大人からの初めてのピアノ練習 『譜読みは習うより慣れろ』 3つのポイント

皆さんこんにちは。

今日は楽譜についてお話しします。

譜面を読むのって本当に面倒ですよね。アレさえなかったら、もっと楽に弾けるのに、、、。

そう感じることはありませんか?

ですが、音楽と楽譜は切っても切れない仲ですですから、もう慣れるしかありません。

 

でも少しでも楽に読めるように今回は3つのポイントとして説明いたします。

 

ポイント1 音の高低

 

まず音の高さを読みましょう。

音の長さよりも何の音か、ということが先の方が良いと思います。

知っている音ばかりではないでしょう。良くわからない音は知っている音から注意深く数えて、

カタカナをふっても良いと思います。練習をしているうちに気にならなくなってきますから。

 

初めからカタカナがふってある楽譜もあります。

大人の方で初心者の方にとっては、すぐに演奏できて楽しいと思います。

また曲を進めていくうちに、いつの間にか音が分かっていくようになります。

 

ポイント2 音の長さ

 

これはリズム、ということにもなりますが、音符の長さを見ていきましょう。

長い音符か、短い音符か、いくつ伸ばすのか? などを短く区切って手で打ったり

タン タン ターアー などと口に出して言ってみます。

歌っても良いですね。音程を気にする必要もありません。

 

音程もそうですが、口に出して言ってみる事は大変に良い練習方法です。

無言で練習するより、ずっといいです。

特に良く引けない箇所は、音を口に出して読みますと良く弾けるようになります。

是非やってみてください。

 

ポイント3 音の高低と長さ

 

音名がわかり、音の長さが分かったら、それを合体します。

まず足などで拍子をとり、音の長さを手でうち、口で音名を言う。

これを少しずつやってみてください。一度に全曲やらずに少しずつやります。

音程は外れていても大丈夫です。

その後ピアノで弾いてみると、譜読みに大変強くなります。

 

そしてより多くの譜面を読んでいく事で、楽譜に強くなり、どんな曲の譜面でも

読めるようになっていきます。 要するになれていくわけです。

ここでも無言でやるのではなく必ず口に出して、音名や、音の長さを言ってみると

理解が深まります。

 

まとめ

何事も「習うより慣れろ」です。

毎日コツコツ積み重ねていく事です。

そんな事は誰でも知っていますが、なかなか習慣として定着しないこともありますが、

音を読んで、リズムとって、そしたらピアノが弾けるんだ、と言う楽しさを

味わって頂けたら毎日の練習に楽しさがプラスされて、

いつの間にか音符も読めて、ピアノが弾けるようになっていきます。

そうなると本当に楽しいです。

 

ではまた。



 

ピアノ練習のための「ハノン」とは? 「ハノン」とは人の名前です。

皆さんこんにちは。

前回、ピアノを独学で練習するためのヒントをお知らせしましたが、

その中で『ハノン』という言葉が出てきました。

『ハノン』とは何でしょう?

 

それはフランス人、「シャルル ハノン」氏の残した、

ピアノを弾くために10本の指を1本1本独立して、

それぞれを強くしていくためのテキストです。

 

ハノンとは

 

ピアノ学習者にとっては、「ハノン」の1冊は練習のまず最初に

弾く教材でしょう。

 

ハノン氏はフランス人であるため、ドイツでは使用されることが少ないと

聞いたことがあります。またアメリカでも使用されないと言われますが、

ジャズピアニストの「オスカー ピーターソン」氏や「ジェリー グレー」氏

などは、『ジャズ ハノン』という練習曲集を出しています。

 

オスカーピーターソンはカナダの音楽学校を出ています。クラシックを勉強していましたから

「ハノン」は使用していたでしょう。

指のためによかった、と思ったから『ジャズ ハノン』を出版したのだと思います。

実際のところ、個人の先生によって大きく異なると思います。

 

ハノンによって得られる事

 

1 正しい手の形、指の使い方

2 手の脱力の技術のマスター

3 あらゆる種類のタッチのマスター

4 筋力と持久力を身につける

 

以上のような効果が期待されます。

それ以外にも、最近ではピアノを弾く年代に応じた色々なテキストが出ていますが、

基本的には、このハノンを元にしたものであると思います。

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上の動画で良い手の形がみられます。

手の形

 

手の形については、もう本当に生徒さんは先生から、何度も言われていると思います。

でも大切な事なんです。

 

わたし自身は、あまり手の形について、うるさく言われたことがないいまま大人になりました。

ある時、セミプロのピアニストの方から、手の形が崩れている、との指摘を受け

愕然としました。ショックでしたね。思えば肩こりがするし(高校生の時も)、すぐ疲れるし、と感じてはいました。

 

