シニアのためのコード弾きピアノ。 歳をとると、記憶力などは本当に衰えるのか。 

 

 

皆さんこんにちは。お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださりありがとうございます。

 

明日から9月、早いですね。「歳をとると時が過ぎるのが早く感じるようになる。」

などと、年齢による変化を私たちはしばしば口にいたします。私も結構言いますね。

では本当に、そうなのでしょうか。

 

時の経過の感覚

 

私たちが子供の頃には「時が早く過ぎる」と言う感覚を持ってはいなかった、と思います。

もちろん時間に対する概念が今とは違いますからね。ですが、「もう年の瀬か、早いな」

などと、子供は感じません。その理由の一つに1日の作業の多さや、年間計画の行事の多さ

が関係しているのだそうです。

 

小学生などは毎日5単位くらいの授業がありますね。その中には音楽もあれば美術も体育もあります。

様々なことを学ぶのです。 それ以外にもクラスの係や学校の今月の目標、今週の目標、などなど

目標の多さもあります。全てが「浅く広く」とでも言いましょうか。次から次からやることが

あって学校の中でも忙しいですし、家に帰れば「習い事」や塾など、もう本当に大変です。

 

ですが本人はさほど「毎日忙し過ぎる」とは感じていません。そもそも長時間一つのことに集中すること

に、まだならされてはいませんから。

 

 

大人の時間

 

 

段々と学年が上がり、進級しますと授業も一コマが長くなり、長時間集中することが必要になってきます。

1日の授業数は少なくなりますね。理系の実験などは長時間、顕微鏡を覗いていることもあります。

当然「あっという間に今日は終わった」と言う感覚になりますね。これが「大人の時間」の感覚なのではないでしょうか。

 

来る日も来る日も研究などに没頭していると、朝も夜もなく一年などあっという間に過ぎてしまいます。

研究に没頭していなくても、やることの種類やコマが少ないとそのように感じるのではないでしょうか。

ですから、もっとイベントを増やすと「今年もいろいろあったわあ〜」などと、一年を振り返るときに

決して「あっという間でした。」と言う感覚も幾分変化していくように思います。

 

 

 

 

まとめ

 

 

子供からだけではなく、大人になってからも、ピアノ演奏や音楽創造は私たちの「痴呆予防」になり、「脳の高齢化」を遅らせる働きもあります。

ですから、皆さん脳に良いことをしてあげてください。すると脳もあなたに良くしてくれます。

脳は音楽を喜んでくれます。

 

 

 

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よろしかったらどうぞ。

 

 

ではまた。

 

 

 

 

シニアのためのコード弾きピアノ。 ピアノや音楽と大人のIQの関係性について。 大人になってからもIQは上がるのか。

皆さんこんにちは。お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださりありがとうございます。

 

私の夏休みも本日で終わります。また生徒さんたちとレッスンを再開します。

それぞれの夏休みがあったでしょうね。まだまだ規制がありますが、個人が注意をして

のりきって過ごすしかありません。

 

さあ今回も大変興味深い「音楽と大人のIQの関係」についてお話しします。

 

 

大人のIQについて

 

子供から青年期までには関心のあるIQも、大人になると「もう、いまさら」などと思いがちです。

ですが、興味深いIQの調査があります。ミュージシャンとアマチュアのIQをを調査したものです。

 

まず 1のグループは ミュージシャン(音楽家) 5年以上の音楽の訓練を受け、音楽学校を

  卒業している。または演奏や音楽教育活動に従事していて収入を得ている。(楽器は不特定)

 

   2つめのグループは アマチュア 5年以上の音楽の訓練を受け知いるが、ミュージシャンの

   条件に一致しない。

 

   この2つグループの人たちに、認知機能と実行機能に対するIQを測定した。

 

   認知機能とは、外からの刺激に対して記憶、思考、理解、計算、学習、言語

   判断などを行う知的な能力。

 

   実行機能/遂行機能とは認知した後に複雑な課題の遂行に際し、課題ルールの

   維持や変更、情報の変更などを行うことで思考や行動を制御する高度な認知機能。

 

