ハーバード流 育脳ピアノレッスンの教科書 年収、学歴、遺伝の音楽の影響について

皆さん、こんにちは。

今まで何度かに分けて音楽に関する論文をお話ししてきました。

今日は、日常においての音楽の影響などについてお話ししたいと思います。

 

音楽の影響

 

音楽の影響で考えられがちなことは、「音楽の環境が良い」「親が高学歴である」などの

優位性ですね。

 

環境説としては、

ピアノを習える家庭は、

  • 親の収入が高い
  • 環境が良い
  • 教育費もかけてもらえる
  • 親が教育熱心

だから、子供の頭が良くなるのでは?

 

遺伝子説

ピアノを習える家庭は

  • 高学歴な親が多い
  • 遺伝子的な問題

だから、子供の頭が良くなるのでは?

 

では反対に、環境に恵まれず、低収入、低学歴といった場合はどうなのか?

 

まさに音楽は

こうした親の優位性にも負けない影響力があったという証明がなされました。

それを今まで論文を交えてお話ししてきたわけです。

 

エル・システマジャパン

 

南米ベネズエラでホセ・アントニオ・アブレウ博士によって始められた社会変革を

目指した音楽教育を「エル・システマ」と言います。

 

家庭の経済状況にもかかわらず、全ての子が無償で集団での音楽教育が受けられる仕組みが原点です。

子供たちが自ら、協調性や、規律を学びながら、目標に積極的に取り組んでいく姿勢を

育んでいくことによって、希望や誇りを持てることを目的としています。

 

この活動は世界的に活躍する、若手指揮者グスターボ・ドゥダメルなど多くの一流音楽家を

排出しているだけでなく、子供たちを犯罪や暴力から守り、学業面も含めてポジティブな影響を

与えてきていることで、ユネスコ、米州開銀等の外部機関からも評価されています。

2016年1月時点で、60位上の国と地域で展開しています。

 

私の住んでいる地域でも数年前に少年少女オーケストラが作られて、私のピアノ教室の

生徒さんも参加していました。

ここで実際にこのオーケストラに参加していた生徒さんたちのインタビューを

ご紹介します。

 

オーケストラに参加して

 

ユース・オーケストラ・ロサンゼルス

 

「私はオーケストラで演奏している時が一番好きです。

自分と仲間が一緒になって素晴らしい音楽を作り出せるからです。

その時には明日の食べ物や、今晩の宿題などの心配を忘れて、自分が弾く

一つ一つの音に集中して、それぞれの音をとうして物語を紡いでいきます。」

 

「違う楽器が一緒に練習し演奏するという過程は、人生そのものではないかと思います。」

 

「私達は、何もないところから来て、何もできないと思われているけど、とても美しいものを

創り出しています。誰でも一生懸命努力して目標に向かっていけば、私たちの様にできると思います。」

 

「クラシック音楽は、私が知らなかった私を見つけさせてくれた。また新しい視点もくれました。

クラシック音楽の世界はとても美しく、それゆえこの世界も美しいと思えます。」

 

などなど、子供とは思えない感想がたくさんあります。

 

音楽があれば、人生は変えられる。

 

脳の構造の変化

 

音楽で脳の構造が変わる?

興味深い研究があります。

 

まずは、聴覚が変化します。当然ですが、音楽を演奏しますので。

聴覚が優れていると、クラスがガヤガヤしていても、先生のお話を正確に聞き取れる様になり、

言葉の習得も早くなり、言葉を理解する力、コミュニケーション能力が優れてくる。

 

さらに、脳構造が変わり、脳内で情報を早く大量に伝達できる。

すごいですね。

ぜひお子さんに音楽のトレーニングを受けさせて、ハイスペック脳を!

 

そして音楽で思いやりのある子・我慢強いが育つ本当の理由。

これは実際にピアノレッスンをしている私も感じることです。

思いやり、我慢強いに関しては、スポーツでも養われると思います。

ですがスポーツには常に、勝ち負けがありメンタルの強さが強調されますね。

 

音楽はまず音が出ます、その音にまず脳が癒され、やさしい気持ちになります。

そして曲を仕上げるまでの努力や忍耐は、多くの曲を弾いていくことで、自然と

養われます。

 

まとめ

 

論文の執筆者の一人である、ハビビ先生のインタビューでは

 

「音楽グループの社会適応能力、時に共感や思いやりの気持ちが高く、

他人の気持ちを理解して同じ気持ちになれる能力が高かった。

この能力は実行機能よりもさらに音楽的能力とはかけ離れていますが

グループで音楽を演奏する時に自分を制して周囲の音を聞き、また指揮者に注意をはらい、

その指示にしたがうなどの行動が、実際には意思決定能力や将来を考える計画性といった脳力まで

もやしなっている。」

また認知機能をうけもつ前頭葉も優れていた。

認知機能は、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力です。

ですから、認知症の患者さんは、感情をコントロールできず、辛抱もできません。

 

ぜひ、お子様に音楽を?