それから、その方の指導を仰ぎ徹底的にフォームとタッチを直しました。

数ヶ月はかかりましたが、その時によくハノンを使用して手のフォームを見直しました。

 

その後は肩こりがなくなり長時間の練習に耐えられるようになりました。

やっぱりハノンは必要です。

 

手の形は、胸の前で『お化け』のようにブラブラして

全ての指が脱力して伸びきっていない状態が良いです。

この形についても時代と共に少し変化していますが、要するに

力を抜くことが大切です。

小さな子供さんだどは、まだ指が弱くて「脱力」が理解しづらいですが、

時々親御さんなどがチェックしていただけると手の形が定着します。

 

タッチ

 

生のピアノを弾く時には必ずタッチも問題が出てきます。

電子ピアノが大変普及していますが、生のピアノのタッチとは残念ながら同じではありません。

生の楽器で練習した場合とでは、大きな違いが出てくるのは、このタッチです。

タッチは音色に影響しますから、強弱だけでなく自分の耳で音色をよく聞くことも大切です。

自宅の楽器が電子ピアノの場合は、機会があったらなるべく生のピアノを弾くようにしましょう。

 

筋力と持久力

 

筋力とは力を入れることではなく、練習の結果得られることです。

持久力は、だんだんと長い曲を弾いていくことが要求されていくうちに

必要になっていきます。

それには毎日ある程度の練習時間を弾くことです。

曲が長くなれば練習時間も長くなります。

ハノンを繰り返し弾いたり、2番と3番を続けて弾くなりして持久力をつけられます。

ピアニストの方は毎日ハノンを一冊全て弾くといいます。

もちろんそれだけではありません。それくらい重要視しているわけです。

いきなり1冊とはいいませんが、大切なことですので毎日弾くことをお勧めします。

 

まとめ

 

ハノンの使い方は、まだまだありますが、まずは「手の形」と「脱力」について

実践してみていただければと思います。

音が苦にならずに、音楽(音を楽しむ)になりますように!

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人の初めてのピアノレッスン 独学でやってみる方法

皆さん、こんにちは。

お元気ですか?

 

今回は、独学で初心者の大人がピアノの練習をして、

上達するか? について書いてみます。

 

教材

 

独学練習に教材は必ず必要です。

なるべくたくさんの教材を見て、ご自分が好きになれそうな

テキストを選ぶと良いと思います。

好きというのは、気に入る表現だとか、説明のものです。

いいな、と思うものは気持ちが入りますし、

気分良く進むことでしょう。

 

それとご自分のレベルに合っているかどうか、も

大切です。

自分で思うより難しいものは、選ばない方が無難でしょう。

 

教材は何冊?

 

教材は、まず

指のためのもの(ハノンなど)、楽典(必要に応じて)、

練習曲集、そして曲集など。

少し多く感じる方は、ハノン(大人用があります)、練習曲集は

用意しましょう。

 

練習曲集とは、テキストのことですが、最近では

大人用のテキストが以前より、多くなりました。良いことです。

自分が知っている曲が多く入っているテキストを、選びましょう。

 

 

知らない曲を弾くのは、余程楽譜が読めないと、厳しいです。

楽しく感じませんからね。

知らない曲が出てきても、YouTubeなどで検索して、その曲を何回も聞いてみることを

お勧めします。

何度も聞いていると、どんな曲だかわかりますし、もしかしたら好きな曲かもしれません。

 

練習方法

 

何事も毎日することが基本です。

大人であっても、経験者であっても、毎日が望ましいです。

一日15分でも毎日が良いです。

4日に1時間ではありませんよ。

 

テキストの中でご存知の曲をまず、メロデイーから弾いてみます。

次に左手も弾いてみます。そして少しずつ両手で合わせてみます。

両手で合わせるのは、はじめは1小節ずつでも良いです。

 

子供ではあるまいし、そんなことはわかっている、とは思いますが、

毎日とりあえず弾いていると、ある日気づくことが出てきます。

『あれ、弾けなかったところが、今日は弾けた』。

そうです、そう思える時まで、続けて欲しいのです。

 

それはいわゆる小さな「成功体験」です。

この積み重ねが自信になっていきます。

 

そしてその時は、喜び、自分を褒めましょう!

大人になっても褒められたいものですよね?

大人になると、誰も褒めてくれませんが、やっぱり褒められたい。

いわゆる承認欲求というものです。

これがないと、あるとでは気持ちが違います。

 

録音、録画

 

独学でなくても、録音したり、録画することはお勧めです。

客観的に自分の練習を見れるからです。

先生についている場合は、先生が他人目線で指摘をくださるはずですが、

独学の場合は、これが大変有効です。

 

楽器について

 

いきなりグランドピアノを用意することは、ありません。

でも余裕のある方は、是非どうぞ!

