音楽の効果や恩恵について ハーバード大学流 育脳ピアノレッスンの教科書

こんにちは、大きな台風のためか、あいにくの雨模様です。

太平洋側の地域の方は、これから来ると思われる台風に備えてください。

 

では今回は、音楽の効果や恩恵の2番目からです。

音楽の効果・恩恵

 

2番目の音楽の効果、恩恵として人々が感じているのは

社会的絆と帰属感を保つのに役立つということでした。

 

音楽は自分が特定の社会集団に属していることを感じるのに役立ちます。

音楽は友人とのつながりを感じさせ、他人の考え方を教えてくれます。

 

人々は音楽を通して友達に浸親しみを感じ、自分のアイデンティティーを見出し

価値観を他人と共有し、自分の社会環境に関する情報を収集することができます。

 

気分転換

 

3番目の音楽の効果、恩恵として人々が感じているのは、

バックブラウンド・エンターテインメントとして、および気分転換を

助けてくれるということです。(例えば、音楽は素晴らしい娯楽であり、気晴らしになります。)

そして心理的に前向きになり、ポジティブに慣れます。(例えば、音楽は私を元気にすることができます。

音楽は私をリラックスさせてくれます。音楽は私をより注意深くします。)

 

モチベーションに影響することから、スポーツ選手などは試合前に音楽を聞き、

リラックスして、モチベーションを整えます。

 

創造性・創作意欲

 

創造性を刺激する

あなたの創造的な能力を発揮するために、クラシック音楽を聴いてください。

クラシック音楽を聴くだけで、すぐに創造性が生まれるわけではありませんが、

創造性を高めるのに役立ちます。

 

次回ブレーンストーミングが必要な時は、モーツアルトやバッハを聞いてみると

別の角度から考えられるかもしれません。

 

生産性を向上させる

 

月曜日の朝って気が重い時がありますよね。そういう時には、生産性を高めるために

クラシック音楽を聴いてください。

一連の調査により、音楽によって反復作業がより楽しくなることが

証明されています。

 

メリーランド大学の研究者が行った研究では、診察室でのバロック音楽が

放射線科医の公立と正確さの向上に役立つことがわかっています。

 

重要なプレゼンテーションのために、詰め込み勉強が必要な場合でも

単に安眠したい場合でも、クラシック音楽が役立ちます。

しかし私たちの言葉だけを信じてはいけません。

是非試してみて、クラシック音楽を聴くメリットを教えてください。

 

TEDxPerthより

 

Alan Harvey氏による、「Your brain on music 」によりますと、

音楽は、歌、知的障害、教育にも良いと紹介されています。

さらに興味深いのは、「オキシトシン」と呼ばれるホルモンは、

人々が一緒に歌うと、血中に増加するということです。

 

例えばアルツハイマー型認知症の方々、また知的障害にも音楽が有効です。

そして子供の社会適応能力、認知機能の発育に亜音楽教育が効果的という

研究は後を経ちません。

 

クラシックの驚きの効果、いかがでしたか? そしてさらに、

 

医学分野の可能性

 

医学の分野での音楽の可能性がどんどん増していっています。

上記の、ジョンホプキンス大学の動画は、このブログからはみられませんが、是非検索してみてください。

 

てんかんの患者に毎日モーツアルトの曲を聴いてもらう実験により、

「モーツアルトの曲がてんかんの発作を減少させる可能性がある。」

ことが判明しました。

 

この発見により、てんかんの症状を改善させ、患者の生活の質を向上させられる

治療法が見つかると期待されています。

てんかんとは、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な刺激により

痙攣や手足の突っ張りといった発作が引き起こされる神経疾患です。

 

全世界に5000万人の患者がいると推計されており、

神経疾患の中では最も一般的なものだと考えられています。

 

これまでの研究により、モーツアルトの曲と、てんかんの発作の頻度には

関係があることがわかっていましたが、それが単に聴覚的な刺激の効果なのか、

モーツアルトの曲に転換の発作を抑える効果があるのか、はっきりとはわかって

いませんでした。

 

そこで、カナダのクレンビル・ブレイン・インスティチュートの研究者である

Marjan Rafiee氏らの研究チームは、26~75際の転換の患者13人に

モーツアルト曲を聞いてもらう実験を行いました。」

 

研究チームは、まず参加者を2つのグループに分けて、1つ目のグループには

モーツアルトの「2台のピアノの為のソナタ ニ長調 第1楽章 K.448」

の最初の6分30秒を3ヶ月間にわたり毎日聴いた後、同じ曲のメロディーの順番を

入れ替えた上にリズムを編集した「スクランブル版」を同様に3ヶ月毎日聴いてもらいました。

2つ目のグループには逆に、「スクランブル版」を3ヶ月間聴いてから、原曲を3ヶ月間聞きました。

 

研究チームが実験に「2台のピアノの為のソナタ」の第1楽章を用いたのは

この曲の長さがちょうどよかったことと、過去の研究によりこの曲に含まれる

リズムが転換の治療に役立つ可能性が示されていたことが理由とのことです。

 

実験期間中の各参加者には、発作の頻度を記録する日記を作成してもらいました。

また、治療薬が実験に影響しないように、実験期間中は飲んでいる抗てんかん薬などを

変えないようにしてもらいました。

 

この実験の結果、「2台のピアノの為のソナタ」の原曲を聴いている最中の参加者は

発作の頻度が明らかに少なかった、とのこと。

またこの効果は同局の「スクランブル版」を聴いている最中の参加者にはみられませんでした。

 

今日のまとめ

 

今回も少し長くなりましたが、いかがでしたか。

すごいですね。これを日常に取り入れることが、もはや必然的ですね。

まだ続きます。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストレスが減る・痛みを和らげるクラシック音楽 驚く効果があります。

こんにちは!