 

まだまだ続きます。

 

ではまた。

 

 

 

 

ハーバード流 育脳ピアノレッスンの教科書 これから未来に向けての音楽事情について

皆さんこんにちは。

今日は9月11日。 忘れることのないニューヨークでの出来事。

そして生まれた多くの歌や音楽。 やっぱり人を癒せたのは音楽でしたね。

 

今日はこれからの音楽、音楽教育についてお話ししたいと思います。

かつては「音楽では食べていけない」と良く言われました。

私も言われてきました。 そして一時的に音楽から離れてしまうことがありました。

でもやっぱり戻ってきました。

 

我が子の将来を考えると、ピアノを習わせても・・・。

という疑問が湧いてきますが、それも過去のことになりそうです。

 

音楽で脳の構造が変わる

 

人には宿命と運命があります。 宿命は持って生まれてきたものです。

例えば両親が高学歴である為に、自分も良い教育を受けることができた。とか

親がスポーツ選手であり自分もその遺伝子を受け継ぎスポーツで活躍できた。

などですね。

 

ですけど、せっかくの良い遺伝子を受けても、その本人の努力や希望がなければ

成立しません。

 

かたや運命は運ばれてきた運ですから、今までお話ししてきた様に、

家庭環境が良くなくても、両親が高学歴でなくても、その本人の意思によって

宿命を変えることもできる、ということです。

 

音楽だけではなく、スポーツなどでも我慢強い人間が育つと思いますが、

今回の論文では、音による脳への良い影響が指摘されていますね。

すなわち脳の構造が変化することです。

 

音楽で起業する

 

雑誌プレジデントのオンライン版によると、AI時代でも消滅せずに稼げる業種の中に

音楽アーティストや教師などがエントリーされています。

AIに取って代わることはできない大切な職業なわけです。

 

昨日も新聞(東京新聞 9月10日)の朝刊1ページのしたの本の紹介コーナーに

「音楽で起業する」というタイトルの本を発見して嬉しくなりました。

その、紹介文を少し書き出しますと、

 

『欧米では、音楽と最新テクノロジーが融合した事業を展開するベンチャー企業が

続々と誕生しています。本書では、日本でも徐々に増えつつある「音楽起業家」たちに、

”何故起業したのか””起業家に必要なものとは何か”といった質問を投げかけ、実像に

迫りました。

流通経済大学准教授 八木良太 著

ということで、これからの時代を生き抜く若いひとの、たくましさを感じます。

がんばれ!  かっこいいです!

 

 

音楽で脳トレ

 

音楽は、左右両方の大脳半球を使っていて、しかも言語よりも広範囲です。

ですから、幼児期の言語習得に聴覚がとても重要な役割を担っています。

言葉と音楽といえば、「お歌」ですね。 歌いながら言葉を覚える方が、ただ言語を習得させるよりも

ずっと楽しいですし効果的です。

 

バレエなども音楽なしでは踊れませんし、最近では音楽を流しながら書道のパフォーマンスを

する方達がいらっしゃいますね。どちらも素晴らしいですよね!

そしていかに音楽の果たす役割が大きいか!

 

ただピアノを弾くだけでも楽しいですが、何かとコラボするのもすごく楽しいです。

自分以外の人と一緒に活動することは、音楽の世界を広げるだけでなく、人生を広げてくれます。

それを証明したのが、映画『ストリートオーケストラ』です。

 

ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、これは実話です。

サンパウロ交響楽団のオーディションに落ちたバイオリニストのラエルチが紹介された仕事は、スラム街の音楽教師。

5分たりとも静かにできない子供たちに愕然とするが、「ギャングがラエルチ先生の演奏に感動して銃を下ろした」と聞いた子供たちは、音楽に興味を抱き、演奏に喜びを覚え始める。

そこから事件があり、展開していくのですが、是非ご覧になってください。

 

今日のまとめ

 

脳を育てる音楽の無限の広がりを、この投稿をしながら日々感じています。

「音楽」が今まで、『お遊び』てきに扱われていた部分がありました。

クラッシックのプロ以外は、ただの趣味で女子がやるもの。

 

でも時代が変化してきました。 それに対してどう生きていくかを

問われる様になりました。 深くて広いですね。 まだまだ続きますよ。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーバード大学流 育脳ピアノレッスン 数多くの論文について 論文の読み方について

皆さんこんにちは。

ここ数回にわたり米国の音楽に関する論文を少しご紹介いたしましたが、

「論文」に触れることがあまりない私にとっては、わかりやすく解説してくださる方が

いらして、良かったと思うのです。

 

これから皆さんが論文を読んでどのようにまとめれば良いのか、

ということも含めておはなしいたします。

 

論文の読み方

 

論文の構成は、大体以下の様に分けられます。

 

表題題名ですね。

著者研究に関わった人達、所属機関、発表年など。

要旨/概要実験全体のまとめ。

序文背景(研究の発端となる社会的背景や問題の所在)、目的、仮説の設定など。

材料と方法実験素材(参加者など)と実験方法

結果実験結果

考察論文の最も本質的な部分、仮説を立証したか。

結論実験目的、結果、仮説を一貫させる。

謝辞今回は訳していません。

引用文献訳していません。

 

上記の様に論文は構成されている様です。

皆さんも参考にして、読んだり、書いたりしてください!

