皆さんこんにちは。
夏も終わりになり、気候の変動で体調を崩していませんか?
さて今日も音楽と脳についてのお話をします。
大人のIQについて
音楽と大人のIQにはどの様な関連があるのか。
3つのグループのIQと実行機能を調査した。
1。ミュージシャン(音楽家):5年以上の音楽の訓練を受け、音楽アカデミーでの最終学位がある人(音楽学校卒業)、
または演奏や音楽教育活動に従事していて収入を得ている。(楽器は不特定)
2。アマチュア :5年以上の音楽の訓練を受けているが、ミュージシャンの条件に一致しない。
実行機能とは、認知機能から実行機能(遂行機能)へと繋がるもの。
認知機能 : 外からの刺激に対して記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などをする知的な能力。
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実行機能/遂行機能 : 認知した後に、複雑な画題の遂行に際し、課題ルールの維持や変更、情報の変更
などを行うことで、思考や行動を制御する高度な認知機能。
結論
- ミュージシャンは4種類全部のIQテストで最高成績
- 言語性IQ、動作性IQ、全IQ、補助IQ
- 訓練期間が長いほど、IQへの良い影響がある。
- 実行機能テストも最高成績。
- 実行機能と音楽の訓練期間/時間は正比例した。
- 音楽の訓練➕他の専門分野がある人はより認知機能が高い。
という結果が出ました。
下の写真、大変見づらいですが、黄緑色の部分が、脳梁(左右の大脳半球を結ぶ橋)
ですが、この部分が太くなるのが特徴です。
ピアノは脳全体を使う
では私たちがピアノを練習している時、していることは、
- 大譜表を見て、膨大な量の情報を読み、分析する
- 適切な感情、状況、音のイメージなどを頭に置く
- 10指を違う方向に高速でうごかす
- 指は正確に鍵盤の動きをサポートするために動く
- 練習では、この動作の一つ一つを決定づけ、記憶する
- 演奏では、記憶を呼び覚まし、適切に音を出し(現在)、出た音を分析(過去)、
- 次に出す音を随時に考え、修正(未来)
[音楽家(鍵盤楽器奏者)の手の運動コントロール機能について」
- 非音楽家は聞き手の反対側の大脳半球が発達するが、鍵盤楽器は両手を使うので
- 両方の大脳半球がほぼ均等である。
- でもピアニストは右手の多用により左大脳半球がより発達
- バイオリニストは右半球が発達という傾向
- 右利きの人は大脳半球に、言語野を持つ人が多い。
- つまり、ピアノの訓練は言語やをより刺激する可能性が高い。
この辺は「指先を使うと脳に良い」ということになる様ですね。
『音楽家(鍵盤楽器奏者)の手の運動コントロール機能について』
- 脳梁が太くなる
- 特に鍵盤奏者とギター奏者
- つまり脳内の情報伝達量と速度が増す
- 小脳が大きくなる
- つまり短期記憶、注意力、情動の制御、感情、
- 高度な認識力、計画を立案する能力が増す
ここでのギター奏者は、クラッシックギターだそうです。
左手でフレットを押さえて、右手の指も使用するためです。
脳の構造的発達形成
『音楽のトレーニングは脳の構造的な発達を形成する』
- ピアノ個人レッスンで、脳構造が変化し、音楽的に関連する
- 運動能力と聴覚能力が発達する
- 2つのグループの比較観察
- 6〜7歳の音楽経験がない子供たちを15ヶ月レッスンする
15ヶ月間のピアノ個人レッスンで比較グループより向上した脳部位
- 脳全体の堆積増加率
- 小脳:運動機能領域
- 前頭葉:認知機能、実行機能を司る
- 側頭葉:聴覚、言語、ワーキングメモリーなど
- 脳梁:脳内の情報伝達量と速度が増す=ピアノは両手を使い、
- 左右の大脳間で情報が大量に行き交う為に太くなると考えられている
15ヶ月間のピアノ個人レッスンで比較グループより向上した脳部位
- 右中心前回の堆積がます(手の動きを制御)=左手も使うから
- 帯状皮質領域(行動、結果のモニタリング及び評価を
- 次の行動につなげる意思決定過程に関与する場所)=楽譜を読むことを学び
- 音楽をその感情的な内容に関連付けることで養われるから
まとめ
今日はまだ途中です。何度も実験の結果を見て、クドイくらいにピアノや楽器を演奏することが
脳に良い結果をもたらす、と説明しておりますが、次回は『和音』についてお話ししたいとおもます。
私も和音は大好きです。
ではまた。