お元気ですか?

 

さて、今まで音楽が脳に与える影響などをお話ししてきましたが、実はクラシック音楽は

心身に良いらしい、ということで今日はストレスと痛みなどについてです。

 

ストレスと痛み

 

ストレスレベルを下げる

特にストレスを感じている場合は、クラシックの曲を聴いてください。

ある研究では、クラシック音楽を聴いた妊娠中の女性は、妊娠中にストレスを感じる

可能性が低いことがわかりました。

 

科学者は、クラシック音楽の速さは心臓の鼓動の速さに近い為に、不安と鬱の両方を和らげる助けをするという

見解を示しています。

妊娠中の女性を2組に分け、第一グループの116人には4枚のCDを渡し

第2グループにはCDを渡しませんでした。 各CDは30分の音楽が入っていて

1枚目のCDには子守唄、2枚目はクラシック音楽、3枚目は自然音、4枚目は

中国で一般的な童謡や「キラキラ星」などの子供用の曲をアレンジした音楽を収録しています。

 

女性たちには、2週間、毎日1枚以上のCDを聴くようにしてもらいました。

結果は、音楽を聴いたグループの人々が、ストレスのレベルや、落ち込んだり心配している度合いが、

はるかに少ないことを示しました。

 

チェン教授は、次のように述べています。

「音楽グループ」は、わずか2週間でストレス、不安、抑うつを大幅に軽減しました。

 

う〜ん、これは中国人の妊婦女性への、研究ですね?

 

痛みを和らげる

 

タイレノールなどの鎮痛剤に手を伸ばす代わりに、バッハまたはベートーベンの

プレイリストを再生することを検討してください。

複数の研究により、クラシック音楽を聴くことで痛みを和らげることができることが

示されています。

 

ロンドンの研究者によると、クラシック音楽を聴く患者は、鎮痛剤の使用を大幅に

減らしました。

 

例えば音楽によって脳内に発生する良い化学物質やホルモン、また免疫力アップの事実です。

感情的ピークを待ち構えている時に「ドーパミン」と呼ばれる神経伝達物質が脳内に放出されます。

また、複数の人で合奏する、アンサンブルに参加すると、「コーチゾル」が増加し

痛みの感じ方が減ります。

 

音楽・クラシックは体にいいんですね。

 

うつ病抑止

 

うつ病を抑止して、幸せを感じる。

 

うつ病と闘う

 

気持ちがひどく落ち込んでしまった時、ドーナツに手を出す代わりに

クラシック音楽を選びましょう。

 

クラシック音楽が、うつ病と憂鬱を和らげるのに役立つことが、いくつかの研究で

証明されています。

実際、メキシコの研究では、クラシック音楽を聴くことで、うつ病の症状を緩和できることが

わかりました。

25歳から60歳の79人のうつ病患者を2つのグループにランダムに分け、

第一グループには音楽療法としてクラシック音楽とバロック音楽を聴いてもらう、

第2グループには行動療法に基づく心理療法を受けてもらいました。

 

音楽療法のグループは毎日50分音楽を聴いてもらい、それを8週間続けてもらいました。

その結果、音楽療法グループは心理療法グループよりも鬱症状が少なく、

フリードマン・テストで統計的に有意(2つのグループの数値に大差がある)と証明されました。

 

低および中程度のうつ病の患者は、音楽を使用して心理的サポートの効果を高めることが

証明できたのです。

 

幸せにする❤️

 

今、良い気分ではなく、そこから抜け出したいですか?

クラシック音楽を聴くと、ドーパミン分泌が増加し、脳の報酬系が活性化されます。

実際2013年の調査では、音楽は人々をより良い気分にさせるのに役立つことがわかりました。

第一の音楽の効果・恩恵として人々が感じているのは、自分が一人で音楽を聴くときの恩恵です。

自己への洞察を助ける、(例えば、音楽は自分のことを考えるのに役立ちます。)

感情や感傷的な気持ちを助ける(例えば、音楽は感情を伝える。)

没頭できる(例えば、音楽を聴くと外の世界のことを忘れさせてくれる。)

現実逃避できる(例えば、音楽を聞きことで目の前の問題をうまく対処できると信じられる。)

慰め(例えば、音楽は、私が悲しい時に慰めを与える)、と意味づけて、(音楽は私の人生に意味があると思わせてくれる。)

 

このように音楽は、自己認識を助け、人々が、自分が誰なのか、どうなりたいか、そして

自分の道を切り開くにはどうしたら良いか、などを考えるのに役立ちます。

 

今日のまとめ

 

少し長くなりましたので、2番目の効果については、また次回にします。

 

今日の音楽(クラシック)が人の心に与えるものは、共感できますね。

私的には、クラシック音楽だけでもないと思いますが、ゆったりとしたリズムの音楽が

良いと思います。 そして、言葉がないほうが想像力はますと思います。

 

クラシック音楽が苦手な方も多いかもしれません。

特に若い方は、激しいリズムを好みますから。

それでも、落ち込んだ時にはクラシック(ゆったりとした)を聴いてほしいです。

BGMとして流しておくのも効果あります。

 

家事に追われるお母さんたちにもおすすめです。

是非、生活に取り入れてください。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶力が増す・脳の機能が増す クラシックを聴くと効果があること その3

皆さんこんにちは。

 

関東では、秋晴れの日が続いています。

人は気圧や湿度により体に変化が出るそうです。

人は自然の一部なのですね。

 

ですから今の陽気は、心身ともに良いわけです。

心も体も爽やかでずっといきたいです。

 

クラシックを聴くことでどんな効果があるのか、今日もお話ししていきます。

 

10の驚く効果

 

前回では、血圧が下がる・安眠効果についてお知らせいたしました。

本日は、記憶力がます・脳の機能が増すについてです。

 

記憶力を高める

モーツァルトを聴くことが記憶力の向上に役立つことをご存じですか?