 

そして今回の英文の論文の翻訳、そして現地アメリカでの

ピアノ教育に携わっている、河村なおみ先生のおかげで私も

アメリカにおける音楽教育の立場の違いを、よく知ることができ

音楽に対する考え方にもっと自信を持てる様になりました。

 

音楽は楽しいだけではないが、楽しむことが大切なことや、楽しいだけにとどまらない

深い部分での人に与える影響を知りました。

皆さんは、どうお感じになったでしょうか?

 

追加

 

ここで論文を訳してくださった、河村先生が今回お感じになった、

「脳科学と音楽」の研究の流れを追加しておきます。

 

  • 1990年代: 音楽は脳に良い影響がある、という研究が多く発表された。
  • 2000年代: 反論が多くなった。
  • 2010年代: 反論を踏まえた研究がなされてなお、音楽は脳に良いという意見が多い。

 

そして認知機能と実行機能について。

 

認知機能?実行機能?

 

認知機能と聞くと、認知症を思い出しますが、認知症ではなく認知機能です。

 

認知機能(Cognitive function)

外からの刺激に対して記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断

などをする知的な能力のことです。

実行機能/遂行機能(Executive function)

複雑な課題を遂行する際に決めた、目標の達成のために行動を選択し実行する、

我慢する、ルールの維持や変更に合わせる、などの高度な認知機能のこと。

 

認知機能→実行機能(遂行機能)     認知機能により実行機能へと進んでいく。

ですから、やはり認知機能が衰えると実行することができなくなる、ということですね。

 

まとめ

 

論文の中身は大変濃くて、頭一杯になりますが、無駄なことは一切ないですね。

何かをしっかりと説明するときに論文を参考にすることは説得力を増します。

皆さんも何かの参考になったら嬉しいです。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

ハーバード大学流 育脳ピアノレッスン  実験結果その2 情報伝達システムも優れていた

皆さんこんにちは。

前回に引き続き、南カリフォルニア大学で行われた実験結果の

続きをお話しいたします。

 

2011年から5年間にわたり、ロサンゼルス市内の恵まれない地域の

お子さんに音楽のレッスンを受けさせ、「音楽の脳への恩恵」を追跡調査した結果

の続きです。

 

情報伝達システム

 

認知機能を高める脳内の情報システムも優れていた。

 

  • 灰白質、白質の厚み(神経細胞がある場所が厚い)
  • 脳粱の太さ、(左右の大脳半球の間にある橋が太い)
  • 音楽のトレーニングを受けえると脳構造が変わり、脳内で情報を早く大量に伝達できる。

 

そしてIQテストについてです。

 

IQテスト

 

大変に気になるIQについては、

  • この実験ではIQはグループ間の差異がなかった。
  • 別の実験ではIQと音楽のレッスンが明らかになった。

音楽レッスンを受けた子供の IQは高くなる。

音楽レッスンを受けた大人のIQは高くなる。

長期間の音楽レッスンがIQに良い影響を与える。

 

つまり、音楽の訓練によって、

  • 学校、社会への適応力が向上
  • 学業、仕事によく取り組める
  • 人間関係がスムーズ

 

という結果になりました。

この論文のタイトルは、

「音楽トレーニングを受ける子供の高速聴覚情報処理能力」であり

南カリフォルニア大学の5年間の研究の2年目の中間報告です。

 

結論

 

音楽のレッスンは脳育に貢献し、理想の子供を

育てられる可能性がある。

 

以上がアメリカで出されている論文の結論です。

 

まとめ

 

論文中に何度も出てきましたが、「脳を育てる」ことができる。

ということですね。

 

ここでのレッスンは、オーケストラのように皆で合奏する形態です。(下の写真参考)

一人で弾くピアノと合奏する時では少し形態が違いますが、

音を良く聴く、という点では同じですね。

楽しそうにバイオリンを弾く子供たちは本当に嬉しそうです。

この子供達の中には、「バイオリンを弾いていると、明日に食べる物の心配を

忘れることができた。」と環境的にはあまり良いとは言えない状態です。

 

それでもやっぱり楽しいからレッスンに来る。そして仲間ができる。みな苦しい生活を

している子供たちばかりです。音を共鳴させることで、同じ価値観を体験し、友情を

感じたことでしょう。思いやりも芽生えたことでしょう。

 

それが学校での学業に影響を与えることにもなります。

前向きな気持ちになり、目標を持つようになると、人は変わりますからね。

この実験をヒントに映画も作られました。舞台はブラジルでしたが、もちろんブラジルでも

同じような子供のオーケストラはあります。

 

ピアノでも、連弾というのがあります。

お互いを感じあって弾かないと、いまくいきません。

2人で引くと楽しく、また4本の手で奏でる曲はスケールの大きなものとなります。

ですから連弾は経験すべきことですね。

 

きちんとした実験より導き出されたこの結果をしり

私は自分の仕事に誇りと大きな責任を感じるようになりました。

今まであまり知られなかった論文を知り、より多くの方に知っていただきたいと

思い、お話しさせていただきました。

 

