シニアのためのコード弾きピアノ。 言葉と音楽の関係。 音楽で脳をトレーニングする。 

皆さん、こんにちは。お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださり、ありがとうございます。

 

今日まで「お盆休み」の方は多いのでしょうか。

今年の夏は制限のない夏休みでしたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私は法事が先日ありましたが、それ以外は在宅しています。

 

元々あまり人に会う方ではないですが、久しぶりに親族に会って、みんなで話をするとやっぱり楽しいな、

と思います。 ですから今回の帰省などは、皆さんにとっても、ひときわ意義深かった方が多いのではないでしょうか。

でも不思議ですよね、毎年あると思うと負担に感じる方も多いでしょうが、たまにあるのはなぜが

楽しい。

 

旅行中や帰省中で、楽しいやら疲れるやらでしょうから今回は脳トレについてお話しします。

 

音楽で脳トレ

 

 

音楽は左右両方の大脳半球を使うために、かなり広範囲に刺激を受けます。

それは言語よりも範囲が広いのです。ですから幼児期の言語習得に聴覚がとても重要な

役割と担っています。

 

幼い頃の言葉は拙くて可愛らしいですが、「お歌」を歌うことで言葉や感情などが効果的に

言葉の習得に役立ちます。本人も楽しく言葉などを覚えますので、幼児さんにはお歌をお勧めします。

ぜひ一緒に歌って踊ったりしてはいかがでしょうか。

 

昔のことは忘れてしまっても、昔のうたや音楽は覚えていることがよくあります。これこそが「脳トレ」

です。その曲に付随したことも思い出します。当時の年齢やお友達の名前、などかなり鮮明に思い出せます。

これはすでに認知症を発症してしまった方でも思い出せるそうです。

 

ですからぜひ日常に音楽を取り入れて、また自ら演奏もしていますと、大変良い効果があります。

 

ラジオ体操

 

夏休みといえば、昔は「ラジオ体操」に子供は毎日通ったものです。

しかも朝の早いうちから神社などに集まって、首からカードをぶら下げて、私も兄と

自転車漕いで通いました。 日本人なら誰でも知っている「ラジオ体操」です。

 

なぜみんな、あのピアノ伴奏が流れると体操の順番までも思い出せるのでしょう。

 

 

それはピアノ伴奏と一緒だからですね。

伴奏なしに体を動かすのは意外と難しいです。 雰囲気が出ません。

これはもう日本が誇る、日本人なら誰もが知っている準備体操です。

 

まとめ

 

音楽は時としてBGMのように脇役に回ることがありますが、実はその音楽なしでは成り立たないことも

多いのです。今の時期でしたら、お坊さんがお経の時に木魚や鈴などを鳴らしますが、もし木魚も何もなかったら

お経も読みづらいですし、聴いている方も「何が何だか」ですよね。

 

よく知られている「般若心経」なども木魚をお坊さんが叩いてくれると、一緒にお唱えしやすいです。

 

私が学生時代にゼミで聞いた「チベットのお経の音楽」は神秘的でした。日本ではあまり聴くことはないですが、

私の祖母が他界した時にお寺さんからお坊さんが三人いらして、それぞれ楽器を手に持ち、お経をあげて

くださいました。確か太鼓とシンバル(チベット風の)と鈴でした。

 

素晴らしかったですよ。今まで参列したどのお葬式よりもよかったです。

それは、おばあちゃんの戒名が良いからだそうです。(大人の事情です。)

ですが見応え、そして聞いていて本当に素晴らしく、感動さえしました。

 

お盆ですので、こんなことを思い出しました。

 

ではまた。

 

シニアの初心者のためのコード弾きピアノ。 一人でも大勢でも楽しい楽器演奏について。

皆さんこんにちは、お元気ですか?