アップライトのピアノも良いですね。

 

今では様々な鍵盤楽器が登場しています。

生のピアノそっくりとまではいきませんが

良い感じのものもあります。

 

電子ピアノですと、他の音色が楽しめたり、リズムを入れたりできるのは

良いですね。進化しています。先々軽音楽をなさりたい方は良いでしょう。

そしてよく、デモンストレーションとして、何曲も楽曲が入っていているものも多く、

電子ピアノとしての価値は高いと思います。

私も欲しいくらいです。

中には200曲ぐらいのクラシックの名曲が、

譜面台に内蔵されたタブレットから自動に出てきて、

演奏に合わせて譜面も進む、などと進化しています。

 

まとめ

 

ピアノは弾くことであり、考えることであります。

今では大人の初心者のかたが、ピアノ演奏を楽しんでいます。

年齢や経験ではなく、練習です。

 

大人としての集中力や、表現力を発揮して、

練習に生かしていただけると良いと思います。

 

ではまた。

 

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典 第7回 『テンポ』

皆さん、こんにちは。
お元気ですか?

関東甲信地方は、やっと梅雨明けしました。

これから晴天が続き、精神的には良いですけれども

どうか熱中症にご注意を!

 

速度記号

 

今回は速度についてです。

 

音楽の速さをテンポと言います。

速度記号は数字で表します。

♩=60   とか

M.M.♩=120 などと数字で書いてあります。

 

数字は、1分間に♩(しぶ音符)をいくつ打つ速さなのかを

表しています。

 

♩=60 なら、1秒の間隔と同じですね。

ですから数字が大きいと速い曲になります。

 

そして、M.M. とは、メルツェル氏の作ったメトロノームという意味です。

♩=60などと、M.M.はつかない場合の方が多いと思います。

 

遅いを示す

 

遅いにもいろいろあります。

数字で表されていないものには、例えば

Largo, Adagio, Lento

などがあります。全て遅いのですが、

 

Largo(ラルゴ)   は、ゆったりとして広びろとした感じで

Adagio(アダージオ)   は、落ち着いたゆったりした感じで

Lento (レント)  は、のびのびと静かな感じで

 

と、かなり表現力が必要になりますね。

と同時に、曲の雰囲気を決めることになります。

どんなふうに仕上げるのか?というときに

必ず必要になってきますね。

 

では次は、ゆっくりです。

 

ゆっくり

 

ゆっくりと遅いは違います。

ゆっくりのものには

Andante, Andantino などがあります。

Andante(アンダンテ) は、ゆっくり歩く様な速度で

Andantino(アンダンティーノ)は、アンダンテより速く

 

この場合、かなり速度を決めづらいですが、

♩= がついていると目安になりいいですね。

 

中くらいの速さ

 

Moderato  (モデラート) 中くらいの速さです。

中くらいとは、速くもなく、遅くもないテンポですね。

その曲にふさわしいテンポでしょう。

 

やや速いもの

 

Allegretto  (アレグレット)、Allegro Moderato (アレグロ モデラート)

 

Allegretto は、少し早めに。

Allegro Moderato  は、元気な速めのモデラート。(要するにモデラートで、元気良い)。

 

速いもの

 

Allegro, Vivo, Vivace, Presto などがあります。

 

Allegro (アレグロ) 軽く速めに

Vivo (ビーボ)  元気よく速く

Vivace (ビバーチェ) 生き生きと元気よく速く

Presto (プレスト) 大変速く

 

添えて使うもの

 

Assai (アッサイ)、Molto (モルト) などは付け加えて使用します。

例えば、Allegro assai うんと軽快に速く

Molto Allegro  もっと軽快に速く   同じ意味ですね。

 

他には、

poco a poco  (ポコ ア ポコ) 少しずつ

Poco  (ポコ)、Unpoco (ウンポコ)  少し

 

などがあります。

 

早さが変化する時

 

だんだん〜 を示すもの

 

rit. (Ritardando)   リタルダンド      だんだん遅く

rall.(Rallentando)  ラレンタンド       だんだん緩やかに

Allargando       アラルガンド      だんだんゆっくり、だんだん強く

Accelerando    アッチェレランド    だんだん急いで速く

 

Tempo rubato    テンポ ルバート    自由な早さで

a tempo        ア テンポ          元の速さで

Tempo I      テンポプリモ      はじめの速さで

 

などなどたくさん他にもあります。

調べると本当にたくさんありますので、ご覧になってください。

今の自分に必要なものを調べて、演奏に反映するとより良い理解に

繋がるはずです。

 

まとめ

今回の速度標語はイタリア語がほとんどですが、音楽用語として世界中で使用されています。

 

音楽は言葉を超えて世界中で愛されています。

ですので世界共通語として、これらの音楽用語を覚えて楽曲に

生かせるとグローバルに楽しめそうです。

 

ここまでは、初めて音楽や楽器などを習い始めた方向けの

楽典の導入部としてご覧ください。

 

もう少し知りたい場合は、検索したら良いものがたくさんあります。

必要に応じてご覧になると、いいですね。

 

このシリーズは、この辺で!