このシリーズはまだ続きます。

 

ではまた。

 

 

ハーバード大学流 育脳ピアノレッスン 聴覚の重要性 アッサル ハビビ心理学教授のお話しなど

皆さんこんにちは。

 

大きな台風が九州を北上してゆきました。

ここ関東でも時折激しい雨と風で、台風にあわれた地域の皆様の

一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 

さて今日は、「幼児期の聴覚の重要性」などについて

お話ししていきます。

 

幼児期の聴覚の重要性

 

渕上達夫著「事象関連電位からみた小児の認知発達」

 

  • 聴覚」は単なる聴力を意味するものではない
  • 幼児期に言語としての音の理解のために必要な能力
  • 音に気づき、音の強さ、種類、音色、高低、リズムなどを認識し区別する複雑な機能
  • 聴覚の発達に伴って言語理解の能力が飛躍的発達を遂げる
  • また音の感度、方向性、弁別、認知力も著しい発達を遂げる

(幼児期は雑音の中から重要な音を聞く力などをつける

 

人間は生まれる前から聴覚があります。

生まれてからは聴覚を頼りに、周りを認識していきます。

そして人がなくなる時も最後まで聴覚は衰えないそうです。

 

言葉を覚えるのはもちろん、その聞こえてきた音で、色々なことを

認知してゆくのですね。

 

聴覚の重要性

 

「一次聴覚野」 Wikipediaから

 

  • 聴覚野はヒトにおける言語、音楽の処理の神秘的な要所
  • 右大脳半球の一次的聴覚野は調性音楽に対する感受性が高い
  • 左大脳半球一次聴覚野は音声言語の音の僅かな違いをキャッチ
  • 前頭前皮質内でも音を捉えて、共鳴する音、音の周波数、音に対して活性化し、負の感情を抑制する
  • 音楽によって人々の魂が安らぎを得るメカニズムとして考えられるかもしれない

音は人を癒すということでしょうね。

聞こえてきた音楽が楽しいリズムなら、人は楽しさを感じ思わず笑顔になります。

聞こえる音楽がやさしい音色なら、人は気持ちが落ち着くのです。

 

よく、音楽を勉強できる環境は家庭が裕福で、ご両親が高学歴で、だから勉強もできてピアノも

上手なんでしょう。という意見もあります。

それに関して2011年から南カリフォルニア大学で追跡調査が行われました。

 

5年間の追跡調査

 

南カリフォルニア大学での2011年から5年間の追跡調査。

 

  • ロサンゼルス市内の恵まれない地域の6歳から7歳児を募る。
  • 地域により両親の学歴、年収などのバックグラウンドが異なる。
  • 3つのグループに分けて脳の成長を観察する。

 

  1. 音楽のトレーニングを受けるグループ。バイオリンのグループレッスンだけで、今まで音楽のレッスンを受けたことがないことが条件。 レッスン代は無償、バイオリンは支給する。
  2. スポーツのトレーニングを受けるグループ。無償。
  3. 上記の2つのトレーニングを受けないグループ

 

この追跡調査の目標は、音楽が子供の成長発達にどう影響するのか解明する。

 

  • 学業成績への影響
  • 脳の認知能力の発達への影響
  • 社会性、情緒的な発育への影響

 

調査内容は

  • 言語能力
  • 認知能力(集中力、記憶力、脳の実行機能)
  • 社会適応能力(共感力、思いやり、友達関係)
  • 脳構造

調査開始時に全員がほぼ同じ状態であることを確認し

一年ごとに同じ実験方法で再度調査し、グループごとの

傾向を調べる。

 

この脳構造検知のために

  • MRIを用いて被験者全員の脳構造を画像処理
  • 脳波測定。電極をつけたキャップをかぶって脳内の電気活動を測定する。

 

その実験結果、音楽グループは聴覚が優れていた。

  • 音のピッチ、リズムの違いを識別できた。
  • 第3者のリズムを真似する能力がある。
  • 音情報の処理スピードが速い。
  • スピードは8、9歳で、ほぼ大人のレベルだった。
  • 他の音楽情報処理能力も優れていた。

言語を聞いて理解する能力

コミュニケーション能力

 

つまり、

  • 音楽の訓練を受けた子供たちは教室内で雑音があったとしても
  • 先生の話を他の子供より、より正確に早く聞くことができる。
  • 3〜4歳時で音楽的リズムを打つ訓練を受けた子供は、そうでない同年代の子供より
  • 言葉を早く習得する。

つまり学業成績に良い影響があり得る。

 

そして実験結果として、前頭葉も優れていた。

 

  • 前頭葉は認知機能を受け持つ
  • 認知機能とは、記憶、思考、理解、計算、学習、言語
  • 判断、計算、感情のコントロールなどの知的な能力。
  • 人が社会的、自立的、創造的な活動を行うのに非常に
  • 重要な機能とされる。

 

今日のまとめ

 

まだまだ実験結果の続きがありますが、今日はここまでにします。

今回は結構重かったですね。

実験結果が多岐にわたりましたので、この続きはまた次回にいたします。

 

ではまた。

 

 

P.S

当教室のお問い合わせは、

https://lin.ee/vLhlsJM

を検索してください。個別にご相談できます。

オンラインレッスンも受付中です。

 

 

 

 

 

脳科学と音楽とピアノ ハーバード流育脳ピアノレッスン 「習い事はピアノだけでいい」

皆さんこんにちは。

昨日はすごい雨と雷で、皆さんの地域はいかがでしたでしょうか?

