シニアの初心者のためのコード弾きピアノ教室。 調性とスケール(音階)について。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧下さりありがとうございます。

 

9月も半分過ぎて、どうやら来週の後半には、やっと涼しくなるようです。

本当に暑さ疲れを感じているわたしですが、皆さんはいかがでしょうか。

 

さて、今日から3連休の方もいらしゃることでしょう。この3連休が暑い日としては最後の方になるようですから、思う存分に暑さを満喫したい方はどうぞ楽しんでください。

 

今日のテーマは調性とスケールについてです。

 

調性

 

今まで音を重ねてコードを作る、いわば「縦」に音を捉えて、お話ししてきました。これからの話は音を横に並べて考えることになります。

 

 

ピアノの鍵盤は横に並べてありますから、音を縦に積み重ねるというのは少しイメージしずらいかもしれません。

 

 

初めの図と二番目の図では開始音が違いますね。ドから始まる音階と、ラから始まる音階と2つ書いてあります。ここがポイントです。

 

この調性は、短調と長調が現在使用されていますが、比較的新しいものです。それ以前には教会などで使用された、教会旋法が使用されていました。

 

初めの音がドからのCメジャースケール(ハ長調)は、弾きやすくて初心者にとっては理解しやすいスケールです。開始の音をラにしてAマイナースケール(イ短調)になっているのが二番目のスケールです。

 

メジャースケールを使用して書かれた曲は、明るい、楽しい、嬉しいなどの表現に向いています。一方マイナースケールで書かれた曲は、寂しい、悲しい、不思議な表現にぴったりです。

 

ここで注意が必要なのは、マイナースケールの時には臨時記号が必ず出てくることです。それは主音とその前の音との関係を半音関係にしなくてはならにために、起きてきます。Aマイナースケールの場合には、ラが主音ですから、その手前の音であるソのおとをソ#にします。

 

これで曲を弾いたり、書いたりしますとメランコリーな感じが出せます。一方メジャースケールの方には臨時記号は必要ありません。ですから余計にハ長調の曲は弾きやすいですね。

 

スケール(音階)

 

音の階段を意味する「音階」はピアノの下から上にまさに階段のように、音が上がっていきます。これには規則性があります。

 

Cメジャースケールの時には、「第3音と第4音の間は半音関係、そして第7音と第8音も半音関係」という規則性があります。このように言葉にすると難しいですが、ただ白い鍵盤だけをドから順番に弾いていくと、その規則性が自然と感じれれます。

 

黒鍵がないところが半音関係になっています。ハ長調ばかり弾いていると、これが感じられないので少しずつ違う調性の曲も弾いていいくとこのことが理解できるようになっていきます。

 

まとめ

 

 

 

理屈は後からでも良いですが、全く知らないのは良くありません。何度も音楽理論に目を触れているとなんとなく理解できるようになりますから、一応目を通しておきましょう。

 

わたしの新刊の「大人の初めてのコード奏法」はこの理論についてもより詳しく解説してあります。

大人になってから始めるピアノには不安も多いかもしれませんが、気軽に始めてみて下さい。

後からでも理屈は良いのです。

 

 

ではまた。

シニアの初心者のためのコード弾きピアノ教室。 4和音の種類と表記について。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧下さり、ありがとうございます。

 

小中学校では少しずつコロナとなぜかこの時期にインフルエンザが出てきたようです。父兄の方や周りの方はご注意くださいませ。

 

もう夏休みのワクワク感はすっかり無くなりましたね。これからは秋に向かい食欲の秋がやってまいりますが、秋の作物やお魚など、季節感が少しずれているような感じがします。

 

海水温が高かったり、気温が高すぎたりで、やっぱり季節のものはうまく循環しないようです。異常気象はさまざまな場所に影響していますね。

 

今日のテーマは少し踏み込んだ内容ですが、大切なことですので一応目を通していただけると嬉しいです。

 

4和音とは

 

和音といえば3つの音から始まりますが、4つの音の和音もあります。ちょうど売っているくし団子と同じ数ですね。

 

和音(コード)の最大の特徴は音を、飛び飛びに重ねていくことです。隣同士の音を重ねるのではありません。

 

