皆さんこんにちは。
今までずーっと、子供にとってのピアノ教育についていろいろお話ししてきました。今日はまず最初に、
アメリカが世界に誇るピアノ ”Steinway and Sons” が出している、ピアノと音楽についての興味深い内容をお話しいたします。
ピアノを弾く効果
「音楽は、それ自体が目的だと認識されるべきであり、別の目的の手段であると見なされるべきではない。」
これに近い表現で私の学生時代の先生はこうおっしゃいました。
「音楽が何かを表現するのではなく、音を表現するのである。」
では、ピアノ製造会社としての考えを、どうぞ。
音楽が心身のためにとても良い、ということはよく知られてきた事実です。
特にピアノは、良い気分転換に、創造的な表現のツールとして、また余暇の楽しみのために愛され使われてきました。
そして近年では、ピアノを弾くことによって健康な身体、健康な心、健康な生活が得られるという多くの証拠が明らかになってきています。
健康的な身体の成長
すわっていてもピアノを弾くことはそれ自体がワークアウトで、ピアノを弾く全ての方に様々な
身体的、生理学的恩恵があります。
例えば日頃からピアノを弾いているお子さんは指先の細かい動きがより器用になり、目と手の運動的運動能力が
増します。
一方、高齢者向けのピアノのレッスンは、成長ホルモンの上昇に大きな影響を与え、老化の悪影響を遅らせるという
研究結果が出ています。
さらに、音楽を生活に取り入れることで、不安感、心拍数、呼吸数、心臓合併症を軽減し、血圧を下げ、
免疫力を高めることも証明されているのです。
知性を研ぎ澄ます
ピアノの練習は知的能力、認知機能を高めます、その結果賢くなり、数学や幾何学に使う脳領域を活性化させます。
またピアノを習うことによって、記憶力、特に言語記憶、また集中力や忍耐力が大幅に向上します。
数年間のレッスンをとると他の子供たちより平均20%多くの言葉(英語)を覚えているという統計が出ています。
つまり幼少期から音楽の訓練を受ける事で、後の高度な授業内容などを記憶する力もつくことになるのです。
またピアノを弾くことで時空間的感覚が向上し、後に数学、化学、エンジニアリングを理解する助けに
なるとされています。
幼少期から継続的に練習をすると、脳に構造的な変化が生じ、その状態は一生変わりません。しかもその脳は
大変効率がよく、音楽以外の情報や問題も効果的に対処することができます。
心の安定
研究によると、ピアノの練習にある程度の時間を費やすと、
心が安定するそうです。
また楽器を弾く人は、不安感や孤独感が軽減され、鬱などに陥りにくいそうです。
ピアノを弾くことでストレスが解消されるばかりか、自分に自信を持つ機会にもなります。また
注意欠陥障害のお子さんの治療の一環としても役立ちます。
生涯続く健康的な生活
ピアノを弾くことは、健康的な生活を送るための数え切れないほどの
良い効果があります。
ピアノを購入されることで、あなたはピアノ学習者、奏者として、ピアノ音楽の長い歴史に
支えられた文化的なネットワークの一員となるだけでなく、200年にわたって居間の中心にあって
家族を一つにし、友人やコミュニティーに音楽のパワーを提供してきたピアノという楽器の
所有者になるのです。
どうでしょう。さすが、スタンウェイの出した文章ですね。よく研究結果なども知っています。
ここでは、「脳に良い」だけでなく、ピアノという楽器の存在に意味を持たせてもいます。
テレビがなくラジオから音楽を聞いていた時代、アメリカの人は「ミュジック・シート」という
簡単な楽譜を買い求め、自宅の楽器(ピアノ)で音楽を楽しんだ、と聞いています。
ですから、結構ピアノを弾ける人口があったし、ピアノもよく売れたのでしょう。
ピアノを習うと
もしあなたが、お子さんにピアノを習わせたいとお思いなら、
質問したいことがあります。
どうしてピアノを習いたい、習わせたいと思いますか? 例えば
- 子供が音楽が好きだから
- 音楽が好きになってほしいから
- ピアノが弾けたら楽しそうだから
- ピアノを弾けるようになってほしい
それ以外に
感性豊かな子に育ってほしい=ピアノを習うとそういうことが身につきそう。
などもあるかもしれません。
大人のピアノ
最近では、多くの大人の方がピアノを楽しんでいらっしゃいます。
その理由の一つには、やはり「脳に良いらしい」ということが広まっているからです。
楽しいだけではなく、長い人生の友としてピアノを選択することは正解です。
まとめ
今回は人生とピアノとの関わり、などについてお話しいたしました。
次回は「大人のピアノとIQの関係についてお話ししたいと思います。
それではまた。