私も自宅の雨漏りに絶句しました。

 

さて今日から何回かに分けて「ハーバード流 育脳ピアノレッスン」

何故ピアノが育脳に良いのかについてお話しさせていただきます。

 

ピアノの先生の仕事

 

ピアノ教育学(Piano Pedagogy) というクラスがアメリカの大学にはあるそうです。

そして、ピアノの先生という仕事はどういうことをする仕事か、ということを

次のようにいっています。

 

ピアノの先生はピアノ教育を通して

* 音楽愛好家、音楽のプロを育てる仕事です。

* 次世代を創造する仕事です。

* 生徒さんたちの育脳に貢献する仕事です。

* AIにはできない仕事です。

 

音楽愛好家、という表現は「音楽と知的に関わる」人のことですね。

教養のある人格者とも言えます。

 

ですから単に「お稽古ごと」ではなく、「育脳に貢献できる仕事」として

教える側もまた人格者であり、知的に音楽とか関わらなくてはなりません。

 

AI時代の職種

 

今、時代はAIの時代に急加速しています。 次世代に活躍する生徒さんたちも、この新しい時代に

生きていかなくてはなりません。では、これからの仕事はどう変化していくでしょうか。

 

時々お店で買い物や食事をするときに、今まで人がしていた仕事をAIが代わりになって

働いています。 注文をとったり、お会計をしたり、人件費が減りますが

働く場所が減っていくことになるわけです。

 

そこで次世代でも消滅せずに稼げる職種10とは

(PRESHIDENT Online 2018/1/15)

1 弁護士

2 プロデューサー

3 医師

4 宗教家

5 経営コンサルタント

6 バーテンダー

7 音楽アーティスト

8 教師

9 カウンセラー

10   デザイナー

 

何と音楽アーティストや教師、プロデューサーが入っています。

もちろん、これらの仕事も今では部分的にAIを導入していますね。

例えば、遠隔操作で手術をするロボットとか、

初音ミクなどの『ボーカロイド』です。

 

教育界もオンラインで授業したり、またピアノのレッスンもできます!

ですから次世代に乗り遅れないように私も必死です。

 

そして、ピアノのレッスンは理想の子供達を育てられる可能性がある。

 

体験できること

 

何故なら、レッスンを通して子供たちが体験できることがたくさんあるからです。

それらは、

* 大人は自分を愛し助けてくれるもだと知る。(信頼感)

* 大人との接し方を学ぶ。(社会性、協調性)

* 何かをやり続ける。(責任感、忍耐力、継続力、計画性)

 

などです。もっと細かくすると。

 

# 曲の習得を通して判断力、決断力を養う

# 何かをやり遂げる喜びを体験する(達成感、幸福感)

# 失敗を通して自分を知り、認め、対策や感情のコントロールを

学ぶ (謙虚、自制、解決力、人の痛みが分かる)

# 他の生徒さんたちと接する(友情、連帯感、協調性)

# 自信を持つ

# 自立する力をつける

 

などです。ですからピアノは子供の脳育に貢献します。

脳科学の研究によれば、ピアノのレッスンは人格形成と学業の

成功に役立ちます。

そして何より、たくさんの論文が発表されています。

 

音楽のレッスンがなぜ脳に良いのか

 

さていよいよ、こういう訳でピアノのレッスンは脳に良いのか

脳科学の発展からお話ししていきます。

 

1970年代  CTスキャンの発明により生きている人間の脳の動きを見られるようになった。

1992年   MRIの開発により脳内の血流の動きと活動領域が分かるようになった。

2013年   脳の活動地図を作り始めた。

2017年   記憶に関する研究が前進し始めた。

 

この進歩により、『右脳は感覚、左脳は思考』は過去の話になりました。

# UCLA  音楽学部の学生たちが音楽と英語を聞いた時の脳活動

によりますと

# 音楽と言語は同じ場所で認知

# 左右両方の大脳半球を使用

# 音楽の方が脳を広範囲で使用

 

ということがわかりました。

 

まとめ

 

今日のまとめとしては、ピアノはかつて『お稽古ごと』の一つで

あったが、近年の脳科学の発展により、ピアノや音楽の脳に与える影響が

はっきりわかってきたために、人格形成にも大切なものであることが

理解されるようになってきた。

 

ということですね。

さて次回はもっと詳しく掘り下げてお話しいたします。

 

ではまた。

 

「自宅での5歳男子のレッスン風景」

記憶力が飛躍的に進歩しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大人のピアノ ハーバード流 育脳ピアノレッスン その3 リベラルアーツと科学 