実際に鍵盤上の音を一つおきに重ねていくと、和音ができます。それが4つ重なれば、4和音になるのです。例えば「ラドミソ」とか「シレファラ」とかです。

 

そして「ラドミソ」はAm7 で、「シレファラ」はBm7-5 というコードネームになります。

読み方は「エーマイナー セブン」「ビーマイナーセブン フラットファイブ」になります。

5をフラットファイブと読みます。b5と書いてあるものもあります。

 

セブンスコード

 

まず初めにルートから七番目の音を足す、「セブンスコード」についてお話しします。

ポピュラーでは大変によく出てきます。一番よくハ長調で出てくるのはG7「ジー セブン」でしょうか。

 

まずはマイナーのコードの上に七番目の音を重ねますと、Cm7(シーマイナー セブン)というコードになります。そしてメジャーコードの上に七番目の音を重ねますとC7(シー セブン)になります。

 

この場合の七番目の音は、シb す。もしこれがただのシでしたら、Cm△7(シーマイナー メジャーセブン)になります。少しややこしいですが、Cmまでは同じです。違いは七番目の音が、ルートから短7度か長7度の違いだけなのです。そしてCm△7は、CmM7と表記されることもあります。

 

C7C3和音+7(7)

CM7C3和音+7(7)

という感じです。なのでC7Cメジャースケールの、

「ド ファ シ」 の中には無い、スケール外の音「シ♭」の音が入ります。

まとめ

 

 

このセブンスコードは、とても良い響きでぜひ弾いてみて下さい。もう一度まとめますと。

 

C7     ドミソb

C△7 またはCM7   ドミソ

 

Cm7   ドミbb

CmM7 またはCm△7ドミb

 

以上です。まだまだコードの種類はありますが大切な7thコードの間違えやすい部分についてお話しいたしました。ご理解いただけたら嬉しいです。そして何度もご説明いたしますので、ご安心ください。

 

ではまた。

 

 

シニアの初心者のためのコード弾きピアノ教室。 コードの転回形について。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧下さり、有難うございます。

 

朝晩の涼しさは快適ですが、日中はまだまだ暑いですね。

このように段々と秋になってなっていきます。あの眩しい夏はもう終わりです。そう思うと少し寂しいですが、毎年の暑すぎる夏は問題があると思います。

 

それは学校の体育の授業のことですが、「アラート」が出ますと、屋外での体育の授業はなくなるそうです。もちろん危険な暑さですから、するべきではないでしょうが、プールも禁止というのはお子さんにとってはつまらないですよね。

 

代わりの授業を体育館でおこなったりするのでしょうが、体育館もかなり暑いはずです。お子さんの成長や体力維持が健全に進むのか心配です。だって今は公園の遊具で遊ぶことも止められていると、聞きましたから。

 

さて前回のコードのお話はご理解いただけたでしょうか。このコード奏法は、まず自分が弾いてみないと理解が進みません。かといってひたすらコードだけを弾いていても、楽しくないですし手が馴染みませんので、ぜひ実際に曲を弾いてみると理解が深まります。

 

コードの転回形

 

今流行りの歌などによく出てくる分数コード。C/G など、ご覧になったことあるでしょうか。これはG分のCといい、Cコードをドミソではなく、ソドミで弾く、という指示です。

そしてこれこそが、転回形になります。コードは構成音が同じであるならば、ドミソの順番はミから始まってもソから始まっても良いのです。ここもコード奏法の良い点でしょう。

 

転回形の種類は

 

トライアドでは第2転回形までです。
第1転回形を分数コードにすると、C/Eになります。
分数コードになっていなくても転回形は使用できます。
もう一つ「オンコード」があります。
第1転回形をC on E」と表現します。第2転回形は、C on G
ただし、分数でE/Cと表記するのは、上下ともコードの「アッパー ストラクチャートライアド」がポリコードの場合ですのでオンコードと区別して下さい。

転回形の必要性

 