クラシックの作曲家の音楽は脳はの活動を増大させた。(こちらから引用)

この研究によると、モーツァルトの音楽を聴いた人々は、記憶に直接関連している

脳は活動の増加を示しました。

 

もし大きなスピーチやプレゼンテーションを覚える必要があるときは、

モーツァルトをバック・ミュージックにしながらプレゼンの練習をすることをお勧めします。

 

研究者は若者と高齢者にクラシック音楽を演奏しました。

モーツァルトの L’allegro con spirito を聴くと脳の活動に変化が生じた。

記憶、認知、問題解決に関連する脳活動を引き起こした。

ヴェートーベンの「エリーゼの為に」は、重要な変化を示さなかった。

効果は若年成人と高齢者で最も顕著でした。

 

ローマのサビエンツア大学の研究者たちは、「これらの結果は、モーツアルトの音楽が注意と

認知機能に関連する神経皮質回路(脳内の神経細胞の回路)を活性化することができるという

事実を表しているのかもしれません。」

 

youtu.be/GPM5SsbB0NI (モーツアルトの実験に使用された曲が聞けます。)

2大のピアノ・ソナタ ニ長調 第1楽章 K.448, K6.375a

「のだめカンタービレ」の中でも使用されました。

 

知力をスーパーチャージ

 

大きなテストやプロジェクトはありますか?

クラシック音楽を聴くことで、頭脳を強化できます。

ある研究では、フランスの研究者は、バックグラウンドでクラシック音楽が

演奏される講義を聞いた学生は、他の学生と比較してテストでより良いスコアを

獲得したことを発見しました。

 

学生の皆さん、定期試験に向けて勉強する時にクラシック音楽の助けを借りましょう。

Learning and Individual Differences に掲載されたフランスの大学の研究によると

バックグラウンドでクラシック音楽が演奏される1時間の講義を聞いた学生は、

同じクラスの音楽のない講義を聞いた学生のグループと比較した、講義のクイズで

スコアが大幅に高くなっていることがわかりました。

 

不眠

 

テストが近づいていることで眠れない夜を経験している学生は、クラシック音楽が不眠症を落ち着かせるのに役立ちます。

トロント大学の研究チームは、就寝前にクラシック音楽を聴くことで、人々がより早く眠りに落ち

より長く眠り続けることができることを発県しました。

 

特に、ブラームス、ヘンデル、モーツアルト、シュトラウス、バッハの作品は瞑想的な気分とゆっくりとした

脳波を生み出すリズムと音色のパターンを使用している為、効果的な睡眠補助役であることが研究で判明しました。

 

KUSCラジオのホストである、アラン・チャップマン氏のおすすめの曲は、ソロピアノの作品

おそらくモーツアルトのソナタやプーランク、ドビュッシー、フォーレによるフランスのピアノ曲です。

モーツアルトの弦楽4重そうも、クラシック時代の作品におけるフレーズ構造に規則性があるので、

良い選択ではないか、ということです。

 

ギターやリュートの音楽も、柔らかく穏やかな音色なので、勉強を妨げません。

その中でもバッバのリュート組曲はおすすめだそうです。

 

まとめ

 

毎日の生活に活かせる音楽の効能。いかがでしょう、是非お試しになってください。

くれぐれも選曲に注意してください。

今では、レコード店のみならず、雑貨屋さんの一角にいわゆる「癒し系」のCDを置いています。

なかなか選曲も良いと思います。 視聴できると良いですね。自分のお気に入りや定番にすると

効果を発揮することでしょう。

 

次回はストレスへの効果についてお話しいたします。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

クラシック音楽が人に与えること 胎教から成人そして老年に対する効果について

皆さんこんにちは。

今日は人間にとって音楽はどのような効果があるのか?についてお話ししたいと思います。

 

胎教・赤ちゃんへの効果

 

音楽教室に通うと、まず基礎としてクラシック音楽を練習し始めます。

ですが、皆さんもいろいろなジャンルの音楽をお好きではないでしょうか?

「脳にはモーツアルトが良い」などとおしゃっている先生もおられます。

 

そして脳科学の発展によりクラシック音楽の様々な効果が実証されてきています。

胎教にはクラシック音楽が良い、と言われますが、どのような効果があるのでしょうか。

胎児や生まれたばかりの赤ちゃんに、音楽が良い影響を与えることが、アメリカの多くの論文で

証明されています。

 

特に聴覚によく、「胎児が妊娠後期中に聴いた曲を1年覚えている」

「胎児はリズムを感じられる」、のだそうです。

では、赤ちゃんはどの様な音楽を聴かせたら良いのか?