IQテストの結果

 

  • ミュージシャンは、さまざまなテスト(4種類)全部のIQテストで最高成績であった。
  • その4種類とは、(言語性IQ、動作性IQ、全IQ, 補助IQ)。
  • 訓練期間が長いほど、IQへの良い影響がある。
  • 実行機能テストも最高成績であった。
  • 実行機能と音楽の訓練期間/時間は正比例した。
  • 音楽の訓練にプラス他の専門分野がある人はより認知機能が高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番上の写真は見づらいですが、黄緑色の部分が脳梁で左右の大脳半球を結ぶ橋です。

この部分が太くなるのが特徴です。

 

 

ピアノは脳全体を使う

 

 

では私たちがピアノを練習しているとき、どのような行動をしているかと言いますと、

 

  1.  大譜表(ピアノ譜)を見て膨大な量の情報を読み、分析する。
  2.  適切な感情、状況、音のイメージなどを頭に置く。
  3.  10指を違う方向に最速で動かす。
  4.  指は正確に鍵盤の動きをサポートするために動く。
  5.  練習では、この動作の一つ一つを決定づけ記憶する。
  6.  演奏では記憶を呼び覚まし適切に音を出し(現在)、出した音を分析(過去)する。
  7.  次に出す音を随時に考え修正(未来)する。

 

まとめ

 

このような実験結果を見ますと、すごいことをしているのだと感心いたしますが、

ピアノを練習して演奏するまでの間には、実際このような内容のことを通過していると

思います。もちろん個人差はありますが、さまざまなことに気を配って弾いていますよ。

 

 

今回のブログは少し文字の大きさを変えたり、いつもと違うやり方などを実践してみました。 頭を使わないと私もなりませんからね。いかがでしょうか?

 

ご覧のように音楽は多岐に渡り、さまざまな機能を働かせなくてはなりません。ですが、なんといっても音に癒されることが一番の喜びではないでしょうか。

 

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ではまた。

 

シニアの初心者のためのコード挽きピアノ。 音楽の練習はIQを高くするという事実について。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださりありがとうございます。

 

今日もまた暑い日ですが、午前中には30度になっていたようで、異様な暑さです。

夜になっても気温が下がらず、何かずうっとお風呂に浸かっているような感じがします。

 

さて今日は「音楽はIQを高くする」というテーマです。

IQは変動するようです。運動やなんとダイエットをしてIQが高くなったという方もいます。

食事内容がかなり改善されたのでしょうね。

IQがどれくらい高くなったりするか、というと(20)位高くなるケースがあります。

 

ピアノを習う家庭

 

 

かつては、ピアノを習える家庭は、親の収入が高く、教育費におかねをかけられる家庭。

だから子供の頭が良くなるのでは?と考えられていました。またその家庭の両親は高学歴な親が

多く、遺伝子的な問題で子供も優秀なのでは?と思われていました。

 

では反対に環境に恵まれず、低収入、低学歴の家庭の場合はどうなのでしょうか。

まさに音楽はこうした親の優位性にも負けない影響力があった、という証明がなされました。

それが南米ベネズエラで、ホセ・アントニオ・アブレウ博士によって始められた社会変革を

目指した音楽教育を「エル・システマ」と言います。

 

エル システマ

 

 

家庭の経済状況にもかかわらず、全てのこどもが無償で集団での音楽教育が

受けられる仕組みが原点です。

子供たちが自ら、協調性や規律を学びながら、目標に積極的に取り組んでいく姿勢を

育んでいくことにより、希望や誇りを持てることを目的としています。

 

この活動は世界的に活躍する指揮者、グスターボ・ドゥダメルなど多くの一流音楽家を

排出していいるだけではなく、子供たちを犯罪や暴力から守り、学業面も含めてポジティブ

な影響を与えてきていることで、ユネスコなどのが外部機関からも評価されいます。

2016年時点で60以上の国と地域で展開されています。

数年前にも私の住んでいる地域で「子供オーケストラ」の企画があり、海外の子供たちと

一緒に演奏会がありました。

 