転回形を是非覚えて使っていただきたい理由は、楽に移動できるからでもあります。1曲にいくつものコードが使用されますが、その都度基本形を弾いていますと移動する距離が長く、ミスもしやすいです。なにより弾いている本人のためであり、聞いている方としても凸凹感がなくてスムースに聞こえます。

 

もちろんバキバキ感を出すべき曲の場合は基本形をガシガシ使うのも良いです。例えばすごく勇ましい曲とか、おどろおどろしい曲とか、あまりないかもですが、たまにありますから。

 

まとめ

 

トライアドにおける転回形でしたが、これが4和音になりますと転回形も増えていきますので、この3和音の転回形をしっかり実際に弾いてみて下さい。

 

馴染みのない英語が出てきますが、少しずつ慣れて下さい。大切なことは実際に弾いてみることです。弾けるようになると、難しいことは忘れますから。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

シニアの初心者のためのコード奏法ピアノ教室。 一番の基礎であるトライアドについて。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧下さり、ありがとうございます。

 

台風が過ぎ去って蒸し暑さを感じる今日です。地域によっては大変な被害が出たようです。お見舞い申し上げます。

 

9月は一番台風が多くくる月ですから、これからも注意が必要ですね。

 

さあ本日も大切なコードのお話です。「トライアド」について解説しますが、これは日本語にすると3和音という意味になります。音が3つ同時に弾くことです。セブンスコードは4和音になります。

トライアド

 

トライアドと言わずに3和音でも良いのですが、アメリカ発祥のコードですので一応覚えておきましょう。

 

トライアドは代表的なものとしては、「メジャー トライアド と マイナー トライアド」があります。そのほかには「ディミニッシュ トライアド と オーギュメント トライアド」があります。

 

基本のメジャーとマイナーのトライアドでは異なる音は、サードのみです。「ドミソ」がメジャートライアドで「ド ミ♭ ソ」がマイナートライアドになります。

 

 

ルートと5thは変化しません。ですからメジャーとマイナートライアドでは大切な音は第3の音、サードに注意して下さい。

 

そして弾いてみるとその音色の違いが、はっきりとわかると思います。

 

ディミニッシュとオーギュメント

 

ディミニッシュ コードは減3和音のことで、オーギュメント コードは増3和音のことです。

以前に音程のところでお話しいたしましたが、音程には「長短増減」と「完全」がつきます。

 

先ほどのメジャーコードは、長3和音のことで、マイナーコードは、短3和音になります。そしてこの和音のルートから五番目の音は完全5度になっています。ドからソを「完全5度」離れていると言います。

 

そのソの音にシャープ#をつけたら、完全5度が広がって増5度になります。これがオーギュメントコードと呼ばれるものです。

 

逆にソのおとに♭をつけたら、完全5度から減5度になります。コードネームで言いますと、Cdim「シーディミニッシュ」となります。

augコードの構成音

ディミニッシュコードは4和音が基本ですので、ルートから3rdの間も短3度、3rdから5thの間も短3度、そして5thから7thの間も短3度になります。

少し注意が必要ですね。

 

・ルート音(根音)
・短3度
・減5度
・減7度

dimコードの構成音

 

まとめ

 

今回のトライアドは重要なのでよく理解しておいて下さい。これが分かれば、今後色々なテンションノートがついても理解できるようになります。

 

〜  お知らせ 〜

わたしの新刊「大人の初めてのコード奏法」が発売されました。

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ではまた。

 

 

 

 

 

 

シニアの初心者のためのコード弾きピアノ教室。 いよいよコードに迫って行きます。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださり、ありがとうございます。

 

残暑厳しい毎日ですね。夏がずっと続いているような気持ちです。夏が好きな方は嬉しいのでしょうか。私は秋が恋しいです。

 

さて今まで音楽理論をわかりやすく解説してまいりました。なぜこれが必要かと言いますと、コードを理解するために必要なことなのです。

 

たまに理論抜き、楽譜なしでピアノを弾く、などという本などもありますが、内容を見ますと楽譜が出ていますし、仮に楽譜や理論がないと必ず限界が早くきます。

 

その時に理論や譜面を学んでも良いですが、かなり遠回りになってしまいそうです。理論や譜面は一生物ですから、何度も読んで少しずつでも覚えてくださいね。

 