いつもブログをご覧くださりありがとうございます。

 

これからお盆の時期を迎え、少し慌ただしくなる方もいらっしゃることでしょうね。

帰省や法事などが予定されていたり、その準備でまた人の流れができます。

そうするとまたもや感染者の数字が大きくなっていくのでしょうか。

「風邪と同じようなもの」との発言もありました。もしそうなら、もうそれでいいわ、と

思ってしまいます。

 

さて本日は「音楽が人に与える恩恵」についてお話ししたいと思います。

 

音楽の脳への恩恵

 

 

アメリカのロスアンゼルス市内の、恵まれない地域のお子さんに音楽のレッスンを受けさせて

「音楽のの上の恩恵」を追跡調査した結果があります。

この調査は2011年から5年間にわたり行われました。

 

その地域のお子さんたちは家庭環境が悪く、両親がいても食事が満足に食べられない子供たちや

親が薬中毒であったり、服役中であったりと、子供たちがとてもまともな生活を送れない状況の中で

その子供たちに楽器を与え、定期的に集まって皆で合奏をする、という実験をしました。

 

当初は楽器の練習を途中で投げ出したり、5分と座っていられない子供達だらけでした。

このプロジェクトを担当して指揮者として子供たちと接していた方は、時には子供の両親から脅迫を受けたり

暴行に会ったこともあるようです。ですが少しづつ子供達に変化が見られました。

 

年が上のお子さんが下の子供さんたちに楽器を教えるとか、指揮者の指示に従うように促すなど

変化が見られました。今まで知ることのなかったクラシック音楽の音色に魅せられたからでしょう。

演奏に夢中になっていると、「明日食べるものがなくても、その時にはその心配を忘れることができた。」

と感想を述べている子供もいました。

 

楽器を演奏して合奏するというのは高度な聴覚が必要になります。

音の強さ、種類、音色、高低、リズムなどを認識して区別しなくてはなりません。

 

結果

 

 

結果は当然ですが、聴覚が優れ、音情報の処理スピードが速くなり、なんといっても

言語を聞いて理解する能力がついたことです。それ以前は「人の話を聞く」といくことが

できなかったのでしょう。

 

そして学校に行って、音楽の訓練をうけた子供たちは、教室で雑音があっても先生の話を、他の子供よりも

より正確に先生の話を聞くことができるわけです。ですから学校に行く意味がわかるようになり、

学校に行き出すようになりました。もちろん学業成績にも良い影響があり得ます。

 

また前頭葉にも良い影響があったそうです。

 

前頭葉の機能

 

 

前頭葉は認知機能を受け持っています。認知機能とは、記憶、思考、理解、計算、学習、言語

そして判断、計算、感情のコントロールなどの知的な能力の部分です。さらに人が社会的、自立的、

創造的な活動を行うのに非常に重要な機能とされています。

 

さらに前頭葉は訓練で大きくできることがわかっています。大きな前頭葉があることが大切ですので

やはり全ての人にとっても前頭葉を鍛えることは大切なようです。

 

まとめ

 

 

この動画良いでしょう? 感激しちゃいます。おそらくドイツかオーストリアでの映像でしょう。

私は軽音楽も好きですが、たまにはクラシックも良いです。特にオーケストラは格別に好きです。

だってオーケストラの中にはなんでもありますからね、太鼓もあればラッパもあるしバイオリンもあります。

もちろん合唱を加えても良いのです。そしてそれを見ているギャラリーの皆さんの表情もいいです。

 

一人でも楽器演奏は楽しいですが複数で合奏すると、なんでもできる、見本のようです。

私はピアノの指導をしていますが、一人で弾いているとどうしても「独りよがり」になりがちです。

ですが、連弾(二人以上で弾くこと)や、他の楽器との合奏などは本当に楽しいです。それに

少しぐらい間違えたって気になりません、それどころかみんなで助け合って、自分のミスをカバー

してくれます。 そんな感動を皆さんにも味わっていただきたいです。

 