 

その研究は、生まれて間もない赤ちゃん(生後1〜3日)にある3種類の曲を聴かせました。

 

生まれたばかりの赤ちゃんには、さみしい曲よりも明るい曲を聴いた時に、

脳が反応しているのが、上の写真です。

 

ここでは、モーツアルトなどの、長調の調性音楽となっています。

おすすめとしては、皆さんがよくご存じな曲が良いですよね。例えば、

 

おすすめ曲

 

ホルン協奏曲 第一番より第一楽章

「アイネクライネナハトムジーク」第2楽章

ディヴェルティメント 第17番〜第3楽章

交響曲「ジュピター」より第3楽章

ピアノ協奏曲 第27番〜第2楽章

フルートとハープのための協奏曲より第2楽章

 

などが個人的ですがおすすめです。皆さんが好きな曲で、楽しいと感じられる明るい曲が良いですね。

 

赤ちゃん編

 

ピアノ協奏曲 第26番 「戴冠式」より第2楽章

ホルン協奏曲 第2番より第2楽章

ディヴェルティメント 第17番より第3楽章

ピアノソナタ 第12番より第2楽章

トルコ行進曲

キラキラ星変奏曲

 

などいかがでしょうか?

 

血圧・安眠

 

大人の方への健康効果についてです。

オックスフォード大学の研究では、クラシック音楽は血圧を下げるのに効果的でした。

この研究では参加者にラップ、ポップ、テクノ、クラシックなどの、様々な音楽を聴いてもらいました。

 

結果として、ラップ、ポップ、テクノでは血圧が上がってしまいましたが、クラシック音楽は参加者の

血圧を下げるのに有効でした。

 

安眠効果

研究によると睡眠障害がある人は寝る前に、45分間クラシック音楽を聴くと

睡眠の質を改善できるそうです。

安眠のための音楽は以下の様なものがあります。

 

1 クラリネット5重奏曲 イ長調 K.581 第2楽章

2 ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 第2楽章

3 ヴァイオリン協奏曲 第2楽章 ニ長調 K.211 第2楽章

4 ディヴェルティメント ニ長調 K.136  第2楽章

5 ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216 第2楽章

6 ディヴェルティメント ヘ長調 K.247 第4楽章

7 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.301  第2楽章

 

まとめ

 

今日の内容は実生活で役立てることができることが多かった、と思います。

音楽を生活の中に取り込み、知らず知らずのうちに心身の健全が叶うなら

こんなに良い方法はないな、と思います。

 

まだまだ効果を発揮する音楽です。

次回も「聴く音楽」の効果についてお話ししたいと思います。

お楽しみに。

 

ではまた。

音楽 好きな事 毎日の習慣

皆さんこんにちは。

しばらく雨が続き、気持ちも鬱陶しい感じでしたが、皆様お元気でしょうか。

 

私は現在、米国の論文に基づく「音楽の大切さ」をお話ししています。

実際に発表されている論文ですので、長文で少し私自身も頭いっぱいの感じがあります。

まだまだ続編があるのですが、この辺で少しブレークしたいと思います。

 

 

皆さんにはどうでも良いことでしょうが、私の趣味の一つに海外旅行があります。

このブログを立ち上げた時は、旅のブログにしたい!などと考えていましたら、

コロナが始まり世界中が大変なことになってしまいました。

 

海外旅行どころではありません。

でも私のもう一つの趣味というか仕事である音楽は、室内で籠もってできることですので、

私的には充実して、「緊急事態宣言」の期間を過ごしました。(?)

毎日練習すると、本当に上達します。

自分でも感じました。

ですから皆さんも、毎日少しずつ何かを練習したり、作り続けると大変な事になります。

しかし人は弱い生き物❗️

ついつい[明日やろう!]などとなりがちです。ですが、❗️ 本当に好きな事だったら絶対に続けることができます。

止めろと言われてもやりますよね?

その(好きな事)を沢山見つけて欲しいです。そしてお子様がいる方々には、是非お子様の好きな事を発見していただきたいと思います。

お子様は、やがて大人になって社会に出て行きます。好きな仕事についたなら、必ず成功します。好きではない仕事して、大成功することは、ありません。

私も、今は旅行に出ることは少し考えてしまいますが、また大好きな旅行に行けたら良いなと思っています。

皆さんの好きなことは何ですか?

もし楽器を始めてみたい時は、軽めのからスタートするのも良いですね。

今は楽器も付いてくるなんて、すごいのもあります。気負わないで、やってみるのもアリかも❣️


旅行好きの方たちは、今本当につらいですよね?

でも、やがて旅に出ることが楽しめる時が必ずきますから、あともう少し我慢しましょう。

ではまた。


脳活、育脳、IQ について 「これからの時代に必要な知性と理想像」 とは?

こんにちは、皆さん。

今日は今まで「IQが高いという事」や「音楽と知性の関係」などをお話ししてきました。

音楽のトレーニングを受けると、IQや実行機能に良い影響が出るという研究結果が

たくさんあります。

 

でもIQがどれほど重要か?

アメリカでは、そんな議論があるそうです。

 

IQについて

 

IQだけを上げるためだけに、子供に小さい頃から詰め込みの教育を受けさせたら、

弊害になることもあるかもしれません。

IQについては注意が必要です。

保護者も知っておかなければいけないことがあります。

 

ルイス・ターマンはアメリカの著名な心理学者で、IQの力を信じていました。

IQが高ければ人は将来成功すると思っていました。

その証明のために、彼はサンフランシスコ近辺の優秀な子供を学校の先生たちに

推薦してもらいIQテストをして、その成績が135以上の子供たちの追跡調査を

生涯にわたって行いました。

 

そのほとんどの子供たちは、後に収入が平均以上、健康であり、社会的な成功者と言える

大人になりました。

しかし、IQ値が135に満たなくて選ばれなかった子供たちの中から

2人のノーベル賞受賞者が出たのです。

ウイリアム・ショックレー と ルイス・アルバレズです。

二人ともノーベル物理学賞を受賞しました。

 