コードを構成する音

 

コードは3つ以上の音を同時に弾くことです。そしてその構成音のことをこれからお話しいたします。

 

ここにCG、2つのコードがあります。どちらも基本形です。

Cは、下からドミソですね。この基本形の時の「ド」をルートと呼びます。そして「ミ」をサードといい、「ソ」をフィフスと言います。

 

全て英語読みですが、これはコードがアメリカで開発されたものなので慣れて下さいね。

どれも日本語にすると、「根音」「三番目の音」「五番目の音」という意味です。

 

この上にさらに音を重ねて行きますと、「セブンス」「ナインス」「イレブンス」となり

七番目の音、九番目音、十一番目の音、とどんどん積み重ねて行きます。

 

ではその音に#や♭がついたらどう呼ぶのでしょうか。

Cコードの時には、♭ミ、♭ソなどを、フラットサード、フラットフィフスなどと言います。

 

メジャーセブンスとフラットセブン

 

一番よく出てくるのは、セブンスコードの時の、メジャーセブンスまたはフラットセブンスでしょうか。

セブンスコードは、トライアドコード(構成音は「Root / 3rd / 5th」)に、セブンスの音を追加した、四和音のコードです。

これはCメジャーセブンのコードの構成音です。全て白鍵のコードです。この七番目の音をフラットセブンにすると、

Cセブンになります。書き方は「C7」になります。構成音はドミソシ♭になります。どちらもよく出てきますが、C7の方がよく出てきます。

このようにセブンスコードは七番目の音がルートから数えて、長7度、短7度によって大きく音色が異なってきます。実際に弾いてみるとよくわかると思います。そしてこの場合七番目の音以外は全く同じなのが特徴です。

まとめ

 

 

 

色々なセブンスコードや11thコードなども、基本のトライアドに音を積み重ねていくものです。とにかく基本が理解できれば13thコードも理解できます。

 

ですから繰り返し基本のコードを弾いて行きましょう。そして1つコード表があると便利ですね。今はネット上に優れたコードの一覧表なども見受けられます。それらを活用するのも良いですね。

 

〜 おしらせ 〜

私の新刊「大人の初めてのコード奏法」が発売されました。

全く初めての方でもコード奏法が楽しめるように、基礎から理論も含めて全8曲解説つきです。

8曲全てQRコードにて動画を見て練習できるようになっています。

 

ではまた。

シニアの初心者の為のコード弾きピアノ教室。 いよいよコードについて解説です。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださり、ありがとうございます。

 

 

今日は少し涼しくて、もう夏は終わったみたいな感じです。明日少し暑そうですが、だんだんと暑さが和らいで、秋に向かっていくのですね。

 

暑さが苦手な私にとっては、これからが活動期に入ります。伸び放題になってしまった庭の草の手入れや、もはや木のようになってしまった草を伐採いたします。

 

そして芸術の秋もやってきます。様々なジャンルのアーティストがコンサートを開くことでしょう。できたら見に行きたいと思っています。

 

みなさんの秋の計画などありますか。意外と夏の計画は立てるけど、それ以外の季節の計画って立てなくないですか? 私は計画を立てるのが好きです、そして実行できることはよくて6割ぐらいでしょうか。 それでも計画を立てないよりはベターに感じます。

 

コードとは

 

コードは「ジェリー ロール モートン」が発明したと言われています。おそらく1900年代以降に誕生したと思われます。その後ジャズの流行により瞬く間に世界に広がって行きました。

 

和声はヨーロッパの「ドイツ和声学」が最も有名ですが、その後フランス近代和声へと変化して行きました。このフランス近代和声の代表的な作曲家としては、クロード アシル ドビュッシーが挙げられます。

 

彼はフランスのパリで開催された「万国博覧会」にて生まれて初めて、黒人音楽(JAZZのこと)を聴き衝撃を受け、のちの彼の作品の中にかなり、テーマや作風にジャズを取り入れています。

 

コード(和音)は音階上の音を、一つおきに3つ以上同時に弾くことです。

 

 