ユース・オーケストラ・ロサンゼルス

 

アメリカ ロサンゼルスでの「エル・システマ」に参加した子供たちの感想です。

私はオーケストラで演奏しているときが一番好きです。自分と仲間が一緒になって素晴らしい音楽を作り出せるからです。その時には明日の食べ物や、今晩の宿題のことを忘れて自分が弾く一つ一つの音に集中して、それぞれの音を通して物語を紡いでいきます。

 

違う楽器が一緒に練習し演奏するという過程は、人生そのものではないかと思います。私たちは何も無いとこらから来て、何もできないと思われているけど、とても美しいものを作り出しています。誰でも一生懸命努力して目標に向かっていけば、私たちのようにできると思います。

 

クラシック音楽は、私が知らなかった私を見つけさせてくれました。また新しい視点もくれました。クラシック音楽の世界はとても美しく、それゆえこの世界も美しいと思えます。

 

脳の構造の変化

 

音楽で脳の構造が変わるのか、興味深い研究があります。

 

まずは聴覚が変化します。当然ですが、音楽を演奏しますとそうなります。

聴覚が優れていると、クラスがガヤガヤしていても先生のお話を正確に聞き取れるようになり、

言葉の習得も早くなります。ことはを理解する能力、コミュニケーション能力が優れてくる。

さらに脳構造が変わり、脳内で情報を早く大量に伝達できるようになる。

 

まとめ

 

本日のまとめは、今後もまだ続きがありますので、とりあえずという感じですが、

音楽による影響は思った以上に大きいということです。

お子さんだけではなく、何かを成し遂げる時に必要な忍耐力や、そして情緒的な部分は

納得できます。

 

スポーツなども我慢強さが養われますが、「勝ち負け」がありますので、少し音楽とは違う

我慢強さかと思います。

初めてから知る音楽の深さや影響力は、「大人になって初めてピアノを習う方」にも同じ結果が

出るでしょう。さまざまな感情や想いが沸き起こってくる音楽の不思議、まだまだ続きます。

 

この度私不肖河原が、新たにudemyより講座を出しました。ピアノを習いたいけれど、

まず何から始めれば良いのか、迷っているようでしたら、ぜひ「コード弾き」を始めてみてくださいね。

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無料でご覧いただけます。    よろしかったらどうぞ。

 

ではまた。

 

 

 

シニアの初心者のためのピアノ教室。シニアからでもピアノは弾ける理由とは。「花は咲く」安倍元総理演奏。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださりありがとうございます。

 

花は咲く

 

 

先日急逝された安倍元総理は、ピアノを小学生の頃に習っていて、バイエルを終わるくらいでやめた。

とご本人が話している動画を見ました。

バイエル終了にどれくらいの期間がかかるか、は個人差がありますが、お子さんが毎日一生懸命練習して

2〜3年はかかります。ですから優秀な生徒さんであったと推測されます。

 

そしてあの大地震の後に作られた「花は咲く」に挑戦されて、見事に完全暗譜で弾いています。

おそらくページ数にして4〜5ページ以上はあるかと思います。(繰り返し部分もあるとは思いますが、)。

ご指導された方が必ずいると思いますが、その際に私見としては「コード奏法」的なことはお話しされたと

思います。左手の伴奏部分は分散和音になっていましたが、その弾き方を見てそう感じました。

 

シニアになってから

 

安倍元総理は年齢区分によると、シニアに入ると思いますが、ずっとピアノを練習してきたわけではなく、

「この曲に挑戦した」とお話しされていますから、久しぶりにピアノの練習をされたのでしょう。

それにしては上手すぎます。これは指導者の力も大きかったと思います。工夫をされて練習もされたでしょう。

私はyoutubeで拝見したことが以前ありまして、あれだけ弾けるのなら、選挙前に演説するよりピアノを弾いたら

かなり印象が良くなったのではないか、と感じました。

 

