皆さんこんにちは。お元気ですか。
いつもこのブログをご覧くださりありがとうございます。
秋も深まりましたね。昨日は地元のお祭りが数年ぶりに開催されて、
賑わいを見せていました。私も見に行きましたが、かつてのような混雑ぶりでした。
本日のテーマは「絶対音感」と「相対音感」についてです。
私は絶対音感がありませんので、大変に気になることですが、
最近の脳医学の研究でいくつも解明されていることがあります。
今日はそれについてお話しします。
「絶対音感」と「相対音感」
「音大出た人はみんな絶対音感なんでしょう?」と聞かれることがよくあります。
「いいえ、そんなことはありません。」 在学中も絶対音感の学生さんは少なかったように思います。
「絶対」という言葉は「ものすごい音感の持ち主」となってしまっていますから、
私のような相対音感の音大出はかなり肩身が狭い気もしていました。
以前の生徒さんに絶対音感の男の子がいました。話を聞いてみるとお母さんも
「鳥の声をなんの音だかわかる。」というので音をノートにかく「聴音」をさせてみましたら、
やはり絶対音感でした。ですから遺伝もあるのでしょうね。
その男子のお母さんは音楽関係の仕事はされていません。
音楽の世界では「絶対音感が有利」と思われていますし、実際私の生徒さんにも
希望があればトレーニングをして、かなり良い結果を出せました。
なぜ(かなり良い結果)かと言いますと。結果が「絶対」ではなかったからです。
この音楽の場合の「絶対」は「その音にしか聞こえてこない。」「それ以外はない」
を意味しますから、少し音程がずれているピアノなどに出くわすと、よくわからなくなるそうです。
誰でも絶対音感
神童モーツアルト
発達心理学の研究では、「絶対音感」は乳幼児の誰もが備えているものなのだそうです。
ですから私もかつては「絶対音感」があったのです!。ですがその後言葉を学習していく過程で
消去されていくと言われているそうです。
そうですね、ピアノ教室の現場でも絶対音感のトレーニングは早く始めるほどよくて、
6歳半頃までに完成させないと、決して身につかない、と言われます。納得ですこれは。
聴覚が未発達の乳幼児にとって、周りの声が誰の声かを瞬時に判断するのに
「絶対音感は便利」なのですが、だんだんと多くの人と話をするようになってくると、
人それぞれ「音程」や抑揚などが違うので、他の人と比べてその音を判断しないと
複数の人との会話が難しくなってしまうからだそうです。
絶対音感の人にとっては「ソの音はソ」でしかないのですが、相対音感人間にとっては、
「ドから五番目の音」とか「ラの下の音」などと相対的に音を取ります。たまに間違えますけどね。
まとめ
今では音楽機器の開発により、楽曲を他の調に移すことは指一本で瞬時にできてしまいます。
ありがたいですこれは本当に。昔は大変でしたから。
このように価値観というものは、時代によっても変化してゆくのですね。
それに柔軟に対応してゆかなくてはなりません。やはり相対的な考えが良いのでしょうか?
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私は「コード奏法」の指導もしております。大人の初心者のレッスンを得意としています。
ではまた。