コードはアメリカで開発されたために、英語で表現されます。たとえば音階はスケール、3つの音を同時に弾く和音を「トライアド」などと言いますので、それに少しなれた方が混乱しないとおっもいます。

 

3和音と4和音

 

音が3つの3和音はクラシック音楽で大半を占める和音でしたが、「コード」として使用される場合は4和音がかなり多くなります。それがセブンスコードですね。

 

「CM7(シーメジャーセブンス)」のようなコードがセブンスコードにあたります(以下図)。

 

図のように一つおきに音を重ねていくことは基本的に変わりません。ドから数えて七番目の音はシになりますので、七番目を含む和音としてセブンスコードと言います。

 

そしてこの七番目の音を半音下げると、C7(シーセブン)になります。何が違うかと言いますと、七番目の音がルート(根音)、「赤い印のドの音」から短7度がC7で、長7度がCM7になります。

 

ここまで大丈夫でしょうか。

 

まとめ

 

このコードの理解は「音程」「度数」がわかっていないと、進みません。もちろんコード名と鍵盤上の和音をまる覚えするのも、良いですが理屈がわかりませんと、少し苦しいです。

 

セブンスコードは音色が豊かで感情を掻き立てることすらあります。ですから皆さんもぜひセブンスコードを実際に弾いてみてください。

 

〜お知らせ〜

 

私の新刊「大人の初めてのコード奏法」がkindlekがら出版されています。

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ペーパーバックと電子版と同時発売です。

 

 

よろしかったらどうぞ。

 

ではまた。

シニアの初心者の為のコード弾きピアノ教室。 異名同音について。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださり、ありがとうございます。

一昨日はスーパーブルームーンだったそうですが、私は月を当日見ませんでした。皆さんはご覧になりましたか?

 

昨夜用事で外に出てびっくり「え〜っ、デカい月!」。 かなり驚きました。 オレンジ色にひかる大きな月が少し奇妙に見えました。何かアニメの世界にいるような感覚でした。

 

ではここで名曲「ブルームーン」をどうぞ。

 

 

やっぱり幻想的な映像ですね。

 

 

異名同音とは

 

異名同音とは字の通り、異なる名前で同じ音、と言う意味です。音楽ではよくあることです。

 

 

上の鍵盤を見ますと、黒鍵に音名が2個ついています。これが異名同音です。

ドの#の音と、レの♭の音は、全く同じ音です。

 

ではどのように使い分けているのかと言いますと、一応のルールはありますが厳格ではありません。たとえば#系の曲、ト長調とか#2つのニ長調とかの曲の中で、音がどんどん半音階で上がっていく時には迷いなく#を使います。

 

そして♭系の曲の中で半音階で下がっていく時には、♭を使います。これらは大変に自然なことで、#が半音上る印、♭が半音下がる印、と覚えている私たちにとっても、なんの抵抗もありません。

 

音程を変化させるもの

 

曲中で臨時記号として#や♭がよく出てきます。この場合は臨時ですから、その小節だけが臨時に#したり、♭したりします。次の小節に入ったら、#や♭は無しになります。元に戻る印としてナチュラル

 

 

変化記号

まとめますと以下のようになります。

下記に示すシャープフラットナチュラルを変化記号と言って、これらの記号がついた音符は、次のように演奏します。

pi1_3_1

 

まとめ

 

昔ブラスバンドの曲は元気の出る#系の曲が多い、と聞いていましたが、実際はそのようなことはなく、楽器の性質上♭のついた曲が多いです。

 

#の曲が元気の出る雰囲気を出すのでしょうか。それとも♭のイメージがなんとなくおとなしい感じがするのでしょうか。

 

ピアノ曲を多く残しているショパンの曲には、#がたくさんついた曲、そしてがたくさんついた曲があります。譜面を見た瞬間に受ける印象は、人様々でしょうが私も♭が多いとメランコリックな曲を連想してしまいます。

 

〜お知らせ〜

 

私の新刊「大人の初めてのコード奏法」がAmazonより、発売されました。

現在は期間限定中になっています。(割引価格になっています。)残り5日間だそうです。

電子版とペーパーバックがあります。

 