なんだかんだ言って、「ピアノが弾けるって良いです。!」

何も難しい曲を弾いてほしいのではなく、人柄が表れるように弾いてるのをみると、グッときますね。

安倍さんの演奏はまさにその通りでした。ですから現役中もピアノ演奏を聴きたかったです。

私たち日本人は真面目な人が多いので、「ピアノを弾くからには間違えないように弾かないと。」などと

思いがちですが、そんなことは誰も要求してきません。みんながプロではないですし、むしろ年配の方が、

普通に弾いても「あのおじさん上手いね!」とか「あのお婆さん、かっこいいね!。」となるのです。

ですからシニアの方が拙く弾くピアノは感動します。

 

わかってきたこと

 

 

かつては「都市伝説」のような感じで、「ピアノを弾くと頭が良くなる」とか

「ピアノを習うと指先が器用になる」と言うのは、生きたままの人間の脳内を見られるようになって

解明されるようになりました。ピアノを弾く事で「脳は活性化されて、脳は喜びます。」

私たちが体をいたわるように脳も労りましょう。脳は音楽が好きで、特にその人が好きな音楽を聴いたとき

はっきりと活性化します。ですから好きな曲を弾きましょう。

 

まとめ

 

 

最近あちらこちらの駅にピアノが置いてあったりします。

動画にアップされている方たちは、相当な猛者たちばかりですが、途中まででも

拙くても弾いてみてはいかがでしょう。「特に高齢の方達。」

理由は脳はうまいへたで感動しているのではない。と言うこと、その人が好きで弾いていたり

気持ちがこもったものに敏感に反応するという事実があるからです。

 

そしてかつてのような、「ピアノは子供の頃から習わないと、弾けるようにはならない。」

という都市伝説を打ち破っていただきたいです。もちろん努力は必要ですよ。

今まで様々なことにチャレンジしてきたシニアの方は、人生上の経験も多く複雑な気持ちも

理解できます。その気持ちを曲に投影して弾いてみてはいかがでしょうか。

応援していますよ。

 

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ではまた。

 

 

脳活、育脳、IQ について 「これからの時代に必要な知性と理想像」 とは?

こんにちは、皆さん。

今日は今まで「IQが高いという事」や「音楽と知性の関係」などをお話ししてきました。

音楽のトレーニングを受けると、IQや実行機能に良い影響が出るという研究結果が

たくさんあります。

 

でもIQがどれほど重要か?

アメリカでは、そんな議論があるそうです。

 

IQについて

 

IQだけを上げるためだけに、子供に小さい頃から詰め込みの教育を受けさせたら、

弊害になることもあるかもしれません。

IQについては注意が必要です。

保護者も知っておかなければいけないことがあります。

 

ルイス・ターマンはアメリカの著名な心理学者で、IQの力を信じていました。

IQが高ければ人は将来成功すると思っていました。

その証明のために、彼はサンフランシスコ近辺の優秀な子供を学校の先生たちに

推薦してもらいIQテストをして、その成績が135以上の子供たちの追跡調査を

生涯にわたって行いました。

 

そのほとんどの子供たちは、後に収入が平均以上、健康であり、社会的な成功者と言える

大人になりました。

しかし、IQ値が135に満たなくて選ばれなかった子供たちの中から

2人のノーベル賞受賞者が出たのです。

ウイリアム・ショックレー と ルイス・アルバレズです。

二人ともノーベル物理学賞を受賞しました。

 

このことから、大いなる成功はIQだけによるのではないことがわかりました。

もし私たちがIQの高さだけで人を選ぶと、革新的で新しい発見ができる人を

除くことになります。

知性と創造性は別のもので違く動きをします。

 

アインシュタイン博士が、「イマジネーションは知識より重要である」と言っています。

カリフォルニア大学の研究者がいくつかの発見をしました。

 

1 自分の専門分野で自分なりの創造性を発揮してその分野に影響力を与えるまで

10年はかかる。

2 創造力は学校での勉強の結果より、学校外の教育や知識が関わっている。

 