皆さんこんにちは。

今回はハーバード大学にとって最も中心的な教育理念であり、

目標である、リベラルアーツと科学の教育についてお話ししたいと思います。

 

ハーバードの学生達は世界に貢献できるようになる前に、

まずはリベラルアーツと科学の教育をとうして広い知識の

基礎を学び、比較分析学、判断力、表現力を得るのです。

 

カテゴリー

 

「ハーバード大学は音楽で人を育てる」によると、

ハーバード大学の一般教養科目はカテゴリーに大別されています。

 

美学的・解釈的理解

文化と信念

経験的・数学的思考

論理的思考

生態系の科学

物理的宇宙の科学

世界の諸世界

世界の中心のアメリカ合衆国

 

この中の「美学的解釈的理解」カテゴリーの中に芸術関連科目

が含まれています。

このカテゴリーの目的は、文学・絵画・彫刻・建築・音楽・映画・

舞踏・宗教・装飾などの文化的表現を理論的かつ批判的に解釈し

芸術の世界と知的に関わり合うこと。

 

教養人

 

「芸術の世界と知的に関わること」

これこそが教養人であるということですね。

なんか、かっこいいですね。でも教養を身につけるって結構大変!

 

ですから芸術科学学部の学生達は、それらのクラスを

満遍なく履修しなくてはなりません。

それだけ音楽の授業の価値を感じていることなのでしょう。

日本の大学にも、教養科目がありますが、ここまでではないですね。

私自身も学生の頃、「音大にも教養課程があるのか」と思いましたが、

あるとないとでは大違い、社会に出たときにわかりました。

 

スポーツ選手や科学者など、人としてバランスが取れている人は

音楽等でバランスを鍛えた結果、教養人としても優れた人間形成を

されたのではないでしょうか。

 

音楽は数学系?

 

アメリカでは音楽学部が総合大学にあり

コロンビア大学、ニューヨーク大学、マサチューセッツ工科大学

スタンフォード大学、イエール大学にも音楽学部があります。

 

マサチューセッツ工科大学に音楽部があるのは意外です。

でもあの、アインシュタイン博士は、バイオリンが大変お上手でした。

「相対性理論」を説明しても理解できそうもないと思い

バイオリンを弾いた、というお話は、とても素敵ですね。

 

金澤正剛著「中世音楽の精神史」によると

リベラルアーツとは、自由7科とも呼ばれ、言語に関わる三科目

(文法・修辞学・弁証法)と数学に関わる四科目(算術・幾何・天文・音楽)

があり音楽は後者に属している。

 

音楽は幾何や天文学と同じく数の理論で説明されるもので、

古代ギリシャ思想を源流としたキリスト教的世界の調和を

象徴していた。

 

中世の大学においてはこの自由7科の要素を引き継いだ

教養学が教えられており、音楽の授業では専らこの理論書が使用

されていた。

 

ということで、音楽は数学系なんですね?

音楽と数学は何となく近いと思います。

私は数学が苦手でしたが、父は数学と物理の教師でした。

音楽が大変好きで、ギターを習ったり、オーケストラ音楽をよく聞いていました。

 

バイオラ大学

 

米国バイオラ大学のピアノ講師でいらっしゃいます

河村まなみ先生によりますと、バイオら大学の場合

 

芸術科目(音楽・美術のいずれか)は全学生必須だそうです。

また音楽一般教養クラスがあるそうです。内容は、

(音楽史入門・ピアノクラス、など)で経験があれば

専門クラスやレッスンも受けられるそうです。

 

音楽各部生出なくてもオーデイションに通れば、

合唱団、オーケストラ、吹奏楽団に参加できて、

奨学金がもらえる場合もあるそうです。

 

また音楽学部主催の演奏会も見ることができて、

専攻(メジャー)、副専攻(マイナー)という学位を

とることもできるそうです。

 

いいですね。留学したくなります。

一般の学生さんにもこんなに音楽を学ぶチャンスが

あって、それだけ音楽の必要性を感じているのですね。

 

まとめ

 

 アメリカの音楽教育と

日本の音楽教育との違いに気づき

日本の個人のピアノ教室の先生たち

が全てを背負い、ピアノ指導をしている感じを受けます。

次回は育脳に関してお話しします。

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

育脳とは? 音楽が効果的な理由について解説します。 そして大人の脳活にも音楽が良い。

こんにちは。

今まで3回にわたり、ハーバード大学などで実践されている

音楽教育についてお話ししてきました。

 

今回は現在日本でも「育脳」や「脳活」が興味を持たれていますので、

その辺りについて私の経験を交えてお話ししたいと思います。

 

育脳

 

お子さんが生まれて、最初は可愛いだけで充分ですが少しずつ

気がかりになってくるのが、「お稽古ごと」「しつけ」「お受験」

などではないでしょうか。言い出したら、もっとあると思いますが。

ご自分のお子さんを大切に思うからこそ、親はいろいろと悩むのです。

 

日本にも育脳教育や英才教育は実践されています。

東京都内にはいわゆる「英才教育の塾」や「お受験のためのスクール」

がありますね。 お近くにあって通えそうな場合は良いですが、

都心以外にお住まいの方、(ほとんどがそうでしょうか)

にとっては通えることができません。中にはお子さんの将来を考えて

シンガポールに移住する方もいらっしゃいます。

 

これには経済的な問題や、住居を移すことができる場合に限られて

誰でもできることではありませんね。

 

では地方に住んでいる人たちは育脳など、できないのか。!