このことから、大いなる成功はIQだけによるのではないことがわかりました。

もし私たちがIQの高さだけで人を選ぶと、革新的で新しい発見ができる人を

除くことになります。

知性と創造性は別のもので違く動きをします。

 

アインシュタイン博士が、「イマジネーションは知識より重要である」と言っています。

カリフォルニア大学の研究者がいくつかの発見をしました。

 

1 自分の専門分野で自分なりの創造性を発揮してその分野に影響力を与えるまで

10年はかかる。

2 創造力は学校での勉強の結果より、学校外の教育や知識が関わっている。

 

そして、Alla Gubenko氏から、AIは子供のようには創造的ではありません。

アイデアを生み出す力は私たち人間にできる特別の能力です。

この能力の価値を、人間と機械との共同文明の中で持ち続けていくべきです。

そして音楽トレーニング、ピアノレッスンは「知性と創造性」の両方を育むことができます。

ピアノと他の楽器

 

音楽トレーニングのなかで、特にピアノを引く行為はいくつもの段階があります。

 

1、 まず譜読みをする。

2、 片手ずつ練習する。

3、 両手で合わせる。

 

他の楽器、例えば管楽器や弦楽器は、2と3が少し変化していますよね。

このステップは、ピアニストにとっても同じはずです。

私の意見としては、何事もステップを踏むことが大切ですから、全てにおいて

このステップが身についていると、「なんでもできる」人になっていくように思います。

 

子供からだけではなく、大人になってからも、ピアノ演奏や音楽創造は私たちの

「痴呆症予防」になり、「脳の高齢化」を遅らせる働きもあります。

ですから、皆さん脳に良いことをしてあげてください。すると脳もあなたによくしてくれます。

脳は音楽を喜んでくれます。

また、弦楽器などは、利き手である右手をよく使います。

ピアノは両手を使いますから、脳全体を使い発達させるのです。

 

まとめ

 

今日はIQが全てではない、というお話もしました。

何事もバランスが大切ですね。そのバランスを感じるのは、脳であり私たちの

人生の過ごし方ではないでしょうか。

 

これからAIの時代がやってきても、音楽は人の手によって育まれていきます。

私自身がピアノ講師ですから、是非皆さんにピアノを弾いていただきたいですが、

住宅事情や置き場所など、特にアパートに住んでいる方などは、悩むところです。

 

いきなりピアノではなくても音楽を楽しむことはできます。

気軽に始めるにはギターなどもいいと思います。

トランペットなどの管楽器は皆さん練習場所に苦労されているようです。

 

電子ピアノは、その点では夜でも練習できるところが利点ですね。

 

⇩ ウクレレの自習タイプの資料です。

小型のウクレレは気軽に楽しめそうです。

もし興味があったら、どうぞ。


 

まだまだ続きます。今日はここまで。

ではまた。

 

ハーバード流 育脳ピアノレッスン 「大人における音楽の訓練、知能、実行機能の関連」

皆さんこんにちは。

台風の影響か急に”寒く”なりましたね。もう”涼しい”を通り越しています。

 

今日はいよいよ大人にとって音楽の訓練は知能にどう影響するか、などについてお話しします。

 

大人の知能

 

「大人における音楽の訓練、知能、実行機能について」

3つのグループのIQと実行機能を調査

 

1 ミュージシャン : 5年以上の音楽の訓練を受け、音楽アカデミーでの最終学位がある人、または演奏や音楽教育活動に

従事していて収入を得ている(楽器は不特定)

2 アマチュア : 5年以上の音楽の訓練を受けているが、ミュージシャンの条件に一致しない

3 非ミュージシャン : 音楽トレーニングが3年未満

 

音大に行って演奏家になった人たち101人が対象になっています。

楽器はあえていろんな楽器の演奏家を対象としたようです。

 

共通することは、音楽の訓練、音楽トレーニングを受けたかどうかです。

結果は!

 

「大人における音楽の訓練、知能、実行機能の関係について」

結論

  • ミュージシャンは4種類全部のIQテストで最高成績

  • 言語性IQ、動作性IQ、全IQ、補助IQ

  • 訓練期間が長いほど、IQへの良い影響がある

  • 実行機能テストも最高成績

  • 実行機能と音楽の訓練期間/時間は正比例

  • 音楽の訓練+他の専門分野がある人はより認知機能が高い

  • 「子供にも音楽のIQへの良い影響は現れる

 

どうやら、音楽の訓練、音楽のトレーニングを受けるとIQに良い結果が出るようです。

 

音楽トレーニングと認知発達の関連

Schellenberg(2004)では、144名の6歳の子供のアンサンブルのIQが

Wechsler Intelligence Scale for Children-Third Edition(WISC-lll)によって

1年間の音楽または演劇クラスの前後に評価されました。

著者らは対照グループの子供たちのWISCスコアが大幅に改善され、それに加えて、

口頭理解や知覚的組織指数も向上しました。

 

(2011)Schellenberg では、9歳から12歳の106人の子供(半分は音楽的訓練を受け、半分は未訓練)が

Wechsler Abbreviate Scale of Intelligence(WASI) でテストされ、音楽グループのIQが非音楽グループより高いという

結果を得ました。

加えて、小児期の音楽トレーニングは、学業成績への良い影響(Schellenberg, 2006)と

言語関連能力の向上(Moreno,2009;Francois et al, 2013)が報告されています。

IQの種類

 

IQには色々なものがあります。

「言語IQ」とは、「耳で聞いた情報を処理する能力や言葉を使って考え、表現する能力」を示すIQです。

「動作性IQ」とは、「目で見た情報を処理する能力、非言語的な知識や空間的な動きを把握する能力」を示す。

「全検査IQ」とは、「言語性IQ」と「動作性IQ」から算出される総合的な知的発達の水準を示す IQです。

そして、WMIとは)ワーキングメモリ(working memory) :作業記憶、作動記憶そして注意力です。

その結果、その全てで演奏家グループは、最高成績だったそうです。

 