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典 その6 『タイとスラー』 動画説明付き

 

皆さまこんにちは、お元気ですか。?

鬱陶しい毎日ですが、来週ごろ梅雨があけそうですね。

あけたら毎日暑くて大変ですが、毎年のことです。

 

さて今日は、『タイとスラー』についてご説明したいと思います。

 

 

スラーとタイ

 

スラーとタイは、どちらも曲線ですが、

タイは同じ音どうし、スラーは異なる音にかかっている。

ということになります。

 

ではスラーと、レガートは違うのか?ということについて。

 

スラーとレガート

 

レガートとは、滑らかに弾くことです。

滑らかに弾くべきところに、かかっている線が

スラー、ということでしょう。

ですから同じ意味です。

フレーズという意味もあります。

歌を唄う場合、息継ぎのところが、スラーの切れ目だったりします。

音楽的にも息継ぎする場所でしょうか。

 

また、タイで結んだ音は、その分長くなります。

でもスラーで囲まれた部分は、音の長さに変化はありません。

 

記号と標語

 

今回は、もう少しご説明します。 音楽記号と標語です。

 

音楽を表すには記号や言葉が必要です。

記号は万国共通ですが、言葉は楽譜を出版した国によって、

異なる場合もあります。

記号は印ですが、それを言葉にして標語とすると、

英語だったり、フランス語だったりします。

 

強弱記号

 

p(ピアノ)とか、f(フォルテ)は

記号です。 その昔、ピアノという楽器は、小さい音から大きい音まで出せる

ので、ピアノフォルテと言われていました。

それ以前の鍵盤楽器は強弱が出せなかったためです。

 

しかし、それがいつの間にか、ただのピアノになったのです。

なんでも省略されてしまうのでしょうか。

 

小さな音から順番に

p  mp  mf  f   (ピアノ、メゾピアノ、メゾフォルテ、フォルテ)

という順番ですが、p や f はいくつも足す事ができます。

例えば、 ppp  ピアニッシモ(ピアニッシシモ)とか

fff  フォルティシモ(フォルテッシシモ)

などの様に。 一人ではある程度限度がありますが、オーケストラの様に

大勢で演奏される曲には、この様に、フォルテがいくつも書いてある事があります。

 

また mf (メゾ フォルテ)のメゾは少しという意味ですから

少し強くという意味になります。

これもイタリア語です。

 

弱い音から、だんだん強くするのを

cresc.     クレシェンド と言います。 その反対が、

decresc. デクレシェンド と言います。(だんだん弱く)

dim.    ディミヌエンド も(だんだん弱く)です。

 

上記の様な、音楽記号や音楽標語は、よく曲集の裏表紙などに、

まとめて書いてありますので、是非ご覧くださいね。

 

まとめ

 

音楽の表現には、言葉も必要なわけですね?

音の高低、音符の長さ、だけではなく

どの様に表現するか、という事です。

 

一通り弾けた曲を、もう一度、強弱を確認したり、

スラー、レガートに注意して弾いてみると格段に

音楽が生きてきます。

 

旋律を歌う様に、呼吸する様に弾くのですね。

ですから歌の曲を歌いながら、またはメロデイーを意識して弾くと

息継ぎの場所や、気持ちが入るところを発見できると思います。

特に歌には、サビの部分がありますし、その箇所に特に気持ちが入ると思います。

 

ピアノを習いはじめの頃に、たくさんの記号や標語を

全て覚える必要はないと思います。

現在知っておくべき項目を実際に弾いてみる事で、

器楽の習熟度は、だんだんと上手になっていきます。

 

そして気持ちも入りやすくなります。

『弾けると気分が良い』 ということがありますね。

誰に聞かせるわけでもありませんが、「気分が良い」

と、もっともっと弾きたくなります。

 

そうして、どんどん上手くなっていくのです。

 

次回は、テンポについてお話ししたいと思います。

少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典 その5 『派生音』 動画解説付き

 

皆さん、こんにちは。お元気ですか?