そんなことはありません。

1つには、インターネットの普及により、通わずに受けるチャンスが広がったことや

塾だけでなく、育脳のやり方は多岐にわたってきていること、などがあります。

 

育脳ピアノ

 

そしてその一つに『育脳ピアノ』があります。

昔から、何となく言われてきた、指先を鍛えるのは頭に良いらしい。

ということを脳科学者や教育評論家などの先生たちが、エビデンスをもとに

発言されるようになってきました。

 

アメリカのでは高校生全国模試の結果から、「音楽教育を4年間とった学生は

一年半以下しか取らなかった生徒より平均点が高かった。」

という研究が発表されています。

高校生になるまでの間に4年以上、音楽教育を受けてきたことになります。

 

この音楽教育とは、日本の学校の音楽の授業とは少し違います。

小学生のうちから、学校内でピアノのレッスンを受けることもできるし、

テストにパスできれば、ブラスバンドなどに入ることができます。

ですから積極的に音楽を追求した年数が何年あったか、が問題です。

もちろんこの、ピアノや器楽の演奏などは、内申書にプラスになります。

中には、「医学部に入りたいので、ピアノを教えてください」と申し出てくる生徒さん

もいるそうです。

 

育脳音楽

 

日本では中学生の部活動が盛んなために、ピアノをやめてしまうことがありますが、

ピアノは小さいうちから始めないと弾けるようにならない、とか

育脳のためのピアノレッスンは6歳まで、という観念が強いせいではないでしょうか。

 

育脳ピアノは小学校入学までしかできない、ではなく続けることの方にメリットが

あるように感じます。なぜなら「音は脳が一番喜ぶものだからです。」

譜面を読み、頭で考え、音を聞き、指先に伝える、この一連の動作は

理屈ではなく体験しなくては理解できません。すごく頭を使います。

そして大変なピアノ演奏ですが、曲が仕上がったときの「達成感」「充実感」は、

小さな成功体験となり、自分に自信が持てるようになってきます。

この小さな、「成功体験」は音による「癒し」を伴うので、大変に満足します。

 

脳活

 

よくシニアの方向けの言葉に、「脳活」があります。

若い頃は受験勉強したり、スポーツしたり、徹夜で仕事したり、力一杯遊んだり、

エネルギッシュに活動していましたが、だんだんと勉強もしなくなったり、体を動かすのが億劫になったり、

徹夜なんてとんでもない、遊ぶのも疲れるし、などと活動が消極的になっていくのは自然ではありますが、

その後に「介護される立場」になっては、いけません。

 

そのための、「大人の塗り絵」とか「大人の計算ドリル」なども

出版されています。 どちらも手先を使い、頭を使うことですね。

それなら、ピアノはいかがですか?

 

子供の頃から習わないと、ピアノは弾けるようにはならない、というのは

ありません。 この固定概念が今まで習いたかったけど、ピアノ教室に行けずに

悶々としていた大人の方達ではないでしょうか?

 

若い頃に好きだった曲をピアノで弾く、これはもう、何とも言えない気持ちになります。

この気持ちは、若い人にはわからないと思います。

音楽は、時間と空間を超えてしまうのですから。

この体験を大人の方には、ぜひ味わってきただきたい、と思っています。

 

習うより慣れろ、との言葉どうり楽しくなってしまいます。

何か始めたいな、と思ったら「ピアノやってみたい」という気持ちを

心に押し込めないで、チャレンジしてみてください。

人生が変化していきますよ。

 

ではまた。

 

大人のピアノ ハーバード大学は「音楽」で人を育てる その2 『リベラルアーツ』とは

皆さんこんにちは。

今日は前回に引き続き、アメリカでの音楽教育の考え方についてお話しいたします。

 

日本で音楽を勉強しようと思ったら音楽大学にゆくとか、音楽学校に学びにゆく、

ということになるでしょう。

 

もちろんアメリカにも音楽学校はありますが、日本ほど多くなく、総合大学のなかに音楽学部がある、

というのが一般的です。 ですからバイオリニストの五島龍氏はハーバード大学に進学されましたね。

五島さんはインタビューの中で、「ハーバードには、ものすごく音楽家がいる」と言っておられました。

 

ハーバード大学の創立は1636年で、初めて音楽学部を創設したのはイエール大学で1890年です。

その後の1896年にコロンビア大学でリベラルアーツ(音楽人文科学)が創設されました。

 

リベラルアーツ

 

日本でも「リベラル アーツ」のある大学がありますが、

一般教養的な感じでしょうか?

