです。

 

フレデリック・ショパン

 

彼は16歳の時、父の勧めでワルシャワ音楽院に入学し、主席で卒業しています。

26歳の時に、マリア・ヴォジンスカに求婚しましたが、ショルジュ・サンドと出会ったために

マリアとの婚約を破棄されました。

 

そして冬はパリ、夏はサンドの別荘で暮らす生活が始まります。

やく10年続いたサンドとの生活も別れがきます。

別れから2年後に他界します。

 

 こちらはショパンの生家だそうです。

今でも残っているのですね。

 

まとめ

 

今日はどちらも長くない曲でした。

どんな曲でも名演奏はできませんが、弾いて楽しむことはできます。

長い曲は私のような年齢なりますと、きつくなりまして、小品と呼ばれるものを

もっと弾いていきたいと思うようになりました。

 

小品と言っても内容は大変濃いので、油断できませんがチャレンジしてみたいですね。

皆さんも是非トライしてみてください。

 

ではまた。