私は気軽に音楽を楽しむための、「コード奏法」にこだわりがあります。

人と争うのではなくて、人と調和することが音楽の醍醐味であります。そこに

上手い下手はありません。「愛と調和」を感じて欲しいです。

 

コード奏法のピアノは気軽に始められて、すぐに曲が弾けるようになり、他の人と

コラボしやすい世界共通のものです。そして認知機能を高め、感情を豊かにします。

これからずっと人生を楽しんでいきたい方におすすめです。

 

udemyから「たった5つのコードで4曲弾けるようになる方法」というコースを出しました。

参考になると思います。定価は5500円ですが今なら無料でごらにただけますよ。

よろしかったらどうぞ。

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

心身に良い効果をもたらす音楽と楽器演奏について。 シニアの初心者のためのコード弾きピアノ教室。

皆さん、こんにちは。お元気ですか。

いつもこのブログをご覧くださり、ありがとうございます。

 

この数日間、私もスマホが上手く作動せず、少しいらつきましたが、今はなんとか

調子が良さそうです。皆さんはいかがですか。

現代では、全てをスマホ一つでできるわけですから、その通信が滞るともうパニックですね。

 

ですがいろいろな情報やハザードなど、スマホでお知らせがきますので、高齢者の方も

スマホで身を守ることを知っておいたほうが良いですね。

 

さあ本日のお題は、「心身に良い効果をもたらす音楽、そして楽器演奏」などについてです。

 

脳科学

 

 

医療機器の進歩により今では、生きている人間の脳内の様子を見ることができます。

かつては亡くなった人の脳内を見るだけでした。

医療機器は目覚ましく進歩していて、「遠隔手術」なども可能にはなりましたね。

 

それにより以前より「ピアノを習うと頭が良くなる」など都市伝説ではないのか、と思われるようなことが

科学的に解明されました。では音楽、楽器演奏、ピアノなどが人の脳にどのような効果をもたらすのか

かつて私が受けたセミナーをもとにお話しいたします。

 

聞く、聴く音楽

 

まず音楽は「聞こえてくる音楽」と「聴く音楽」に分かれます。

はじめの「聞こえてくる音楽」は例えば、スーパーやレストランなどで、流している音楽です。

気にしなければ、そのまま耳にも残りません。

 

1990年代半ば、カナダのモントリオールにあるスーパーマーケットにいつも不良の若者が集団でたむろして、

困っていました。それで対策のためにクラッシック音楽を流したところ成果があったのです。

日本でも公園に深夜たむろして騒ぐ若者に対して、若い人しか聞こえない音を出して撃退したことがあります。

 

この実験的なテストはイギリスで1997年にタイアンドウィアという高速鉄道で最初にテストされました。

この実験が上手くいき2003年にはディストリクト線のエルムバークは、それを試す最初の地下鉄駅

になりました。ここは列車の運転手が止まるのを恐れるようなギャングの問題があった場所です。

 

パヴァロッティの声

 

この駅でオペラ歌手のパヴァロッティの声を流したところ、18ヶ月以内に強盗は33%減り、

スタッフへの暴行は25%削減され、破壊行為は37%減りました。

クラッシック音楽であったことは、反社会的な若者の音楽の好みに合わないと行くことですね。

そして10代の若者には高周波の倍音が聞こえるのですが、それが耳障りになったのでしょう。

 

ですが、もともとクラシック音楽を好み、自ら演奏している若者は免疫があり、彼らにとっては

「クラシック音楽は心地よくストレスがなく、リラックスできる」と言います。

 

クラシック音楽の特徴

 

18世紀から19世紀のクラシック音楽は調性がはっきりしていて、メロディーもしっかり存在します。

ほとんどの人がそれを好むようです。

寒い冬にヴィヴァルディの「四季」などはぴったりですし、12月が近づいてくるとチャイコフスキーの

「くるみ割り人形」なども季節感があっていいですね。

 