ハーバード大学子供発達センター

 

ハーバード大学子供発達センターの動画によりますと、

私たちには、繰り返し練習することで身につくコアな力が必要なのです。

科学的にはこのスキルは、実行機能または自己制御能力と呼ばれ、重要なことに集中し計画を立て、

目標を達成することを助けてくれます。

→ ピアノレッスンでは楽しみながら繰り返し練習していきます。

これによって私たちは生活で起こる様々なことに対応しながら間違うことなく、生きていくことができるのです。

またこのスキルは私たちの衝動的な行動を抑え、必要な時に方向性を正してくれます。

→ 曲を仕上げるまでの忍耐が育ちます。

幼少期を通して複雑な神経回路が構築され、脳の様々な領域に広がくことにより、私たちのコアなる力が

発揮できるようになります。

使えば使うほど神経のつながりは協力で迅速なものになります。だから練習がとても大切なのです。

→ 音楽トレーニングで脳の構造が変わります。

子供の時にコアとなる力を身につけることはその後の人生に強固な基礎を与えてくれます。

以上がハーバード大学子供発達センターのものです。

 

まとめ

 

論文の翻訳を引用しますと(翻訳:バイオラ大学 ピアノ教育学講師 河村まなみ先生)

 

音楽トレーニングは、複数の認知機能と基礎となるニューラルネットワーク(神経回路網)

を利用する多感覚体験です。

実際、ポリフォニックな音楽を聞いたり、理解したり、演奏したりするには、音とリズムの同時処理、

高次の知覚処理、細かい感覚運動が全て総合的に、同時に、スムーズに行われることが必要です。

長期的な音楽トレーニングは、これら全ての機能を日常的にとりいれてトレーニングするため、

ミュージシャンは音楽関連の能力だけでなく、関連脳作用全般のスキルも向上させるようです。

従って、ミュージシャンは音楽の複雑な規則性と非規則性などを感知する聴覚と生産能力に優れているということ

がわかっています。

 

ぜひ、お子さんにピアノで繰り返し練習することで身につくコアな力を

やりたくないことをする力」をも、身につけてさせてあげてください。

今日は少し長くなりましたが、何故ピアノが良いのか、ということについて

自信を持ってご紹介できたと思います。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

育脳ピアノ スタインウエイの「ピアノを弾く効果」などについて

皆さんこんにちは。

今までずーっと、子供にとってのピアノ教育についていろいろお話ししてきました。今日はまず最初に、

アメリカが世界に誇るピアノ ”Steinway and Sons” が出している、ピアノと音楽についての興味深い内容をお話しいたします。

 

ピアノを弾く効果

 

「音楽は、それ自体が目的だと認識されるべきであり、別の目的の手段であると見なされるべきではない。」

これに近い表現で私の学生時代の先生はこうおっしゃいました。

「音楽が何かを表現するのではなく、音を表現するのである。」

 

では、ピアノ製造会社としての考えを、どうぞ。

 

音楽が心身のためにとても良い、ということはよく知られてきた事実です。

特にピアノは、良い気分転換に、創造的な表現のツールとして、また余暇の楽しみのために愛され使われてきました。

そして近年では、ピアノを弾くことによって健康な身体、健康な心、健康な生活が得られるという多くの証拠が明らかになってきています。

 

健康的な身体の成長

すわっていてもピアノを弾くことはそれ自体がワークアウトで、ピアノを弾く全ての方に様々な

身体的、生理学的恩恵があります。

例えば日頃からピアノを弾いているお子さんは指先の細かい動きがより器用になり、目と手の運動的運動能力が

増します。

一方、高齢者向けのピアノのレッスンは、成長ホルモンの上昇に大きな影響を与え、老化の悪影響を遅らせるという

研究結果が出ています。

さらに、音楽を生活に取り入れることで、不安感、心拍数、呼吸数、心臓合併症を軽減し、血圧を下げ、

免疫力を高めることも証明されているのです。

 

知性を研ぎ澄ます

ピアノの練習は知的能力、認知機能を高めます、その結果賢くなり、数学や幾何学に使う脳領域を活性化させます。

またピアノを習うことによって、記憶力、特に言語記憶、また集中力や忍耐力が大幅に向上します。

数年間のレッスンをとると他の子供たちより平均20%多くの言葉(英語)を覚えているという統計が出ています。

つまり幼少期から音楽の訓練を受ける事で、後の高度な授業内容などを記憶する力もつくことになるのです。

またピアノを弾くことで時空間的感覚が向上し、後に数学、化学、エンジニアリングを理解する助けに

なるとされています。

幼少期から継続的に練習をすると、脳に構造的な変化が生じ、その状態は一生変わりません。しかもその脳は

大変効率がよく、音楽以外の情報や問題も効果的に対処することができます。

 

心の安定

研究によると、ピアノの練習にある程度の時間を費やすと、

心が安定するそうです。

また楽器を弾く人は、不安感や孤独感が軽減され、鬱などに陥りにくいそうです。

ピアノを弾くことでストレスが解消されるばかりか、自分に自信を持つ機会にもなります。また

注意欠陥障害のお子さんの治療の一環としても役立ちます。

 