 

アメリカでのリベラルアーツの目的としては

[全人格的教育を目指す]、ことです。 ですからリベラルアーツを全米で初めて創設した

コロンビア大学では、音楽は必須の授業となっています。

 

この音楽の授業には、グレード試験  MTMA(1〜10段階)があります。

9からは大学生になるので、1から8までを高校生までにうけることになります。

内容は、 『実技 理論・音楽史 聴音 初見』 になっています。

 

それ以外にも、社会奉仕活動のクレジットは大学の内申書にプラスされるために

ピアノの演奏を、デイサービスのサロンなどでボランテイアとして披露します。

 

スタンフォード大学

 

ハーバードと並んで名門大学である、スタンフォード大学では、

「音楽が脳の注意力を高めさせることを発見した。」

それは音楽が脳内の注意力、集中力、計画性、予想力などを高めるからだそうです。

そうですね、私も同感です。ピアノに限らず、器楽は練習の段階から

注意、集中、計画して、予想を立てることが必要ですから。

 

そして何と言っても、耳が育つことが挙げられます。

音を聴くことを常に注意していますから、音には敏感になります。

ですから学校でも、国語や英語の音読が好きになります。

私も音読は大好きでした。

 

音読は文字だけでなく、音を読むことも含まれます。

音名で歌を歌うとか、リズムをつけて歌うとかを、練習時に行って

いますから、皆さん耳は良いです。

 

ですから英語の発音も良いです。微妙な音の違いを聞き分けられますから。

私の教室の生徒さんたちも皆さん英語は得意です。

 

この音読は、いわゆるアウトプットですから、インプットだけでなく

アウトプットの大切さを知ることになります。

学校のお勉強はインプットが多いですね。でも実社会で役立つことはインプットしたことを

アウトプットすることですよね?

 

また音楽は算数的とも言われます。

1小節の中に何拍分音が入れるか、など数字の概念が必要です。

 

リベラルアーツ

 

リベラルアーツとは、ギリシャ ローマ時代に生まれた理念で

「人が持つ必要がある実践的な知識、学問」とされており音楽の他に、

文法、修辞学、論理学、算術、幾何、天文、合わせて7科のことを言うのです。

 

バランスの取れた人格形成を目指す、全人格的教育であるので

総合大学に音楽学部があるそうです。

ですからアメリカに於いて音楽を専門的に学ぶということは

ここ100年来年の傾向に過ぎなかったそうで、今は多くの教科と並行して

音楽が存在する形が主流になっているそうです。

 

ハーバード大学

 

現在ハーバード大学では、学部生徒数6600名の約半数にあたる

3000人以上が何らかの芸術活動に携わっているそうです。

中でも音楽活動は活発でキャンパス内では年間薬450の学生コンサートが

行われているとのことです。

 

五島龍さんが「ハーバードには音楽家がいっぱいいる」ということですね。

それと五島さんはこうもおっしゃっています。

「音楽を勉強するのに音楽大学に行く必要はない。行っても何も学ぶことがない。」

これは、幼い頃からアメリカで暮らしてきた彼が言える言葉ですね。

 

まとめ

 

今回のまとめとしては、リベラルアーツがなぜ必要なのか、ということでした。

次回は、その一般教養科目のカテゴリーなどについて

お話ししたいと思います。

 

ではまた。

 

 

大人のピアノ ハーバード大学は「音楽」で人を育てる(一般書)

皆さん、こんにちは。

私は今回、夏休みの間に「ハーバード流 育脳ピアノ レッスンの教科書」のセミナーを

受講しました。

 

以前より、ピアノは脳に良いと漠然と言われていましたが、

アメリカでは具体的に効果を発表しています。

説得力があって、なるほどと思いましたので少しお話しします。

 

音楽教育と学業

 

 

学業は大切ですから、ピアノばかりを弾いていては成績は上がりませんが、

統計上音楽のクラスを4年間とっていた生徒は、1年半以下の生徒よりも

平均的に、総合点が92点高かった。

ちなみに、このテストの総合点は2400点だそうです。

 

このように数値化されると納得できますね。

勉強中の気分転換にも良いのでは無いでしょうか?

 

出席率

 

音楽の授業はアメリカでは、無い学校も存在していて、私立校には

音楽の授業はほとんどあるそうです。

そして学校内でピアノのレッスンを受けることもできるのだそうです。

良いですね。わざわざピアノ教室に通わなくてもいいのです。

音楽の授業があると学校に行きたくなるでしょう?

体育が好きな子供が運動会が好きなように。

 

成績

 

なぜ英語や数学の成績に影響するかというと、

まず耳が育つからです。 ピアノはじぶんの音を良く聞いて弾かなくてはなりません。

語学の習得にはリスニングがありますが、これは音楽やっている方は本当に発音良いです。

そして国語の音読も得意になります。

 

算数、数学については、数の概念が音楽には不可欠なので、

数学的な部分が好きで、良く理科系の方もピアノが好きだったりします。

お医者さんで音楽好きな方々、そして楽器を演奏される方々、意外と多いように思います。

 

まだまだ続きがあります。

今回はこの辺で。次回はリベラルアーツについて

お話ししたいと思います。

ではまた。