日本では春日部駅に「クレヨンしんちゃん」の曲が流れています。

皆さんの地元の駅では、音楽が流れていますか。

ヨーロッパにおいてのクラシックは特別なものでしょうね。日本では何が一番ふさわしいのでしょうか。

 

まとめ

 

メロディーがあって調整がはっきりしている音楽を人は好む、これは永遠に変わらないと思います。

クラシック音楽の歴史は古く、そのほとんどが調整音楽です。

メロディーと和音(コード)で成り立っているのです。

 

いつもこのブログを読んでくださる方へのプレゼントとしてudemy講座を

無料にてご覧いただけます。

 

https://www.udemy.com/course/lwprlzbx/?couponCode=40C9C8AFCF5AC3B3446A

 

ではまた。

 

 

 

 

 

音楽の効果や恩恵について ハーバード大学流 育脳ピアノレッスンの教科書

こんにちは、大きな台風のためか、あいにくの雨模様です。

太平洋側の地域の方は、これから来ると思われる台風に備えてください。

 

では今回は、音楽の効果や恩恵の2番目からです。

音楽の効果・恩恵

 

2番目の音楽の効果、恩恵として人々が感じているのは

社会的絆と帰属感を保つのに役立つということでした。

 

音楽は自分が特定の社会集団に属していることを感じるのに役立ちます。

音楽は友人とのつながりを感じさせ、他人の考え方を教えてくれます。

 

人々は音楽を通して友達に浸親しみを感じ、自分のアイデンティティーを見出し

価値観を他人と共有し、自分の社会環境に関する情報を収集することができます。

 

気分転換

 

3番目の音楽の効果、恩恵として人々が感じているのは、

バックブラウンド・エンターテインメントとして、および気分転換を

助けてくれるということです。(例えば、音楽は素晴らしい娯楽であり、気晴らしになります。)

そして心理的に前向きになり、ポジティブに慣れます。(例えば、音楽は私を元気にすることができます。

音楽は私をリラックスさせてくれます。音楽は私をより注意深くします。)

 

モチベーションに影響することから、スポーツ選手などは試合前に音楽を聞き、

リラックスして、モチベーションを整えます。

 

創造性・創作意欲

 

創造性を刺激する

あなたの創造的な能力を発揮するために、クラシック音楽を聴いてください。

クラシック音楽を聴くだけで、すぐに創造性が生まれるわけではありませんが、

創造性を高めるのに役立ちます。

 

次回ブレーンストーミングが必要な時は、モーツアルトやバッハを聞いてみると

別の角度から考えられるかもしれません。

 

生産性を向上させる

 

月曜日の朝って気が重い時がありますよね。そういう時には、生産性を高めるために

クラシック音楽を聴いてください。

一連の調査により、音楽によって反復作業がより楽しくなることが

証明されています。

 

メリーランド大学の研究者が行った研究では、診察室でのバロック音楽が

放射線科医の公立と正確さの向上に役立つことがわかっています。

 

重要なプレゼンテーションのために、詰め込み勉強が必要な場合でも

単に安眠したい場合でも、クラシック音楽が役立ちます。

しかし私たちの言葉だけを信じてはいけません。

是非試してみて、クラシック音楽を聴くメリットを教えてください。

 

TEDxPerthより

 

Alan Harvey氏による、「Your brain on music 」によりますと、

音楽は、歌、知的障害、教育にも良いと紹介されています。

さらに興味深いのは、「オキシトシン」と呼ばれるホルモンは、

人々が一緒に歌うと、血中に増加するということです。

 

例えばアルツハイマー型認知症の方々、また知的障害にも音楽が有効です。

そして子供の社会適応能力、認知機能の発育に亜音楽教育が効果的という

研究は後を経ちません。

 

クラシックの驚きの効果、いかがでしたか? そしてさらに、

 

医学分野の可能性

 

医学の分野での音楽の可能性がどんどん増していっています。

上記の、ジョンホプキンス大学の動画は、このブログからはみられませんが、是非検索してみてください。

 