そして、Alla Gubenko氏から、AIは子供のようには創造的ではありません。

アイデアを生み出す力は私たち人間にできる特別の能力です。

この能力の価値を、人間と機械との共同文明の中で持ち続けていくべきです。

そして音楽トレーニング、ピアノレッスンは「知性と創造性」の両方を育むことができます。

ピアノと他の楽器

 

音楽トレーニングのなかで、特にピアノを引く行為はいくつもの段階があります。

 

1、 まず譜読みをする。

2、 片手ずつ練習する。

3、 両手で合わせる。

 

他の楽器、例えば管楽器や弦楽器は、2と3が少し変化していますよね。

このステップは、ピアニストにとっても同じはずです。

私の意見としては、何事もステップを踏むことが大切ですから、全てにおいて

このステップが身についていると、「なんでもできる」人になっていくように思います。

 

子供からだけではなく、大人になってからも、ピアノ演奏や音楽創造は私たちの

「痴呆症予防」になり、「脳の高齢化」を遅らせる働きもあります。

ですから、皆さん脳に良いことをしてあげてください。すると脳もあなたによくしてくれます。

脳は音楽を喜んでくれます。

また、弦楽器などは、利き手である右手をよく使います。

ピアノは両手を使いますから、脳全体を使い発達させるのです。

 

まとめ

 

今日はIQが全てではない、というお話もしました。

何事もバランスが大切ですね。そのバランスを感じるのは、脳であり私たちの

人生の過ごし方ではないでしょうか。

 

これからAIの時代がやってきても、音楽は人の手によって育まれていきます。

私自身がピアノ講師ですから、是非皆さんにピアノを弾いていただきたいですが、

住宅事情や置き場所など、特にアパートに住んでいる方などは、悩むところです。

 

いきなりピアノではなくても音楽を楽しむことはできます。

気軽に始めるにはギターなどもいいと思います。

トランペットなどの管楽器は皆さん練習場所に苦労されているようです。

 

電子ピアノは、その点では夜でも練習できるところが利点ですね。

 

⇩ ウクレレの自習タイプの資料です。

小型のウクレレは気軽に楽しめそうです。

もし興味があったら、どうぞ。


 

まだまだ続きます。今日はここまで。

ではまた。

 

ハーバード流 育脳ピアノレッスン 「大人における音楽の訓練、知能、実行機能の関連」

皆さんこんにちは。

台風の影響か急に”寒く”なりましたね。もう”涼しい”を通り越しています。

 

今日はいよいよ大人にとって音楽の訓練は知能にどう影響するか、などについてお話しします。

 

大人の知能

 

「大人における音楽の訓練、知能、実行機能について」

3つのグループのIQと実行機能を調査

 

1 ミュージシャン : 5年以上の音楽の訓練を受け、音楽アカデミーでの最終学位がある人、または演奏や音楽教育活動に

従事していて収入を得ている(楽器は不特定)

2 アマチュア : 5年以上の音楽の訓練を受けているが、ミュージシャンの条件に一致しない

3 非ミュージシャン : 音楽トレーニングが3年未満

 

音大に行って演奏家になった人たち101人が対象になっています。

楽器はあえていろんな楽器の演奏家を対象としたようです。

 

共通することは、音楽の訓練、音楽トレーニングを受けたかどうかです。

結果は!

 

「大人における音楽の訓練、知能、実行機能の関係について」

結論

  • ミュージシャンは4種類全部のIQテストで最高成績

  • 言語性IQ、動作性IQ、全IQ、補助IQ

  • 訓練期間が長いほど、IQへの良い影響がある

  • 実行機能テストも最高成績

  • 実行機能と音楽の訓練期間/時間は正比例

  • 音楽の訓練+他の専門分野がある人はより認知機能が高い

  • 「子供にも音楽のIQへの良い影響は現れる

 

どうやら、音楽の訓練、音楽のトレーニングを受けるとIQに良い結果が出るようです。

 