全8曲全て解説付きで、QRコードから参考動画がご覧になれます。収録曲は、

「雪山讃歌」「故郷」「茶色の小瓶」「もみじ」「ブラームスの子守唄」「聖者の行進」「荒城の月」「アメージング グレイス」

です。音楽理論も前半にしっかりと説明していますので、安心です。

解説を読みQRコードで演奏を見ながら練習しますと、効果的だと思います。

 

よろしかったらどうぞ。

 

ではまた。

 

シニアの初心者の為のコード弾きピアノ教室。 音程の続き。 短長増減などについて。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

昨日買い物に出かけましたら、お子さんや家族の姿はもうなく、ショッピング モール内も平日のためか閑散としていました。

 

なんとなく寂しい感じもしましたが、皆さんそれぞれの持ち場に帰って、また勉強や仕事を再開する時期になったのですね。 頑張ってくださいね。

 

さあ本日は音程の続きですが、ここでつまづかないようにしてください。これは音大生でも間違えやすいところですから。

 

音程

 

音程は2つの音の度数(ディグリー)で表現します。ここでまた黒鍵のことが関わってきます。

音程の一覧

 

前回は「長短」の違いを鍵盤の発見と黒鍵を数えて説明いたしました。これ以外に「完全」とか「減」増が、音程には出てきます。これも黒鍵との関係があります。

 

まず上の表の2度と3度は前回同様、鍵盤の半音を一つずつ数えることでご理解いただけたかと思います。では4度と増4度はなぜこのような呼び方なのでしょうか。

 

 

完全4度と増4度

 

鍵盤を見て分かる通り、ドからファには黒鍵のない「ミファ」が含まれます。同様にレ〜ソ、ミ〜ラ、にも「ミファ」が含まれますが、「ファ〜シ」はありません。この音程が「増4度」になります。

 

この4度では長短は使いません。「完全」または「増減」で表現します。これは次の5度も同様です。

この4度と5度が他と違っていることを覚えておいてください。

 

後の6度と7度は「長短」で表現します。

 

臨時記号

 

音程は臨時記号により、長くなったり短くなったりします。「長短」で表した3度や6度も臨時記号でもっと音程が広くなったり、狭くなったりします。その時には短からさらに短い減になります。そして長音程から増音程になってしまいます。

 

たとえばドからレは長2度ですが「ドからレ#」になりますと、増2度になります。この辺りが少し

トリッキーな感じかします。

 

まとめ

 

 

なぜこの音程の知識が必要かと言いますと、「コード」の構成に関係してくるからです。なぜマイナーコードやメジャーコードがあるのか、それはこの音程が関係しています。

 

そしてコード奏法を実践していきますと、それぞれのコードの響きから、そのコードが長3和音(メジャーコード)だとか、減3和音(ディミニッシュ コード)であるとかが、耳から感じられてきます。

 

ですから曲を通じていろいろなコードを弾くことが大切なのです。でも楽しいですから大丈夫です。

 

〜お知らせ〜

私の新刊「大人の初めてのコード奏法」が発売になりました。これは電子書籍ですが、ペーパーバックも近日中にリリースされます。

全8曲、解説付きでQRコードで参考動画もご覧になれ、動画を見ながら練習ができます。

独学にもぴったりです。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

シニアの初心者の為のコード弾きピアノ教室。 音程について。 コードについて。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧下さり、ありがとうございます。

 

私の地域では、いよいよ明日から2学期がスタートするようです。夏休みの宿題を抱えて学校に登校することもたちが、明日の朝は久しぶりに見られるわけですね。

 

父兄の皆さんは、お子さんと過ごした夏休みはいかがでしたでしょうか。今年も猛暑で公園などでは遊べず、「家に子供がいる」という、いつもと少し違う日々が長く感じられたかも知れません。

 

明日からまた心新たに参りましょう!。

 

さあ今日は「音程」についてですが、この音程がわからないと、コードが理解できにくいので必ず知る必要があります。

音程

 

音楽に「音程」は欠かせません。音程はメロディーだけではなく伴奏にも必要です。特に伴奏にとっては響きに深く関わってくるので大切です。

 