てんかんの患者に毎日モーツアルトの曲を聴いてもらう実験により、

「モーツアルトの曲がてんかんの発作を減少させる可能性がある。」

ことが判明しました。

 

この発見により、てんかんの症状を改善させ、患者の生活の質を向上させられる

治療法が見つかると期待されています。

てんかんとは、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な刺激により

痙攣や手足の突っ張りといった発作が引き起こされる神経疾患です。

 

全世界に5000万人の患者がいると推計されており、

神経疾患の中では最も一般的なものだと考えられています。

 

これまでの研究により、モーツアルトの曲と、てんかんの発作の頻度には

関係があることがわかっていましたが、それが単に聴覚的な刺激の効果なのか、

モーツアルトの曲に転換の発作を抑える効果があるのか、はっきりとはわかって

いませんでした。

 

そこで、カナダのクレンビル・ブレイン・インスティチュートの研究者である

Marjan Rafiee氏らの研究チームは、26~75際の転換の患者13人に

モーツアルト曲を聞いてもらう実験を行いました。」

 

研究チームは、まず参加者を2つのグループに分けて、1つ目のグループには

モーツアルトの「2台のピアノの為のソナタ ニ長調 第1楽章 K.448」

の最初の6分30秒を3ヶ月間にわたり毎日聴いた後、同じ曲のメロディーの順番を

入れ替えた上にリズムを編集した「スクランブル版」を同様に3ヶ月毎日聴いてもらいました。

2つ目のグループには逆に、「スクランブル版」を3ヶ月間聴いてから、原曲を3ヶ月間聞きました。

 

研究チームが実験に「2台のピアノの為のソナタ」の第1楽章を用いたのは

この曲の長さがちょうどよかったことと、過去の研究によりこの曲に含まれる

リズムが転換の治療に役立つ可能性が示されていたことが理由とのことです。

 

実験期間中の各参加者には、発作の頻度を記録する日記を作成してもらいました。

また、治療薬が実験に影響しないように、実験期間中は飲んでいる抗てんかん薬などを

変えないようにしてもらいました。

 

この実験の結果、「2台のピアノの為のソナタ」の原曲を聴いている最中の参加者は

発作の頻度が明らかに少なかった、とのこと。

またこの効果は同局の「スクランブル版」を聴いている最中の参加者にはみられませんでした。

 

今日のまとめ

 

今回も少し長くなりましたが、いかがでしたか。

すごいですね。これを日常に取り入れることが、もはや必然的ですね。

まだ続きます。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーバード大学流 育脳ピアノレッスン 聴覚の重要性 アッサル ハビビ心理学教授のお話しなど

皆さんこんにちは。

 

大きな台風が九州を北上してゆきました。

ここ関東でも時折激しい雨と風で、台風にあわれた地域の皆様の

一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 

さて今日は、「幼児期の聴覚の重要性」などについて

お話ししていきます。

 

幼児期の聴覚の重要性

 

渕上達夫著「事象関連電位からみた小児の認知発達」

 

  • 聴覚」は単なる聴力を意味するものではない
  • 幼児期に言語としての音の理解のために必要な能力
  • 音に気づき、音の強さ、種類、音色、高低、リズムなどを認識し区別する複雑な機能
  • 聴覚の発達に伴って言語理解の能力が飛躍的発達を遂げる
  • また音の感度、方向性、弁別、認知力も著しい発達を遂げる

(幼児期は雑音の中から重要な音を聞く力などをつける

 

人間は生まれる前から聴覚があります。

生まれてからは聴覚を頼りに、周りを認識していきます。

そして人がなくなる時も最後まで聴覚は衰えないそうです。

 

言葉を覚えるのはもちろん、その聞こえてきた音で、色々なことを

認知してゆくのですね。

 

聴覚の重要性

 