今までになかった大人のためのやさしい楽典

第5回目、今日は派生音(はせいおん)についてです。

 

はじめに

 

このやさしい楽典をご覧になってくださっている方は、もう既に楽器の練習を以前よりされている方でしょうか?

それとも、これから始めようかしら、というかたでしょうか?

いずれにしても、丸暗記はつまらないですから、ご自身がお持ちの楽譜を見ながら覚えていくと楽しいです。

 

派生音

 

楽譜を見ていると、音符に ♯ ♭ などがついていることが良くあります。

何もついていない♩音符を幹音と言い、臨時に♯(シャープ)や♭(フラット)がついた音を派生音

と言います。(変化音と言っても良い)

 

シャープやフラットは必ず音符の左側につきます。

相変わらず醜い楽譜で申し訳ありませんが、

音符の左側についていますね?

 

読み方

 

では派生音の読み方です。

正式には、シャープを(嬰)えい、と読みます。

嬰ハ とは シャープド のことです。

 

実際は(ド シャープ)とか、言ってませんか?

今現在、シャープのことを嬰という方は、いるのでしょうか?

この辺は、古い日本式のままですね。

 

さてでは♭フラットはなんというでしょう?

変、と言われています。 現場ではフラットでしょう!。

 

半音とは

 

では半音上げるとか半音下げる、とはどういう事なのか。

例えば、ドのおとに♯がついていたら、♯ドを弾く。

当たり前ですが、ドとレの間にある黒い鍵盤(黒鍵)を

弾きます。 この関係が半音関係なのです。

ドと♯ドの関係は、半音関係ですから、

レの半音下げたものは♭レになり、♯ドと同じ音になります。

 

ですが、ミとファの間には黒鍵がありません。

これは、ミとファの間はもう既に半音関係であるからです。

同じ様にシとドの間も、半音です。

 

 

動画でご説明しています。

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まとめ

 

楽しく始めたピアノも時が経つと

ピアノに向かう気持ちが重くなる時があります。

その理由として楽譜の読み取りが、複雑に感じることが

あげられると思います。

 

楽器の練習には、五線紙の音を読むことから始まり、

音符、リズムの理解、鍵盤の位置を確認し、指使いを注意し、

など覚えなくてはならないことや、やらなければならない事が

たくさんあります。ですから、その気持ちもわかりますが、

それと同時に、かなり頭を使って考えていることを知ってください。

 

お子さんは自分のわかることやできる事は得意ですが、難しいことには気持ちが乗りません。

もちろん大人でもそうです。ですが、一度でも、うまく弾けたりすることで、

『成功体験』が増えていきます。

(やればできるんだ!) 良く聞く言葉ですが、本当ですね。

 

もちろん個人差はありますよ。 経験や生活環境などによって、

特に大人の方の練習時間は大きく左右されます。

仕上がるまでの時間を競っても意味がありません。

そこは堂々と『人は人』と割り切りましょう。

自分にとっての、(最高)を目指せば良いのです。

 

練習は他人が替われるものではありません。

あなた一人で臨むのです。ですから完成した時の喜びも

あなたにしか、わからないでしょう。

 

そんな小さな『成功体験』を繰り返してゆくと、

何か困難と思えることに遭遇しても、なんとかなるさ、やればできるだろう。

と思える様になります。だって色々な難しい曲をマスターしてきたのですから。

 

1977年、NASAは、惑星探査機ボイジャー1号と、ボイジャー2号を打ち上げました。

この2機には宇宙人(地球外知的生命体)などに出会った時

彼らに地球という存在を知らせるために、地球の情報を記録した金色のレコードが

積み込まれました。その中には、地球の映像や音、地球の言葉や音楽が

入っています。

 

地球の音楽としては、27曲収められていますが、

そのトップは、J.S.バッハの(ブランデンブルグ協奏曲 第2番 ヘ長調 第一楽章)

なのです。もちろんロックやジャズ、日本の尺八の音楽も入っています。

 

現在ポイジャー1号は、木星と土星の検査を行い、

ボイジャー2号は、天王星と海王星も訪れたそうです。

 

はたして地球の音楽は、地球外生命体の方々に聞いていただけたのでしょうか?

搭載された曲目などについては、また次の機会にお話しようと思います。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までになかった やさしい大人の楽典 シリーズ4 『譜表』 動画説明付き

皆さま、こんにちは。

お元気ですか?