音楽トレーニングと認知発達の関連

Schellenberg(2004)では、144名の6歳の子供のアンサンブルのIQが

Wechsler Intelligence Scale for Children-Third Edition(WISC-lll)によって

1年間の音楽または演劇クラスの前後に評価されました。

著者らは対照グループの子供たちのWISCスコアが大幅に改善され、それに加えて、

口頭理解や知覚的組織指数も向上しました。

 

(2011)Schellenberg では、9歳から12歳の106人の子供(半分は音楽的訓練を受け、半分は未訓練)が

Wechsler Abbreviate Scale of Intelligence(WASI) でテストされ、音楽グループのIQが非音楽グループより高いという

結果を得ました。

加えて、小児期の音楽トレーニングは、学業成績への良い影響(Schellenberg, 2006)と

言語関連能力の向上(Moreno,2009;Francois et al, 2013)が報告されています。

IQの種類

 

IQには色々なものがあります。

「言語IQ」とは、「耳で聞いた情報を処理する能力や言葉を使って考え、表現する能力」を示すIQです。

「動作性IQ」とは、「目で見た情報を処理する能力、非言語的な知識や空間的な動きを把握する能力」を示す。

「全検査IQ」とは、「言語性IQ」と「動作性IQ」から算出される総合的な知的発達の水準を示す IQです。

そして、WMIとは)ワーキングメモリ(working memory) :作業記憶、作動記憶そして注意力です。

その結果、その全てで演奏家グループは、最高成績だったそうです。

 

ハーバード大学子供発達センター

 

ハーバード大学子供発達センターの動画によりますと、

私たちには、繰り返し練習することで身につくコアな力が必要なのです。

科学的にはこのスキルは、実行機能または自己制御能力と呼ばれ、重要なことに集中し計画を立て、

目標を達成することを助けてくれます。

→ ピアノレッスンでは楽しみながら繰り返し練習していきます。

これによって私たちは生活で起こる様々なことに対応しながら間違うことなく、生きていくことができるのです。

またこのスキルは私たちの衝動的な行動を抑え、必要な時に方向性を正してくれます。

→ 曲を仕上げるまでの忍耐が育ちます。

幼少期を通して複雑な神経回路が構築され、脳の様々な領域に広がくことにより、私たちのコアなる力が

発揮できるようになります。

使えば使うほど神経のつながりは協力で迅速なものになります。だから練習がとても大切なのです。

→ 音楽トレーニングで脳の構造が変わります。

子供の時にコアとなる力を身につけることはその後の人生に強固な基礎を与えてくれます。

以上がハーバード大学子供発達センターのものです。

 

まとめ

 

論文の翻訳を引用しますと(翻訳:バイオラ大学 ピアノ教育学講師 河村まなみ先生)

 

音楽トレーニングは、複数の認知機能と基礎となるニューラルネットワーク(神経回路網)

を利用する多感覚体験です。

実際、ポリフォニックな音楽を聞いたり、理解したり、演奏したりするには、音とリズムの同時処理、

高次の知覚処理、細かい感覚運動が全て総合的に、同時に、スムーズに行われることが必要です。

長期的な音楽トレーニングは、これら全ての機能を日常的にとりいれてトレーニングするため、

ミュージシャンは音楽関連の能力だけでなく、関連脳作用全般のスキルも向上させるようです。

従って、ミュージシャンは音楽の複雑な規則性と非規則性などを感知する聴覚と生産能力に優れているということ

がわかっています。

 

ぜひ、お子さんにピアノで繰り返し練習することで身につくコアな力を

やりたくないことをする力」をも、身につけてさせてあげてください。

今日は少し長くなりましたが、何故ピアノが良いのか、ということについて

自信を持ってご紹介できたと思います。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

育脳ピアノ スタインウエイの「ピアノを弾く効果」などについて

皆さんこんにちは。

今までずーっと、子供にとってのピアノ教育についていろいろお話ししてきました。今日はまず最初に、

アメリカが世界に誇るピアノ ”Steinway and Sons” が出している、ピアノと音楽についての興味深い内容をお話しいたします。

 