生涯続く健康的な生活

ピアノを弾くことは、健康的な生活を送るための数え切れないほどの

良い効果があります。

ピアノを購入されることで、あなたはピアノ学習者、奏者として、ピアノ音楽の長い歴史に

支えられた文化的なネットワークの一員となるだけでなく、200年にわたって居間の中心にあって

家族を一つにし、友人やコミュニティーに音楽のパワーを提供してきたピアノという楽器の

所有者になるのです。

どうでしょう。さすが、スタンウェイの出した文章ですね。よく研究結果なども知っています。

ここでは、「脳に良い」だけでなく、ピアノという楽器の存在に意味を持たせてもいます。

 

テレビがなくラジオから音楽を聞いていた時代、アメリカの人は「ミュジック・シート」という

簡単な楽譜を買い求め、自宅の楽器(ピアノ)で音楽を楽しんだ、と聞いています。

ですから、結構ピアノを弾ける人口があったし、ピアノもよく売れたのでしょう。

      

ピアノを習うと

 

もしあなたが、お子さんにピアノを習わせたいとお思いなら、

質問したいことがあります。

 

どうしてピアノを習いたい、習わせたいと思いますか? 例えば

  • 子供が音楽が好きだから
  • 音楽が好きになってほしいから
  • ピアノが弾けたら楽しそうだから
  • ピアノを弾けるようになってほしい

 

それ以外に

感性豊かな子に育ってほしい=ピアノを習うとそういうことが身につきそう。

などもあるかもしれません。

 

大人のピアノ

 

最近では、多くの大人の方がピアノを楽しんでいらっしゃいます。

その理由の一つには、やはり「脳に良いらしい」ということが広まっているからです。

楽しいだけではなく、長い人生の友としてピアノを選択することは正解です。

 

まとめ

 

今回は人生とピアノとの関わり、などについてお話しいたしました。

次回は「大人のピアノとIQの関係についてお話ししたいと思います。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

和音について 人は和音が好き 「アメリカでの研究による取り組みやキャンペーンについて」

皆さんこんにちは。

夏は本当に終わりましたね。

夏の思い出は何かありますか?

 

さて今日は、皆さんが大好きな和音などについて、お話ししたいと思います。

私も子供の頃から和音が好きで、和音を弾くと幸せな気持ちになりました。

その後、和声の勉強に入った時も、楽しかったです。

現在は、コード奏法を勉強していますが、曲を引かなくてもコードだけ弾いているだけで

満足することも多いです。

 

人は和音が好き

 

  • 新生児から大人まで、人は非今日和音より協和音を聞くことを好む
  • 和音は量大脳半球を刺激し、血流が増加
  • ピアノを弾くことで和音を作り出せる

 

単音よりも和音がいいですね。 ピアノを習ったことがない方でも、一度に2つの音を弾いたり、

3つの音を弾いてみたりして、楽しんで欲しいです。

 

ここでアメリカの論文を翻訳してくださった、河村先生の結論をどうぞ。

 

私的結論

  • 個人レッスンはグループレッスンより脳育に効果的と思う。
  • ピアノは他の楽器より脳育に効果的と思う。
  • 早く始めて長く続けるのが脳に効果的(これは実証済み)
  • グループレッスンは社会適応能力をより育てるかもしれない(南カルフォルニア大学の調査で、
  • バイオリン・グループは思いやりの気持ちが突出していた。)

一人で演奏することも育脳に効果があり、複数で演奏することは他人を思いやることが必要になっていきます。

⬆️は私の意見です。

レッスンを始める時期

 

では具体的に、脳科学的にレッスンを始める適切な時期について。

 

アメリカ、カルフォルニア州での取り組みをご紹介します。

”Firstー5 California” キャンペーン というものです。

子供の0歳から5歳は将来を決める成長期です。

話しかけ、読み、歌いましょう!

 

新生児には話しかけ、音楽を聞かせ、親が歌いましょう。

幼児には歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたり、指の体操をさせましょう。

5歳までに簡単な数字やアルファベットを教えましょう。

上記の内容のテレビ・コマーシャルを流しているそうです。

5歳までには音楽的なことを始めていた方が良いですね。

 

またさらに別の資料では、

「あなたの子供はリズム感がありますか?」

(3〜4歳のリズム感と言語能力)

3〜4歳で音楽的なリズムを聞き、真似てうてる子供は、そうでないこどもより、、、

・雑音の中で言葉や音をより正確に聞き分けられた

・言葉の発音がより正しくできた

・一般の4~5歳児と同等の聴覚だった

またさらに年齢を上げると

「子供の音楽の訓練期間と読解力の関係」

(6〜9歳児の音楽経験と学力)

 

レッスンを長く受けているほど読解力がより高くなる

学校の成績も高い傾向にある

注意力、集中力、分析判断力(reasoning skill)も高い

 

「音楽活動と脳の可塑性は一生つづく良い関係」

(7歳が分岐点!)

論文翻訳を参照

7歳前にレッスンを始めた子供は、それ以降に始める子供より

聴覚が発達する

運動機能領域が発達する

脳梁が大幅に太くなる

皮質脊髄路(大脳皮質の運動やから骨格筋に至る伝道路)

ここでははっきりと7歳が分岐点と言っています。

「複雑な聴覚を分析する聴覚テスト」

(音楽の訓練期間と聴覚の関係)

70人の平均24.8歳の人たちの聴覚テスト

  • 1 2年以上音楽の訓練を受けた人
  • 2 2年以下の人
  • 結果は
  • 年以上訓練を受けた人たちが全ての聴覚テストで成績が良かった。
  • 訓練年月と聴覚テストの成績はほぼ正比例した。

 

上記の表の中の黄色の曲線は急速に神経接続が形成される。

青は言語神経が6歳で大人のレベル

赤は交互な認知機能で15歳で大人のレベルに達する。

 