音程(インターバル)とは、2つの音の距離を示すものです。それは長いとか短いとか、で表現したりします。その時に使用するのが「度数」です。

 

同じ音が二つ並んでいたら1度で、それから少しずつ離れていくに従って、2度、3度と距離が離れていきます。ですが2度からは「長短」や「増減」が生じてきます。それはピアノで言うところの白鍵だけではなく黒鍵も含んだりすることからです。

 

度数(ディグリー)

 

まずは白鍵だけの度数です。ここではただの一から8までの数字だけで大丈夫です。

 

 

長2度と短2度

2度は音程を形作る最小単位です。
白鍵上のとなり合う音のほとんどは長2度です。

例外として、ミとファ、シとドだけが短2度です。

その理由は下の鍵盤を見ればわかります。

ミとファの間には黒鍵はなく、またシとドの間にも黒鍵はありません。

音は12平均律でできています。ドからシまでを、黒鍵を含めて数えると12です。

ドからド#は短2度(半音関係)になります。ですからもうすでにミとファ、シとドの音程は半音関係になっているのです。

だから黒鍵がないのです。

長3度と短3度

 

次に3度になるとどうでしょうか。

英語名: Major 3rd (M3), Minor 3rd (m3)

長3度は半音4つで構成される音程

短3度は半音3つで構成される音程

数えるときに黒鍵を含めて数える(半音がいくつあるか)と、長3度か短3度かがわかりやすいとおもいます。

まとめ

 

 

今日の音程は2度と3度について詳しく解説いたしました。まだまだ4度、5度、6度、7度と続きますが、「増とか減とか完全」とかが、これから出てきますから、少しづつ理解してくださいね。

 

お知らせ〜

私の新刊「大人の初めてのコード奏法」がkindle出版されました。

ペーパーバックも近日中にAmazonより発売されます。

 

初めてコード奏法をする方向けの教則本になっています。

その中には音程のことにも触れていますので、よろしかったらご覧ください。

 

一人でも多くの方が「コード奏法」で楽しい音楽ライフを送れることを願っています。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

シニアの初心者の為のコード弾きピアノ教室。 省略記号について。

皆さんこんにちは、お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださり、ありがとうございます。

 

来週から学校の新学期も始まり、夏休み気分もそろそろ終わりですね。

今年の夏休みはいかがでしたか?。相変わらずの猛暑続きで私は遠出はしませんでした。自分の子供が小さい時には毎回夏休みに旅行に行きましたが、もう別々の夏休みになっています。

 

本日は省略記号についてお話ししたいと思います。言葉にしても最近の省略はすごいですよね。たとえばTKG、は卵かけご飯のこと、とか一体何を言っているのか理解できない時もあります。

 

音楽にはかなり多くの省略記号があります。その理由は楽譜のページ数を少なくするため、が理由です。ペラペラと枚数が多くなりますと、めくる作業もさることながら楽譜を書く方も大変です。もっとも今はPC(パソコン)打ちですが、作業が多くなりますからね。

省略記号

音楽には繰り返し出てくるメロディーがあります。音楽の形式上この繰り返しは自然なことです。では実際どのような繰り返し記号があるかを見ていきましょう。

 

 

リピートマーク

さて、その中でも1番目にすることの多い、リピートマークからご紹介します。
このマーク、どこかで見たことありませんか?
楽譜は左から右に読んでいきますよね。
この
のところまでA⇨B⇨C⇨Dと曲が進んだら、

下の記号のところまで戻ってDまで進みます。

これは単純な繰り返しです。一番多く出てくると思います。

1番かっこ、2番かっこ

リピートマークは丸々っと同じものを繰り返してね、というマークでしたが、実際の音楽だと時折、1番、2番と繰り返してラストサビに行く前にちょっとだけ歌い回しが盛り上がったり、一瞬ブレイクしたり、変化を付けることがありますよね。

そんな時、とっても便利にしてくれるのがこの
です。
1番かっこ、2番かっこと呼ばれています。

リピート前、1回目は1番かっこ内を演奏して、リピートしたあと2回目ここに差し掛かったら2番かっこ内を演奏しましょう、というマークなんです。

楽譜にしてみるとこういう感じ。

A B C D  A B C E という順番になります。

 

 

色々なマーク

 

ダ・カーポ、フィーネ、ダル・セーニョ、セーニョ、コーダ

ではリピートマークよりも、もう少し複雑に色々なところにジャンプできる便利なマークを紹介しますね!