ピアノを弾く効果

 

「音楽は、それ自体が目的だと認識されるべきであり、別の目的の手段であると見なされるべきではない。」

これに近い表現で私の学生時代の先生はこうおっしゃいました。

「音楽が何かを表現するのではなく、音を表現するのである。」

 

では、ピアノ製造会社としての考えを、どうぞ。

 

音楽が心身のためにとても良い、ということはよく知られてきた事実です。

特にピアノは、良い気分転換に、創造的な表現のツールとして、また余暇の楽しみのために愛され使われてきました。

そして近年では、ピアノを弾くことによって健康な身体、健康な心、健康な生活が得られるという多くの証拠が明らかになってきています。

 

健康的な身体の成長

すわっていてもピアノを弾くことはそれ自体がワークアウトで、ピアノを弾く全ての方に様々な

身体的、生理学的恩恵があります。

例えば日頃からピアノを弾いているお子さんは指先の細かい動きがより器用になり、目と手の運動的運動能力が

増します。

一方、高齢者向けのピアノのレッスンは、成長ホルモンの上昇に大きな影響を与え、老化の悪影響を遅らせるという

研究結果が出ています。

さらに、音楽を生活に取り入れることで、不安感、心拍数、呼吸数、心臓合併症を軽減し、血圧を下げ、

免疫力を高めることも証明されているのです。

 

知性を研ぎ澄ます

ピアノの練習は知的能力、認知機能を高めます、その結果賢くなり、数学や幾何学に使う脳領域を活性化させます。

またピアノを習うことによって、記憶力、特に言語記憶、また集中力や忍耐力が大幅に向上します。

数年間のレッスンをとると他の子供たちより平均20%多くの言葉(英語)を覚えているという統計が出ています。

つまり幼少期から音楽の訓練を受ける事で、後の高度な授業内容などを記憶する力もつくことになるのです。

またピアノを弾くことで時空間的感覚が向上し、後に数学、化学、エンジニアリングを理解する助けに

なるとされています。

幼少期から継続的に練習をすると、脳に構造的な変化が生じ、その状態は一生変わりません。しかもその脳は

大変効率がよく、音楽以外の情報や問題も効果的に対処することができます。

 

心の安定

研究によると、ピアノの練習にある程度の時間を費やすと、

心が安定するそうです。

また楽器を弾く人は、不安感や孤独感が軽減され、鬱などに陥りにくいそうです。

ピアノを弾くことでストレスが解消されるばかりか、自分に自信を持つ機会にもなります。また

注意欠陥障害のお子さんの治療の一環としても役立ちます。

 

生涯続く健康的な生活

ピアノを弾くことは、健康的な生活を送るための数え切れないほどの

良い効果があります。

ピアノを購入されることで、あなたはピアノ学習者、奏者として、ピアノ音楽の長い歴史に

支えられた文化的なネットワークの一員となるだけでなく、200年にわたって居間の中心にあって

家族を一つにし、友人やコミュニティーに音楽のパワーを提供してきたピアノという楽器の

所有者になるのです。

どうでしょう。さすが、スタンウェイの出した文章ですね。よく研究結果なども知っています。

ここでは、「脳に良い」だけでなく、ピアノという楽器の存在に意味を持たせてもいます。

 

テレビがなくラジオから音楽を聞いていた時代、アメリカの人は「ミュジック・シート」という

簡単な楽譜を買い求め、自宅の楽器(ピアノ)で音楽を楽しんだ、と聞いています。

ですから、結構ピアノを弾ける人口があったし、ピアノもよく売れたのでしょう。

      

ピアノを習うと

 

もしあなたが、お子さんにピアノを習わせたいとお思いなら、

質問したいことがあります。

 

どうしてピアノを習いたい、習わせたいと思いますか? 例えば

  • 子供が音楽が好きだから
  • 音楽が好きになってほしいから
  • ピアノが弾けたら楽しそうだから
  • ピアノを弾けるようになってほしい

 