 

さて、やさしい大人の楽典のシリーズ第4、今日は『譜表』編です。

 

譜表(五線紙)

 

譜表は(五線紙)とも言います。

音の高低を表すのに必要ですし大切なものです。

では早速見てみましょう。

 

(例)下記の様にカッコで繋がれている譜面。↓

⇧これはピアノ譜ですね。(大譜表)と言います。

 

5線紙は、5本ある線の一番下から、

第一線、第二線、第三線、第四線、そして一番上が、第五線になります。

そして第一線と第二線の間を第一間とよび、

第二間、第三間、第4間まであります。

 

そして五線紙の第二線から書き始める記号が、

ト音記号です。

ですから第二線はとの音(ソの音)である事を

ト音記号が決めているわけです。

ト音記号のついている譜面では高い音を表すことができますから、

『高音部譜表』と言います。

 

大譜表

 

高音部譜表と低音部譜表を縦のせんで結んだのが、

大譜表です。

 

皆さんの良くご存知の、ドレミファソラシド はイタリア語ですが

日本語では、ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ と表現します。

『ト』は5番目の音、すなわち『ソ』ですから、

ソの音から書き始める記号を、ト音記号というわけです。

 

⬆️上記の大譜表のト音記号の下には、

ヘ音記号がありますね。この書き初めは、ファの音からになります。

それで、この記号をヘ音記号と呼びます。

低い音を表現できますから、低音部譜表と言います。

そして

 

現在、ドレミ ではなく ハニホ で歌を歌う事はありませんが、

曲の調(キー)を表現する時には日本では、

今でも、ハ長調とか、ヘ長調と表現します。

 

ト音記号やヘ音記号の書き方などについては動画で

ご覧ください。

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ト音記号とヘ音記号

 

高音部譜表と低音部譜表を結んで

カッコをつけたものを大譜表といいます。

 

ピアノやオルガンの様に多くの音を使う音楽では

この大譜表を使用することが多く、

ト音記号で表現された音は右手で弾くことが多く、

ヘ音記号で表現された音は左手で弾くことが多いです。

 

小節線

 

上の楽譜の様に、譜表を区切る縦の線を、

縦線と言い、その一区切りを小節と呼びます。

数え方は、1小説、2小節、と数えます。

 

この楽譜は4分の3拍子ですから、4部音符が

3つずつ入れます。

 

まとめ

 

今回は五線紙についてご説明いたしました。

色々な記号(ト音記号とか、小節線など)

聴き慣れない言葉もあるかと思いますが、

楽譜に触れるたびに、理解できる様になります。

 

また皆さんが既にご存知の歌や曲を弾いたり、歌ったりする時に

譜面をみていると、だんだんとわかってくる様になります。

習うより、慣れろ、ということですね。

 

たまに、ピアノは子供のうちから習わないと弾ける様にはならない。

と信じている方がいますが、そんな事はありません。

もちろん、海外のコンクールに出て入賞する様なレベルには、厳しいとおもいますが、

中には、大人から初めて方のみのコンクールもあります。

 

また、自分の好きな曲を譜面なしで、駅に置いてあるピアノで弾いてみたい、

などというのは十分可能です。

最近はやってますよね? 私も生徒さんたちと一緒に、やってみたいです。

 

何事もですが、目標をたてて、コツコツやることが1番の近道です。

楽器の練習は音が出て、弾いている人の癒しになるので

そんなに辛くはないと思いますが。

習慣がつくまで、やり続けるとあとが楽かもしれません。

毎日弾いていると、ご自分でも成長が感じられて、嬉しくなります。

 

指先を刺激する事は、脳に大変良いので、シニア世代の方には

お勧めいたします。

指を動かす体操とかもありますが、なんと言っても音を奏でることが

気分を高揚させてくれます。

 

ピアノに限らず、お好きな楽器で音楽をもっと

一生涯の友として、楽しんでいただきたいです。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典 その3 付点音符編 『動画説明付き』

 

皆さま、こんにちはお元気ですか?

大人のやさしい楽典の3回め、今日は付点音符編です。

 

いろいろな楽譜を眺めていると、点のついた音符をよくみます。

そして必ず、付点は音符の右側についています。

付点4分音符

点は必ず音符の右側です。

この付点4分音符の長さは、1拍プラス半拍です。

上記のように点がついていると元の音符の半分の長さが、プラスされます。

単独で見るより、組み合わせで見る方が、わかりやすくリズムも取りやすいと思います。

下の楽譜は皆さんご存知のメリーさんの楽譜です。

かなりぼやけていますが、初めの部分の付点の部分が分かりますか?