ですから、

まとめ

 

なるべく早くから、聴覚教育のために、音楽を聴く、リズムを打つ歌を歌うなどの音楽的活動を

始めると良いです。

楽器を習うのは遅くとも7歳までに始める。

最低2年間続け、長く続けるほどよい

 

という見解になりました。

 

今まで出てきた論文は音楽関係者からではなく、脳科学からの資料であります。

まるで、音楽教室の宣伝文句みたいでしたが、これらはれっきとした米国の論文です。

 

こうなってくると、「ピアノは子供のうちからやらないと。。。」

という声が聞こえてきそうですが、それはまた次回に回しましょう。

まだまだ続きます。

 

ではまた。

 

 

 

 

ハーバード流育脳音楽 「大人における音楽の訓練」知能、実行機能の関連について

皆さんこんにちは。

夏も終わりになり、気候の変動で体調を崩していませんか?

 

さて今日も音楽と脳についてのお話をします。

 

大人のIQについて

 

音楽と大人のIQにはどの様な関連があるのか。

 

3つのグループのIQと実行機能を調査した。

 

1。ミュージシャン(音楽家):5年以上の音楽の訓練を受け、音楽アカデミーでの最終学位がある人(音楽学校卒業)、

または演奏や音楽教育活動に従事していて収入を得ている。(楽器は不特定)

2。アマチュア :5年以上の音楽の訓練を受けているが、ミュージシャンの条件に一致しない。

 

実行機能とは、認知機能から実行機能(遂行機能)へと繋がるもの。

認知機能 :  外からの刺激に対して記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などをする知的な能力。

実行機能/遂行機能 : 認知した後に、複雑な画題の遂行に際し、課題ルールの維持や変更、情報の変更

などを行うことで、思考や行動を制御する高度な認知機能。

 

結論

  • ミュージシャンは4種類全部のIQテストで最高成績
  • 言語性IQ、動作性IQ、全IQ、補助IQ
  • 訓練期間が長いほど、IQへの良い影響がある。
  • 実行機能テストも最高成績。
  • 実行機能と音楽の訓練期間/時間は正比例した。
  • 音楽の訓練他の専門分野がある人はより認知機能が高い。

という結果が出ました。

 

下の写真、大変見づらいですが、黄緑色の部分が、脳梁(左右の大脳半球を結ぶ橋)

ですが、この部分が太くなるのが特徴です。

ピアノは脳全体を使う

 

では私たちがピアノを練習している時、していることは、

 

  • 大譜表を見て、膨大な量の情報を読み、分析する
  • 適切な感情、状況、音のイメージなどを頭に置く
  • 10指を違う方向に高速でうごかす
  • 指は正確に鍵盤の動きをサポートするために動く
  • 練習では、この動作の一つ一つを決定づけ、記憶する
  • 演奏では、記憶を呼び覚まし、適切に音を出し(現在)、出た音を分析(過去)、
  • 次に出す音を随時に考え、修正(未来)

 

[音楽家(鍵盤楽器奏者)の手の運動コントロール機能について」

  • 非音楽家は聞き手の反対側の大脳半球が発達するが、鍵盤楽器は両手を使うので
  • 両方の大脳半球がほぼ均等である。
  • でもピアニストは右手の多用により左大脳半球がより発達
  • バイオリニストは右半球が発達という傾向
  • 右利きの人は大脳半球に、言語野を持つ人が多い。
  • つまり、ピアノの訓練は言語やをより刺激する可能性が高い。

 

この辺は「指先を使うと脳に良い」ということになる様ですね。

 

『音楽家(鍵盤楽器奏者)の手の運動コントロール機能について』

 

  • 脳梁が太くなる
  • 特に鍵盤奏者とギター奏者
  • つまり脳内の情報伝達量と速度が増す
  • 小脳が大きくなる
  • つまり短期記憶、注意力、情動の制御、感情、
  • 高度な認識力、計画を立案する能力が増す

ここでのギター奏者は、クラッシックギターだそうです。

左手でフレットを押さえて、右手の指も使用するためです。

 

脳の構造的発達形成

 

『音楽のトレーニングは脳の構造的な発達を形成する』

  • ピアノ個人レッスンで、脳構造が変化し、音楽的に関連する
  • 運動能力と聴覚能力が発達する
  • 2つのグループの比較観察
  • 6〜7歳の音楽経験がない子供たちを15ヶ月レッスンする

 

15ヶ月間のピアノ個人レッスンで比較グループより向上した脳部位

  • 脳全体の堆積増加率
  • 小脳:運動機能領域
  • 前頭葉:認知機能、実行機能を司る
  • 側頭葉:聴覚、言語、ワーキングメモリーなど
  • 脳梁:脳内の情報伝達量と速度が増す=ピアノは両手を使い、
  • 左右の大脳間で情報が大量に行き交う為に太くなると考えられている

 

15ヶ月間のピアノ個人レッスンで比較グループより向上した脳部位

  • 右中心前回の堆積がます(手の動きを制御)=左手も使うから
  • 帯状皮質領域(行動、結果のモニタリング及び評価を
  • 次の行動につなげる意思決定過程に関与する場所)=楽譜を読むことを学び
  • 音楽をその感情的な内容に関連付けることで養われるから

 

まとめ

 

今日はまだ途中です。何度も実験の結果を見て、クドイくらいにピアノや楽器を演奏することが

脳に良い結果をもたらす、と説明しておりますが、次回は『和音』についてお話ししたいとおもます。

 

私も和音は大好きです。

 

ではまた。