それ以外に

感性豊かな子に育ってほしい=ピアノを習うとそういうことが身につきそう。

などもあるかもしれません。

 

大人のピアノ

 

最近では、多くの大人の方がピアノを楽しんでいらっしゃいます。

その理由の一つには、やはり「脳に良いらしい」ということが広まっているからです。

楽しいだけではなく、長い人生の友としてピアノを選択することは正解です。

 

まとめ

 

今回は人生とピアノとの関わり、などについてお話しいたしました。

次回は「大人のピアノとIQの関係についてお話ししたいと思います。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

ハーバード大学流 育脳ピアノレッスン  実験結果その2 情報伝達システムも優れていた

皆さんこんにちは。

前回に引き続き、南カリフォルニア大学で行われた実験結果の

続きをお話しいたします。

 

2011年から5年間にわたり、ロサンゼルス市内の恵まれない地域の

お子さんに音楽のレッスンを受けさせ、「音楽の脳への恩恵」を追跡調査した結果

の続きです。

 

情報伝達システム

 

認知機能を高める脳内の情報システムも優れていた。

 

  • 灰白質、白質の厚み(神経細胞がある場所が厚い)
  • 脳粱の太さ、(左右の大脳半球の間にある橋が太い)
  • 音楽のトレーニングを受けえると脳構造が変わり、脳内で情報を早く大量に伝達できる。

 

そしてIQテストについてです。

 

IQテスト

 

大変に気になるIQについては、

  • この実験ではIQはグループ間の差異がなかった。
  • 別の実験ではIQと音楽のレッスンが明らかになった。

音楽レッスンを受けた子供の IQは高くなる。

音楽レッスンを受けた大人のIQは高くなる。

長期間の音楽レッスンがIQに良い影響を与える。

 

つまり、音楽の訓練によって、

  • 学校、社会への適応力が向上
  • 学業、仕事によく取り組める
  • 人間関係がスムーズ

 

という結果になりました。

この論文のタイトルは、

「音楽トレーニングを受ける子供の高速聴覚情報処理能力」であり

南カリフォルニア大学の5年間の研究の2年目の中間報告です。

 

結論

 

音楽のレッスンは脳育に貢献し、理想の子供を

育てられる可能性がある。

 

以上がアメリカで出されている論文の結論です。

 

まとめ

 

論文中に何度も出てきましたが、「脳を育てる」ことができる。

ということですね。

 

ここでのレッスンは、オーケストラのように皆で合奏する形態です。(下の写真参考)

一人で弾くピアノと合奏する時では少し形態が違いますが、

音を良く聴く、という点では同じですね。

楽しそうにバイオリンを弾く子供たちは本当に嬉しそうです。

この子供達の中には、「バイオリンを弾いていると、明日に食べる物の心配を

忘れることができた。」と環境的にはあまり良いとは言えない状態です。

 

それでもやっぱり楽しいからレッスンに来る。そして仲間ができる。みな苦しい生活を

している子供たちばかりです。音を共鳴させることで、同じ価値観を体験し、友情を

感じたことでしょう。思いやりも芽生えたことでしょう。

 

それが学校での学業に影響を与えることにもなります。

前向きな気持ちになり、目標を持つようになると、人は変わりますからね。

この実験をヒントに映画も作られました。舞台はブラジルでしたが、もちろんブラジルでも

同じような子供のオーケストラはあります。

 

ピアノでも、連弾というのがあります。

お互いを感じあって弾かないと、いまくいきません。

2人で引くと楽しく、また4本の手で奏でる曲はスケールの大きなものとなります。

ですから連弾は経験すべきことですね。

 

きちんとした実験より導き出されたこの結果をしり

私は自分の仕事に誇りと大きな責任を感じるようになりました。

今まであまり知られなかった論文を知り、より多くの方に知っていただきたいと

思い、お話しさせていただきました。

 

このシリーズはまだ続きます。

 

ではまた。