♫メーリさんの羊♫、のメーリの部分が付点音符と8分音符の組み合わせになります。

 

たあーん た

という感じのリズムになりますね。

 

次に付点8分音符と16分音符についてです。

 

付点8分音符と16分音符

 

これは16分音符です。

付点8分音符との組み合わせがよく出てきます。

それが、

このリズムです。 スキップのリズムと同じです。

楽しいリズムですね。

8分音符にも旗がついていますから、旗同士はつなげられますね。

16分音符には旗が二本ついています。

 

 

https://kawahara.love/wp-content/uploads/2020/07/img_3385.mov

上記の動画でも説明しています。

音符などを文字にすることは難しいですが、実際の曲でリズムをとってみるとわかりやすいです。

 

まと

今日の付点音符には、複付点音符という点が2つついているものもありますが、あまり一般的ではありません。

スタッカートと似てますが、点の付く場所が違います。

終わりに

わからない事は先生や音楽仲間から、聞いてくださいね。

音楽は1人より多くの方々と演奏すると、より楽しいです、その時に共通の楽譜があれば助かるわけです。

楽譜を読むのは疲れますが上手くなると、充実した時間が過ごせます。

いつも音楽はあなたに寄り添っています。

ではまた。

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典  4分休符(しぶ休符)

皆さま、こんにちは。お元気ですか?

前回に続いて、大人のためのやさしい楽典。 今日は『休符』と長い音符についてです。

皆さんは、音楽を楽しむ事はストレスの軽減になる、という話を聞いことがあるでしょうか。?

 

私たちもよく、仕事の後や疲れた後に好きな音楽を聴くと、ふっと気持ちが楽になった、という経験がどなたにもあると思います。

そしてさらに楽器を演奏して音楽を楽しむ事は、免疫力を高めることに繋がるのだそうです。

その中でも特に弾き語りは、弾きながら歌うことになりますから最高のアンチエイジングになると、

加齢医学研究所 所長の医学博士 白澤卓二先生はおっしゃっています。

指を動かしながら歌うと脳が活性化するためです。!

 

さて前回より始まりました、この『大人のためのやさしい楽典』ですが、音楽を勉強し始めた初心者の方など、どの年代の方にも、わかりやすく丁寧に説明してあります。

♩音符や休符は、世界共通ですからぜひ音楽を学習する方は、知っておいていただきたいと思います。

 

はじめに

 

音楽は音を楽しむと書きますね。

音ばかりに気がいってしまいがちですが、休符(おやすみ)も大切です。

歌や管楽器をなさる方は、曲の途中どこかで必ず息を吸わなくてはなりません。

ピアノや弦楽器は息継ぎしませんが、ずーっと切れ目なく演奏が続いていくと

聞いている方も息苦しさを感じることがあります。

ですから、休符も音楽のうちで大切なものです。

4分休符

しぶきゅうふ と読みます。

前回の4部音符と同じ長さ(1拍)休みます。 ウンと言ったりします。

この音符の長さと、4分休符の長さはおなじ、1拍です。

 

数え方

 

例えば

♩♩♩これを数える時は

タン タン タン うん    などと

おやすみを1つとります。

 

音符や休符の長さ

 

前回の♩4分音符 今回の4分休符の長さは同じです。

では今度はもう少し長い音符や休符を見てみましょう。

 

二分音符と2分休符

2分音符は2拍のばします。

数え方の例としては、たーあー、などと数えます。

2分休符は2拍休む。

ウンウンとでも数えましょうか。

 

八分休符

 

今日はさらに8分休符も出します。

 

八分音符 と 八分休符 です。

八分音符は タ 八分休符は ウ と数えたりします。

 

これは4分音符の半分の長さの音符と休符です。

実際の音楽では、色々な長さの音符や休符が使用されます。

少し楽譜を見てみましょう。

 

|♩♩♩|♫♫|♩♩♩

ター  ター   タン  タン タタ タン    タタ タン タタ タタ    タン タタ タン タン

 

このように実際の楽譜では、いろいろな音符が出てきます。

すべての小節(区切られた一つのスペース)に4拍ずつ音符が入いっています。

それは拍子が 4分の4拍子 だからです。

そして ¾ 拍子でしたら、1小節に3拍ずつ入ることになります。

 

まとめ

 

だんだんといろいろな音符と休符が出てきました。

音の長さと音程によって、メロデイ〜は作られます。

 

例えば、動揺などの楽譜は4分音符が多い歌も多く、どなたにも歌えるように

メロディができています。 あまり難しいとお子さんたちは歌うことができませんし

覚えやすくすることも考えられます。

 

 

上の楽譜は皆さんご存知の『茶色の小瓶』の楽譜です。

かなり見辛いですが、申し訳ありません。

 

このピアノの譜面は、両手で弾くのですが、

メロディーの右手の部分には、4分音符がたくさんあります。

2分音符もありますね。

 

元々アメリカ民謡ですが、しばしばジャズの名曲としてアレンジされます。

アレンジされると、4分音符の長さはかなり曖昧になりますが元の楽譜では

このようなシンプルな譜面で演奏されます。

 