「一次聴覚野」 Wikipediaから

 

  • 聴覚野はヒトにおける言語、音楽の処理の神秘的な要所
  • 右大脳半球の一次的聴覚野は調性音楽に対する感受性が高い
  • 左大脳半球一次聴覚野は音声言語の音の僅かな違いをキャッチ
  • 前頭前皮質内でも音を捉えて、共鳴する音、音の周波数、音に対して活性化し、負の感情を抑制する
  • 音楽によって人々の魂が安らぎを得るメカニズムとして考えられるかもしれない

音は人を癒すということでしょうね。

聞こえてきた音楽が楽しいリズムなら、人は楽しさを感じ思わず笑顔になります。

聞こえる音楽がやさしい音色なら、人は気持ちが落ち着くのです。

 

よく、音楽を勉強できる環境は家庭が裕福で、ご両親が高学歴で、だから勉強もできてピアノも

上手なんでしょう。という意見もあります。

それに関して2011年から南カリフォルニア大学で追跡調査が行われました。

 

5年間の追跡調査

 

南カリフォルニア大学での2011年から5年間の追跡調査。

 

  • ロサンゼルス市内の恵まれない地域の6歳から7歳児を募る。
  • 地域により両親の学歴、年収などのバックグラウンドが異なる。
  • 3つのグループに分けて脳の成長を観察する。

 

  1. 音楽のトレーニングを受けるグループ。バイオリンのグループレッスンだけで、今まで音楽のレッスンを受けたことがないことが条件。 レッスン代は無償、バイオリンは支給する。
  2. スポーツのトレーニングを受けるグループ。無償。
  3. 上記の2つのトレーニングを受けないグループ

 

この追跡調査の目標は、音楽が子供の成長発達にどう影響するのか解明する。

 

  • 学業成績への影響
  • 脳の認知能力の発達への影響
  • 社会性、情緒的な発育への影響

 

調査内容は

  • 言語能力
  • 認知能力(集中力、記憶力、脳の実行機能)
  • 社会適応能力(共感力、思いやり、友達関係)
  • 脳構造

調査開始時に全員がほぼ同じ状態であることを確認し

一年ごとに同じ実験方法で再度調査し、グループごとの

傾向を調べる。

 

この脳構造検知のために

  • MRIを用いて被験者全員の脳構造を画像処理
  • 脳波測定。電極をつけたキャップをかぶって脳内の電気活動を測定する。

 

その実験結果、音楽グループは聴覚が優れていた。

  • 音のピッチ、リズムの違いを識別できた。
  • 第3者のリズムを真似する能力がある。
  • 音情報の処理スピードが速い。
  • スピードは8、9歳で、ほぼ大人のレベルだった。
  • 他の音楽情報処理能力も優れていた。

言語を聞いて理解する能力

コミュニケーション能力

 

つまり、

  • 音楽の訓練を受けた子供たちは教室内で雑音があったとしても
  • 先生の話を他の子供より、より正確に早く聞くことができる。
  • 3〜4歳時で音楽的リズムを打つ訓練を受けた子供は、そうでない同年代の子供より
  • 言葉を早く習得する。

つまり学業成績に良い影響があり得る。

 

そして実験結果として、前頭葉も優れていた。

 

  • 前頭葉は認知機能を受け持つ
  • 認知機能とは、記憶、思考、理解、計算、学習、言語
  • 判断、計算、感情のコントロールなどの知的な能力。
  • 人が社会的、自立的、創造的な活動を行うのに非常に
  • 重要な機能とされる。

 

今日のまとめ

 

まだまだ実験結果の続きがありますが、今日はここまでにします。

今回は結構重かったですね。

実験結果が多岐にわたりましたので、この続きはまた次回にいたします。

 

ではまた。

 

 

P.S

当教室のお問い合わせは、

https://lin.ee/vLhlsJM

を検索してください。個別にご相談できます。

オンラインレッスンも受付中です。