*******
このマークはda capo(最初から)の略で「ダ・カーポ」と読みます。
曲の1番最初に戻ってもう1度演奏してね!というマークです。

*******
このマークはフィーネと読み、(終わり)の意味です。
ダ・カーポしたあとなど、繰り返しの後で楽曲の途中で音楽を終わらせる時に使用します。
この楽譜ですと
A⇨B⇨C⇨D⇨E⇨A⇨B⇨C
となりますね!
そして、Cでこの曲は終わりなんだということもわかります。

*******
このマークはdal segno(記号から)の略で、「ダル・セーニョ」と読みます。
記号、というのがこの
マークのこと!
segnoの頭文字、Sを記号化したもので、「セーニョ」と読みます。

のところまで演奏したら、
このマークまで戻ってね!
ということなので、この2つは必ずセットで使いますよ!

*******
このマーク、本当はvideと読み、(見よ)という意味らしい…
かっこよき…笑
ですが、通称は「コーダマーク」と読みますので、こちらで覚えてしまいましょう!

*******
この2つのマークで、曲のどこかにジャンプしたあと、曲のラストに再度ジャンプしたい…という時とっても 便利なこのマーク。

を見つけたら、
まで飛んでください、というマークなんです。

この楽譜ですと
A⇨B⇨C⇨D⇨B⇨C⇨E⇨F⇨G⇨H
となりますね!

   
基本、クラシックでは
また
は1曲の中に1組まで、という暗黙のルールがあります。

それ以上繰り返したければ、リピートマークを使ったり、もう1度同じ内容の音符を書いて違う小節として進めていきます。

ですが、ポップスでは歌詞の1番、2番…という発想がありますし、
サビ繰り返し、落ちサビ、ラストサビ…など、クラシックとは違う独特のリピート文化があります。
これを全部書いたら大変な長い楽譜に…!

ですので、
 

  
 

 のように、数字を付けて表すこともあります。

この楽譜ですと、
A⇨B⇨C⇨D⇨E⇨B⇨C⇨F⇨G⇨C⇨D⇨H⇨I⇨J⇨K
と、このようになります。

こんなに短い小節にこんなに詰め込むことは普通しませんが、例としてあげてみました(^◇^;)笑
実際の楽譜なら、こんな頻繁に戻るくらいなら反復記号は使わず、ちゃんと小節開いて書くので安心してくださいね!笑

そして一見めっちゃ複雑なようですが、同じ数字を辿るので、記号自体を1回覚えてしまえばとても楽ちんですよ!

ダル・セーニョやダ・カーポをした時にリピートがあったら…??

本来クラシックでは、基本ダル・セーニョやダ・カーポの後は、リピートマークは完全に無視します!
かっこがあるならば、1番数の大きい最後のかっこに飛ぶんです。

…ですが、なんと…!
ポップスではリピートマーク、生かすことがあるんですよ…∑(゚Д゚)
揃えておくれ…と心底思いますが、楽譜の質、音楽の進み方が違うから仕方ないんですよね( ; ; )

そのため、戻ったところの
マークや、

の場合曲の頭に
・リピートする場合は(D.S. time with repeat)
・リピートしない場合は(D.C. time straight)

等と書いてわかりやすくしてあることがあります!
覚えておくとこちらもめっちゃ便利⭐︎

例をご覧いただきます。

まとめ

参考資料がかなり多いですが、実際にご自分が演奏する曲に上記のような記号がついていたら、よく曲の順番を確認して演奏してください。

 

私の新刊「大人の初めてのコード奏法」がまもなく発売されます。

初めてコード奏法する方に、全曲解説付きでQRコードから動画もご覧になれます。

 

ではまた。