ジャズプレイヤーの方達の中には音符が読めない方も、いらっしゃいます。

しかしその方達は、コード( C とか、G などと書かれたもの)を元にして演奏していますので、

この楽譜のように簡単なものでも、楽しくアレンジしてプレイします。

 

一方クラッシックでは音符の長さをアレンジするなどは、ありません。

音楽的に音を伸ばして良いところはありますが、限度があります。

 

音楽の楽譜の部分は、とても数学的、という方も多いです。

確かに音楽ですが、数にうるさいですからね。

これは一定のリズムをとって進行していくためでしょう。

 

では今回はこの辺で終わりますが、最近ご質問を受けたのですが、

どのような楽典を購入したら良いでしょう? というご質問でした。

 

楽典を初めて勉強される方は、お子さん用のものでも良いと思います。

大人用の楽典と言うのは、あまり無くて残念ですね。

今はシニア世代の方々もどんどんピアノなどを習って、楽しんでいらっしゃいますからね。

可能ならば、よく理解できない部分を、ピアノの先生などに教えていただくと、より理解が深まると思います。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までになかった 大人のためのやさしい楽典 『動画解説付き』 はじめに譜面について

皆さん、こんにちは。

今日から、初めて楽典を学習する方向け

『大人のための やさしい楽典』を

書いて行きたいと思います。

まず、なぜ今回私が大人の方向けの楽典を書いて行こうと決心したか?

それは実際の現場で、ピアノはある程度弾けるようになっても、ト音記号がよくわからない、と言う質問を受けたことが一つのきっかけです。

一回30分のレッスンの中で、なかなか楽典に時間をかけられないことが多く、また生徒さんが大人の場合、講師側としては、皆さんは学校で習ったでしょうから分かっているでしょう、と言う先入観を持ってしまいます。 要するに、大人なので知っているでしょう、と思ってしまうのです。

でも実際は違います。学校はもう随分昔に卒業して記憶も定かではありません。

そこで、どなたにも理解しやすいように丁寧に楽典を解説していこうと思いました。

いわゆる『楽典』の本は何冊も出版されています。最近はお子さん用や大人向けの本も出ています。

一冊あると良い事は言うまでもありませんが、どう言うわけでそうなるのか?という裏付けが大人の方には必要なことがあります。いろいろなことを理屈で覚えてきたためです。

子供さんたちは何でも素直に頭に入りますが、理論的になっている大人の方々を納得させ、尚且つ丁寧に少しずつ、そして何回もみて理解できるものにしていきたいと思います。

 

はじめに

まず音楽を学ぶには技術的な訓練と同時に、その基礎である理論的な裏付けが必要です。

ですが、どうしてもその部分にさく時間や適切な教科書があまりないことが理由にあり、

そして何より音楽指導者の意識が技術的な訓練に重点を置いてしまうことにあります。

最近では多くの大人の方が音楽教室に通い音楽を楽しんでおられます。

そこで初歩的な音楽の知識として技術訓練と平行して楽典をマスターして頂けたらと思います。

学習者の方々の進度に応じて、ご利用ください。

 

1  ♪音符 (音の長短を表すもの)

音の長さを表す単位として、4分音符と8文音符について

しぶ音符 または しぶん音符1拍(いっぱく、と読む)

はちぶ音符 または はちぶん音符   半拍(はんぱく、と読む)

 

4分音符 ♩ の単位は1です。 『たん』と数える。

8分音符 ♪ の単位は2分の1です。(半分)『タ』と数える。

 

cこの印は  4/4(4分の4拍子)と同じです。

リズムを読むと

c|| ♩♩♩♩| ♩♩♩♩

タン タン タン タン  |   タン タン タン タン

1  2  3  4    |

1  2   3   4

 

となり、8分音符を加えてみると

 

c|| ♩♩|♩♩

タン  タ タ   タン   タン       タン タン タ タ タン

などと、なります。

この8分音符は、旗がついています。

音符が2つ以上になると、旗どうしを繋げることができます。♪♪

8分音符2つで1拍ですから、数えやすくなります。

また見やすい楽譜になります。

 

今日のまとめ

 

今日は大切な音符について解説しました。

まだたくさんの音符の種類がありますが、まず今日の音符を知ることで

これから出てくる色々な音符が理解しやすくなります。

楽譜を見ながらリズムをとったりご自分でリズム譜を作ってみると

より理解が深まると思います。

 

動画にて音声でお聞きになれます。

https://youtu.be/Rmgw3xTxo40

次回も易しい楽典をご説明していきます。

ではまた。